【一問一答】8.2.5 神経系 – 間脳

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【一問一答】8.2.5 神経系 – 間脳

【間脳の概要】

間脳は中脳の前方に位置し、左右の大脳半球の間にあって、中央に (   脳室) を入れる

側脳室
第三脳室
第四脳室

(解答) 第三脳室
間脳は中脳の前方に位置し、左右の大脳半球の間にあって、中央に第三脳室を入れます。

間脳は視床と視床下部からなる


×

(解答) ○
間脳は視床視床下部からなります。


細かく分類すると、松果体が含まれる視床上部、視床下核が含まれる腹側視床も間脳に含まれますが、ここではまず「間脳=視床+視床下部」と覚えて、次に「松果体視床下核間脳の一部である」を追加して覚えると良いです。

松果体は (   ) に含まれる

中脳
間脳
小脳

(解答) 間脳
松果体間脳の一部です。(視床上部に分類されます)

内分泌器官は位置を良く問われます。松果体の位置の言い方としては
「松果体は第三脳室中央の後上壁より突出する」
「松果体は間脳の背側にある」 の2つの言い方があります。

松果体は間脳の背側というのは、間脳があって、その背側に松果体が別個に存在するのではなく、間脳の一部という意味が含まれています。これが理解できると、松果体は神経組織でできていることもわかります。

【視床】

視床は (      ) として働く

自律神経と内分泌の最高中枢
脳に入る感覚情報の中継点

(解答) 脳に入る感覚情報の中継点
視床は脳に入る感覚情報の中継点として働きます。


嗅覚を除く全ての感覚情報が視床でニューロンを乗り換えて大脳に送られます。ですが、嗅覚情報も一部は視床で経由され、前頭葉の眼窩前頭皮質へ送られることがわかってきました。よって、嗅覚も含めた全ての感覚情報が視床で中継されていることとなります。また、小脳や大脳基底核を経由した運動調節の情報も中継されます。よって「感覚の中継点」というよりか、「大脳へと向かう情報の中継点」と言った方が適切かもしれません。
細い脳幹から広大な大脳へと情報へ送るために、手前に視床という配送センターが設けられていると考えると理解しやすいかもしれません。

内側膝状体は (   ) の中継核である

視覚
聴覚

(解答) 聴覚
内側膝状体聴覚の中継核として働きます。内側膝状体からの線維は聴放線となり、側頭葉の聴覚野へ向かいます。

外側膝状体は (   ) の中継核である

視覚
聴覚

(解答) 視覚
外側膝状体視覚の中継核として働きます。外側膝状体からの線維は視放線となり、後頭葉の視覚野へ向かいます。

体性感覚や聴覚、視覚は、それぞれ体性感覚野や聴覚野、視覚野というように、大脳の特定の領域に送られることから、 (   投射系) といわれる【生理】

特殊投射系
非特殊投射系

(解答) 特殊投射系
体性感覚や聴覚、視覚は、それぞれ体性感覚野や聴覚野、視覚野というように、大脳の特定の領域に送られることから、特殊投射系といわれます。


体性感覚は腹側基底核群で、聴覚は内側膝状体で、視覚は外側膝状体で中継されます。これら特殊投射系の神経核を総称し、特殊感覚中継核群といいます。

感覚情報の一部が側枝として脳幹網様体に入力し、視床を介して大脳の広範な領域にインパルスが送られる。これを (   投射系) といい、覚醒に重要である【生理】

特殊投射系
非特殊投射系

(解答) 非特殊投射系
感覚情報の一部が側枝として脳幹網様体に入力し、視床を介して大脳の広範な領域にインパルスが送られる。これを非特殊投射系といい、覚醒に重要です。また、この働きを脳幹網様体賦活系上行性網様体賦活系)といいます。

【視床下部】

視床下部は (      ) として働く

自律神経と内分泌の最高中枢
脳に入る感覚情報の中継点

(解答) 自律神経と内分泌の最高中枢
視床下部自律神経と内分泌の最高中枢として働きます。


視床下部は、自律機能の調節、統合を行っている自律神経系の中枢で、血圧や消化管活動などの内臓機能の調節のほかに、物質代謝の調節や脳下垂体を介して内分泌機能の調節を行っています。これら体の内部環境の調節を統括しているだけではなく、辺縁系と密接な関連をもって情動の表出にも重要な役割を果たしています。

隆起核は (   ホルモン) を産生する

視床下部ホルモン
下垂体後葉ホルモン

(解答) 視床下部ホルモン
隆起核視床下部ホルモンを産生し、隆起部の第一次毛細血管網に分泌します。これらの視床下部のホルモンは下垂体門脈系により前葉に運ばれ、第二次毛細血管網に到達し、下垂体前葉ホルモンの分泌を調節します。

視索上核と室傍核は (   ホルモン) を産生する

視床下部ホルモン
下垂体後葉ホルモン

(解答) 下垂体後葉ホルモン
視索上核室傍核下垂体後葉ホルモン、すなわちオキシトシンバソプレッシンを産生します。これら下垂体後葉ホルモンは視床下部で産生され、神経の軸索を下垂体後葉まで輸送され、放出されます。下垂体後葉は神経性下垂体ともいいますが、これは視床下部の神経線維が伸びてきたものです。下垂体後葉には腺細胞は存在しないことに注意

日内リズムの発生は視床下部の (   ) で行われ、そのリズムに従い松果体がメラトニンを分泌する

視交叉上核
視索上核

(解答) 視交叉上核
日内リズム (サーカディアンリズム)の発生は視床下部の視交叉上核で行われ、そのリズムに従い松果体がメラトニンを分泌します。


サーカディアンリズムというと松果体という印象がありますが、リズムの発信機は視床下部の視交叉上核です。爬虫類では松果体が直接光を感じることができますが、哺乳類では松果体は脳の奥に位置し、光は届きません。視交叉上核はその名の通り視交叉のすぐ上にあり、視覚情報のごく一部が視交叉上核に入力することで、昼や夜といった環境の変化を感じ、サーカディアンリズムの生成に影響を及ぼします。

血糖調節中枢は (   ) に存在する

延髄

中脳
視床下部

(解答) 視床下部
血糖調節中枢視床下部に存在します。血糖が低下すると血糖値を上げる反応を引き起こすとともに、空腹感を引き起こして摂食を促します。逆に血糖が上がれば、血糖値を下げる反応を引き起こし、満腹感を引き起こして摂食をとめます。これらの空腹中枢と満腹中枢のはたらきも合わせて摂食中枢としての働きもあります。


視床下部にはグルコース感受性ニューロンがあり、血液中のグルコース濃度を監視している。血糖値が下がった場合には、視床下部外側野の摂食中枢が働き、摂食行動を引き起こすとともに、内分泌系に作用し、グルカゴンやアドレナリンの産生を促進し、肝臓でのグリコーゲン分解を促し血糖値を上げます。一方、食物によって血糖が上昇すると摂食中枢が抑制され、腹内側核の満腹中枢が活性化されて満腹感を起こさせ、またインスリンの産生を促進し、骨格筋や脂肪細胞へのグルコース取り込みを促進します。視床下部外側野の摂食中枢と、腹内側核の満腹中枢を合わせて血糖調節中枢と呼びます。

体温調節中枢は (   ) に存在する

延髄

中脳
視床下部

(解答) 視床下部
体温調節中枢は視床下部に存在します。


視床下部体温調節中枢は環境温度が変化しても体内の温度をできるだけ36〜37℃に保つように、熱の産生と放出を調節します。皮膚の温度受容器で感受された環境温度の情報は、視床下部にある中枢に送られます。体温が下がったり、寒くなると後視床下野を介して、自律神経反射が生じ、皮膚血管の収縮、立毛が起こり熱の放散を抑えます。また骨格筋の周期的な収縮(ふるえ)が起こり、内分泌系ではアドレナリンと甲状腺ホルモンの分泌が促され、熱産生を促進します。皮膚の温度受容器からの情報に加え、前視床下野には温度感受性ニューロンがあり、体温が上がったり、暑くなると、皮膚血管の拡張や発汗によって熱を放散します。前視床下野の温熱中枢と後視床下野の寒冷中枢をまとめて体温調節中枢と呼びます。熱産生の末梢機序はアドレナリン作動性機序で、熱放散の末梢機序はコリン作動性機序により調節されます。

水分調節中枢は (   ) に存在する

延髄

中脳
視床下部

(解答) 視床下部
水分調節中枢視床下部に存在します。このように体温、血糖、水分などは一定の範囲に保たれており、これをホメオスタシス(内部環境の恒常性)といいます。視床下部はホメオスタシスの維持に重要です。


体液量の減少は心房の低圧受容器で、浸透圧の上昇は視床下部の浸透圧受容ニューロンで感知され、室傍核や視索上核からのバソプレッシンの分泌を促進して、腎臓で尿を濃縮し水分排泄を抑え、また渇き感をもよおし飲水行動を起こします。また水過剰の状態ではバソプレッシン分泌は抑制され、濃度の低い尿が多量に排泄されて体内の水分は減少し、口渇感が抑止されて飲水量は低下します。視床下部下垂体系の障害では、バソプレッシンの欠乏が生じ、尿崩症が生じます。

情動や本能行動の調節は (   ) で行われる

視床
視床下部
延髄

(解答) 視床下部
情動本能行動の調節は視床下部で行われます。


情動と本能といえば、大脳辺縁系の働きとしても考えられますが、大脳辺縁系のレベルで情動や本能的欲求などが沸き起こる場所で、視床下部は情動や本能行動に伴う身体への反応を引き起こす部位です。

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