脳神経および脳神経核の分類

note 解剖学マガジン

ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント
1 とにかく図が豊富
2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

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脳神経の性質を理解していくために、感覚・運動・副交感という考えより一歩すすんで、「特殊・一般」、「体性・臓性」、「求心性・遠心性」という概念で考えると、脳神経を根本より理解していける。

①「特殊」(special) と「一般」(general)

「特殊」とは頭部・顔面部のみあてはまるという意味で、 「一般」とは、頭部・顔面部に限らず体部にもあてはまるという意味である。

  • 感覚でいえば、鼻、眼、耳、舌は頭部・顔面部しかないから、 嗅覚、視覚、聴覚、味覚は頭部・顔面部に「特殊」な感覚である。 一方、皮膚の痛い・冷たいなどの表在感覚は「一般」的な感覚である。
  • 運動で考える場合、頭部・顔面部には鰓弓から発生する横紋筋 (咀嚼筋、顔面筋、喉頭や咽頭の横紋筋)がある。鰓弓は頭部・顔面部にしかないから、これらの筋は「特殊」とみなす。 一方、体幹部や上肢・下肢にある筋肉は「一般」的な横紋筋である。また外眼筋や舌筋は、体部の体節の相同器官である耳前筋板や後頭筋板に由来するので、頭部・顔面部にあるが「一般」的な横紋筋とみなす。

②「体性」(somatic) と「臓性」(visceral)

「体性」とは体性機能(動物機能)に関係していること。 具体的には、視覚、聴覚、平衡覚、皮膚の表在感覚(温痛覚、触覚、振動覚)、固有受容器による固有感覚(深部感覚)などの体性感覚と、骨格筋による体性運動のことを指す。
一方、「臓性」とは内臓の知覚(臓性知覚)や 消化、循環、生殖、排便、排尿などの植物性機能(臓性機能)に関係があることを指す。

③「求心性」(afferent) と「遠心性」(efferent)

「求心性」は末梢から中枢に向かう線維。「遠心性」は中枢から末梢に向かう線維を指す。

以上により脳神経核は下記に分類される。

求心性神経(知覚性神経)

  1. 一般体性求心性 (GSA): general somatic afferent
    体性知覚(痛覚、温度覚、触覚、深部覚など)。
  2. 一般臓性求心性 (GVA): general visceral afferent
    内臓の情報を伝える。(内臓求心性神経)
  3. 特殊体性求心性 (SSA):special somatic afferent
    視覚、聴覚、平衡覚。
  4. 特殊臓性求心性 (SVA):special visceral afferent
    味覚、嗅覚。

遠心性神経(運動性神経)

  1. 一般体性遠心性 (GSE):general somatic efferent
    体節に由来する横紋筋を支配。
  2. 特殊臓性遠心性 (SVE):special visceral efferent
    鰓弓に由来する横紋筋を支配。
  3. 一般臓性遠心性 (GVE): general visceral efferent
    内臓の平滑筋、心筋、腺を支配。交感神経、 副交感神経のこと。

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ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

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