問題演習

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【一問一答】9.2.1 感覚器系 - 平衡聴覚器 (1) 外耳・中耳
【外耳】
平衡聴覚器は外耳と内耳の2部よりなる
○
×
(解答) ×
平衡聴覚器は外耳・中耳・内耳の3部よりなります。
外耳は耳介・外耳道・鼓膜の3部よりなる
○
×
(解答) ×
外耳は耳介と外耳道の2部からなります。鼓膜は外耳と中耳の境ですが、中耳に属するものと考えます。
耳介軟骨は ( 軟骨) でできている
硝子軟骨
弾性軟骨
線維軟骨
(解答) 弾性軟骨
耳介軟骨は弾性軟骨でできています。
耳介の下端部、いわゆる「耳たぶ」は ( ) という
耳珠
耳垂
(解答) 耳垂
耳介の下端部、いわゆる「耳たぶ」は耳垂といいます。
※ 耳珠:外耳道の入り口の前側 (顔側) にみられるでっぱり
耳道腺の分泌様式は ( 分泌) である
開口放出
離出分泌
全分泌
(解答) 離出分泌
耳道腺は離出分泌 (アポクリン分泌) により、耳垢を分泌する。
耳介や外耳道の感覚の一部は迷走神経により伝えられる (○×)
○
×
(解答) ○
耳介や外耳道の感覚の一部は迷走神経により伝えられます。
聴覚器の感覚神経支配はかなり複雑で、三叉神経(V), 顔面神経 (VII), 舌咽神経 (IX), 迷走神経 (X), 頸神経 (C2, C3) が関与します。
- 耳介外周部
- 大耳介神経:耳介の前部ならびに後部下半
- 小後頭神経:耳介の後部上半部
- 下顎神経 耳介側頭神経:耳介の前部上端
- 耳介の中央
- 迷走神経耳介枝
- 顔面神経 後耳介神経
- 外耳道
- 下顎神経 耳介側頭神経:外耳道の前壁と上壁
- 迷走神経耳介枝:外耳道の後壁と下壁
※ 三叉神経は顔面部の感覚が主な作用なので、その続きと考えればOK。
追加して、迷走神経が耳介と外耳道の感覚に関わっていることをまずは抑えておくと良いです。耳掃除の時に咳が出ることがあるのは、外耳道の迷走神経が刺激されたことにより、迷走神経反射がおこるためであると言われています。
典拠:グレイ解剖学
【中耳】
中耳は ( ・ ・ ) からなる
鼓膜・鼓室・耳管
蝸牛・前庭・半規管
(解答) 鼓膜・鼓室・耳管
中耳は鼓膜・鼓室・耳管の3部からなります。
鼓膜の外耳側で、中央部の凹みを ( ) という
鼓膜臍
錐体鼓室裂
(解答) 鼓膜臍
鼓膜の外耳側で、中央部の凹みを鼓膜臍といいます。鼓膜内面 (中耳側) でツチ骨が付着するための凹みです。
【難】鼓膜は極めて鋭敏な痛覚を持ち、鼓膜外面には (A. ) の枝である耳介側頭神経と、 (B. ) の枝であるアーノルド神経が分布している
A. 迷走神経 B. 三叉神経
A. 三叉神経 B. 迷走神経
(解答) A. 三叉神経 B. 迷走神経
鼓膜外面は三叉神経の枝である耳介側頭神経と、迷走神経の枝であるアーノルド神経 (迷走神経耳介枝) が分布しています。
【難】鼓膜内面と鼓室には ( ) の枝である鼓室神経が分布している
三叉神経
顔面神経
舌咽神経
(解答) 舌咽神経
鼓室には舌咽神経の枝である鼓室神経が分布しています。鼓膜内面は鼓室側です。
※ 鼓室神経は下唾液核より起こる副交感性節前線維 (GVE) と下神経節より起こる知覚性線維 (GVA) から構成されます。鼓室小管より鼓室に至り、鼓室神経叢を形成し、鼓室と耳管の知覚を支配します。副交感成分は小錐体神経となり小錐体神経管を通って、錐体前面に出た後、耳神経節で節後ニューロンに乗り換えた後、耳下腺に至ります。
※ 鼓膜の内面上方は顔面神経の枝である鼓索神経が走行しています。鼓索神経は中耳を通過するのみで、顎下腺・舌下腺の分泌 (GVE) と舌前2/3の味覚 (SVA)を司ります。
これはちょっと細かいですよね。鼓索神経は通過するのみなので、鼓膜や中耳の感覚としては
鼓膜の外(外耳側):三叉神経+迷走神経
鼓膜の内(中耳側):舌咽神経
となっています。まずはおおまかに理解すると良いです。
3つの耳小骨のうち、鼓膜に付着しているものを ( 骨) という
ツチ骨
キヌタ骨
アブミ骨
(解答) ツチ骨
3つの耳小骨のうち、鼓膜に付着しているものをツチ骨といいます。
3つの耳小骨のうち、真ん中の耳小骨を ( 骨) という
ツチ骨
キヌタ骨
アブミ骨
(解答) キヌタ骨
3つの耳小骨のうち、真ん中の耳小骨はキヌタ骨です。
3つの耳小骨のうち、内耳に音の振動を直接伝えるのは ( 骨) という
ツチ骨
キヌタ骨
アブミ骨
(解答) アブミ骨
3つの耳小骨のうち、内耳に音の振動を直接伝えるのはアブミ骨です。
耳小骨には耳小骨筋が付着する。そのうち鼓膜張筋は ( 骨) に付着する
ツチ骨
キヌタ骨
アブミ骨
(解答) ツチ骨
鼓膜張筋はツチ骨に付着します。ツチ骨を引くことにより、鼓膜の張力を増します。
耳小骨筋は強い音刺激に曝されたときに、耳小骨の動きを制限することにより、過度な音刺激が内耳に伝わらないようにしています。
鼓膜張筋の支配神経は ( 神経) である
三叉神経
顔面神経
内耳神経
舌咽神経
(解答) 三叉神経
鼓膜張筋の支配神経は三叉神経第3枝の枝、鼓膜張筋神経です。
アブミ骨筋の支配神経は ( ) である
三叉神経
顔面神経
内耳神経
舌咽神経
(解答) 顔面神経
アブミ骨筋の支配神経は顔面神経の枝、アブミ骨筋神経です。
アブミ骨筋も鼓膜張筋と同じく、強い音刺激に曝されたときに、耳小骨の動きを制限することにより、過度な音刺激が内耳に伝わらないようにしています。顔面神経麻痺でアブミ骨筋神経の麻痺も加わった場合には、聴覚過敏が起こります。(うるさい音がそのまま響く)
鼓室は ( ) を通じて咽頭と連絡する
耳管
前庭窓
蝸牛窓
(解答) 耳管
鼓室は耳管を通じて咽頭と連絡します。
耳管咽頭口は咽頭 ( 部) に開口する
鼻部
口部
喉頭部
(解答) 鼻部
耳管咽頭口は咽頭鼻部に開口します。
次の問題
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- 【一問一答】9. 感覚器系
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- 9.1.2 感覚器系 – 視覚器 (2) 眼球の内部、付属器
- 9.2.1 感覚器系 – 平衡聴覚器 (1) 外耳・中耳
- 9.2.2 感覚器系 – 平衡聴覚器 (2) 内耳
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つむぐ指圧治療室・相模大野|自律神経を整える腹部指圧(按腹)
かずひろ先生は、神奈川県相模原市で「つむぐ指圧治療室」を開業しております。
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これらは臓器の機能を調節する「遠心性」の自律神経ですが、これ以外に「求心性」の自律神経があります。これを内臓求心性神経といい、実は遠心性線維より遥かに多い数があることが知られています。内臓からの求心性神経は常に脳や脊髄に内臓の情報を伝えています。文字通りこころと身体は繋がっています。内臓の調子が悪ければ、イマイチやる気も起きないのは、無理をしないようにという内臓求心性神経からのメッセージかもしれません。
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