問題演習

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【一問一答】8.3.3.4 神経系 – 上行性伝導路 (4) 視覚伝導路
【視覚伝導路】
眼球に入った光による視覚情報は ( 細胞) により感知される
視細胞
双極細胞
神経節細胞
(解答) 視細胞
眼球に入った光による視覚情報は視細胞により感知されます。
視細胞には、色を感知する (A. ) と、明暗を感知する (B. ) がある
A. 錐体細胞 B. 杆体細胞
A. 杆体細胞 B. 錐体細胞
(解答) A. 錐体細胞 B. 杆体細胞
視細胞には、色を感知する錐体細胞と、明暗を感知する杆体細胞があります。
錐体細胞はさらに赤・緑・青を感知する3種類存在します。
視細胞の興奮は次に、 ( 細胞) に伝えられる
双極細胞
神経節細胞
(解答) 双極細胞
視細胞の興奮は次に、双極細胞に伝えられます。
双極細胞の興奮は ( 細胞) に伝えられ、その軸索が集まって視神経となる
神経節細胞
視細胞
(解答) 神経節細胞
双極細胞の興奮は神経節細胞に伝えられ、その軸索が集まって視神経となります。
神経節細胞の軸索があつまり視神経となって眼球を出る部位を ( ) という
中心窩
視神経乳頭
(解答) 視神経乳頭
神経節細胞の軸索があつまり視神経となって眼球を出る部位を視神経乳頭 (視神経円板) といいます。この部位は視細胞がないため、光を感じない盲点をつくります。
視神経は頭蓋内に入り、下垂体の前方で ( ) をつくる
視放線
視索
視神経交叉
(解答) 視神経交叉
視神経は頭蓋内に入り、下垂体の前方で視神経交叉 (視交叉) をつくります。
視神経交叉では ( 線維) が交叉する
網膜からの全ての線維
網膜の鼻側半からの線維
網膜の耳側半からの線維
(解答) 網膜の鼻側半からの線維
視神経交叉では網膜の鼻側半からの線維が交叉し、網膜の耳側半からの線維は交叉せず同側に伝えられます。
網膜からの視覚情報を伝える線維束で視神経交叉より後方を ( ) という
視神経
視放線
視索
(解答) 視索
網膜からの視覚情報を伝える線維束で視神経交叉の前方を視神経、後方を視索といいます。
広義の視神経としては視索も含めて、網膜から視床 外側膝状体までの全体を視神経といいますが、部位で分ける場合は、視交叉の前方を視神経、視交叉の後方を視索といいます。
左の視索は両眼の網膜の ( 側) の情報が伝えられる
右側
左側
(解答) 左側
視索は両眼の網膜の同側からの情報が伝えられます。
すなわち、左の視索は両眼の網膜の左側、右の視索は両眼の網膜の右側の情報が伝えられます。水晶体で光が交叉し反対側へいくので、視野としては左の視索は両眼の右側の視覚情報が入力します。
視索は ( ) に入力する
内側膝状体
外側膝状体
(解答) 外側膝状体
視索は外側膝状体に入力します。
(視索は視神経の後半をいうので、視神経は外側膝状体に入力すると言ってもOKです)
外側膝状体からの線維は内包の後部を通って、 ( ) をつくり後頭葉の視覚野に達する
視放線
視蓋
(解答) 視放線
外側膝状体からの線維は内包の後部を通って、視放線をつくり後頭葉の視覚野に達します。
視床から視覚野に向かう線維を視放線、視床から聴覚野に向かう線維を聴放線といいます。また視床から大脳へ向かう放射状に出る線維群を総称して視床放線と言うこともあります。
投射線維の代表は内包ですが、視放線や聴放線も投射線維に含まれますので注意が必要です。
一次視覚野は後頭葉の ( 溝) の周囲に広がる
頭頂後頭溝
鳥距溝
(解答) 鳥距溝
一次視覚野は後頭葉の鳥距溝の周囲に広がります
左の視覚野には両眼の視野の ( 側) の視覚情報が投射する
左側
右側
(解答) 右側
左の視覚野には視野の右側の視覚情報が投射します。
※ 右眼の視野が左の視覚野にはいるのではありません。両眼の視野の右半分です。くれぐれも間違えないようにしてください。
視索からの線維の一部は中脳の ( ) に送られ、瞳孔反射や視覚性運動反射に関与する
上丘
下丘
(解答) 上丘
上丘は視覚性運動反射中枢です。視索からの線維の一部が上丘に入力し、瞳孔反射や視覚性運動反射に関与します。
※ 視覚情報の一部が上丘へ入力しますが、上丘は視覚伝導路の中継核ではないことに注意。下丘は聴覚伝導路の中継核となっています。
【視野欠損】
左の視神経の完全損傷で ( ) が起こる
左眼の視野の完全欠損
両耳側半盲
右同名半盲
(解答) 左眼の視野の完全欠損
左の視神経の完全損傷で左眼の視野の完全欠損が起こります。
左の視神経が完全損傷したら、左眼からの情報が一切入ってこなくなるのはあたりまえ。
下垂体腺腫などによる視交叉の障害で ( ) が起こる
左眼の視野の完全欠損
両耳側半盲
右同名半盲
(解答) 両耳側半盲
下垂体腺腫などによる視交叉の障害で両耳側半盲が起こります。
視交叉で交叉するのは網膜の鼻側半の線維です。水晶体で光が交叉するので、視野としては耳側半となります。
左の視索の障害で ( ) が起こる
左眼の視野の完全欠損
両耳側半盲
右同名半盲
(解答) 右同名半盲
左の視索の障害で右同名半盲が起こります。
視索には両眼の網膜の同側からの情報が入ってきます。水晶体で光が交叉するので視野でいえば反対側となります。
つまり、左の視索には両眼の網膜の左側の情報が流れるので、視野でいえば両眼の右側が欠損します。これを右同名半盲といいます。
次の問題
- 【一問一答】8. 神経系
- 8.1.1 神経系概論
- 8.2.1 中枢神経系 – 脊髄
- 8.2.2 中枢神経系 – 延髄と橋
- 8.2.3 中枢神経系 – 中脳
- 8.2.4 中枢神経系 – 小脳
- 8.2.5 中枢神経系 – 間脳
- 8.2.6.1 中枢神経系 – 大脳皮質
- 8.2.6.2 中枢神経系 – 大脳基底核・大脳白質
- 8.2.7 神経系 – 脳室系・髄膜・脳脊髄液
- 8.3.2 神経系 – 下行性伝導路:錐体路 (皮質脊髄路)
- 8.3.3.1 神経系 – 上行性伝導路 (1) 脊髄視床路
- 8.3.3.2 神経系 – 上行性伝導路 (2) 後索-内側毛帯路
- 8.3.3.3 神経系 – 上行性伝導路 (3) 脊髄小脳路
- 8.3.3.4 神経系 – 上行性伝導路 (4) 視覚伝導路
- 8.3.3.5 神経系 – 上行性伝導路 (5) 聴覚伝導路、平衡覚伝導路
- 8.3.3.6 神経系 – 上行性伝導路 (6) 味覚と嗅覚の伝導路
- 8.4.1.1 神経系 – 末梢神経系 脳神経 I 嗅神経
- 8.4.1.2 神経系 – 末梢神経系 脳神経 II 視神経
- 8.4.1.3 神経系 – 末梢神経系 脳神経 III 動眼神経
- 8.4.1.4 神経系 – 末梢神経系 脳神経 IV 滑車神経
- 8.4.1.5 神経系 – 末梢神経系 脳神経 V 三叉神経
- 8.4.1.6 神経系 – 末梢神経系 脳神経 VI 外転神経
- 8.4.1.7 神経系 – 末梢神経系 脳神経 VII 顔面神経
- 8.4.1.8 神経系 – 末梢神経系 脳神経 VIII 内耳神経
- 8.4.1.9 神経系 – 末梢神経系 脳神経 IX 舌咽神経
- 8.4.1.10 神経系 – 末梢神経系 脳神経 X 迷走神経
- 8.4.1.11 神経系 – 末梢神経系 脳神経 XI 副神経
- 8.4.1.12 神経系 – 末梢神経系 脳神経 XII 舌下神経
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