2019年 第27回 あん摩マッサージ指圧師 国家試験 生理学 問題27〜37 解答

問題27 細胞外液中の陽イオンで最も多いのはどれか

1 カリウムイオン
2 カルシウムイオン
3 ナトリウムイオン
4 マグネシウムイオン

解答 3

細胞外液では陽イオンとしてはNa+が約90%を占め、陰イオンとしてはClが大部分を占める。これに対し細胞内液では、陽イオンとしてはK+、陰イオンとしてはHPO42-やタンパク質イオンが多い。(生理学 p.10 体液のイオン組成)

問題28 酸素分圧が最も高いのはどれか

1 肺胞内気
2 肺動脈血
3 肺静脈血
4 組織液

解答 1

1 肺胞内気:O2分圧約100mmHg、CO2分圧約40mmHg
2 肺動脈血:O2分圧40mmHg、CO2分圧46mmHg
3 肺静脈血:O2分圧95mmHg、CO2分圧40mmHg
(生理学 p.56 換気とガス交換)

問題29 細胞の主成分となる栄養素はどれか

1 蛋白質
2 無機質
3 炭水化物
4 ビタミン

解答 1

細胞膜はタンパク質と脂質(主にリン脂質)よりなる厚さ約75Å(7.5nm)の膜である。細胞質は液状の細胞質基質で満たされている。細胞質基質は細胞の形を作っているタンパク質(細胞骨格)で構成され、その間に細胞小器官や電解質、酵素などが存在する。
(生理学 p.3 細胞の構造と機能)

問題30 シナプス伝達で正しいのはどれか

1 頻繁に使用してもシナプスは疲労しない。
2 シナプス小胞内に受容体がある。
3 両方向性伝達である。
4 酸素不足による影響を受けやすい。

解答 4

1 頻繁に使用するとシナプスは疲労する(易疲労)
2 シナプス下膜に受容体がある。
3 一方向性伝達である。
4 酸素不足による影響を受けやすい。

問題31 骨格筋の神経支配で正しいのはどれか

1 1本の筋線維は複数の運動ニューロンに支配される。
2 α運動ニューロンは錘内筋線維を支配する。
3 γ運動ニューロンはα運動ニューロンに比べて細胞体は大きい。
4 神経筋接合部は興奮性シナプスである。

解答 4

1 1本の筋線維は1個の運動ニューロンに支配される。

運動ニューロンの軸索は、骨格筋に近づくにつれて多数の枝に分かれ、個々の枝がそれぞれ1本の骨格筋線維に分布する。1個の運動ニューロンは数本から数百本の筋線維を支配する。個々の筋線維は、1個の運動ニューロンのみにより支配される。

(生理学 p.228 骨格筋の神経支配)

2 α運動ニューロンは錘外筋線維を支配する。
α運動ニューロン → 錘外筋線維を支配(筋収縮)
γ運動ニューロン → 錘内筋線維を支配(筋紡錘の感度を調節)

3 γ運動ニューロンはα運動ニューロンに比べて細胞体は小さい
4 神経筋接合部は興奮性シナプスである。
運動神経末端部の神経筋接合部で、アセチルコリンは興奮性に作用する。

問題32 液性免疫に関わる主要な白血球はどれか。

1 マクロファージ
2 キラーT細胞
3 NK細胞
4 B細胞

解答 4

1 マクロファージ 細胞性免疫:貪食、抗原提示
2 キラーT細胞 細胞性免疫:細胞障害
3 NK細胞 細胞性免疫:細胞障害(ヘルパーT細胞の指令を必要としない自然免疫)
4 B細胞 液性免疫

問題33 大腸の蠕動運動について正しいのはどれか

1 大蠕動は起こらない。
2 逆蠕動は起こらない。
3 胃の充満によって抑制される。
4 副交感神経活動の亢進によって促進される。

解答 4

1 大蠕動は起こる
2 逆蠕動は起こる
3 胃の充満によって亢進される胃大腸反射
4 副交感神経活動の亢進によって促進される。

問題34 温熱性発汗について正しいのはどれか。

1 外気温に影響されない。
2 エクリン腺が関与する。
3 副交感神経により調節される。
4 大脳皮質により統御される。

解答 2

1 外気温に影響される
2 エクリン腺が関与する。
3 交感神経により調節される。
4 視床下部により統御される。

問題35 腎臓に流入した血液が濾過される部位はどれか

1 近位尿細管
2 遠位尿細管
3 集合管
4 糸球体

解答 4

腎臓に流入した血液は、まず糸球体において血漿がボーマン嚢中に濾過される。濾過された濾液を原尿という。原尿はボーマン嚢から尿細管に流れ、尿細管を流れている間にそこを取り巻く毛細血管との間で種々の物質の再吸収と分泌が行われ、尿が生成される。生成された尿は尿管を通って膀胱へと送られ、また腎臓で浄化された血液は腎静脈から体循環へともどる。(生理学 p.120 尿生成)

問題36 下垂体後葉から分泌されるのはどれか。

1 オキシトシン
2 カルシトニン
3 プロラクチン
4 サイロキシン

解答 1

1 オキシトシン 下垂体後葉
2 カルシトニン 甲状腺 傍濾胞細胞
3 プロラクチン 下垂体前葉
4 サイロキシン 甲状腺 瀘胞上皮細胞

問題37 高齢になるに伴い上昇する傾向があるのはどれか

1 肺活量
2 骨密度
3 血圧
4 腎血流量

解答 3

安静時の血圧は一般に年齢とともに上昇する傾向を示す。これは高齢者では血管が弾力性を失って血管抵抗が高まっているためである。

(生理学 p.161 身体機能の加齢変化)

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