【解剖学 国試演習】2-6 循環器系 – リンパ系

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2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
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(あマ指-2-31)
問題2-f1 リンパが胸管に注ぎ込まない領域はどれか。

1.右上半身 ○ → 右リンパ本幹

2.右下半身  → 胸管

3.左上半身  → 胸管

4.左下半身  → 胸管

(解答 1)

【リンパの4分割法】
右上半身のみ右リンパ本幹に流れる。
下半身+左上半身は胸管に流れる。

(あマ指-4-28)
問題2-f2 集められたリンパ液が胸管を通らない部位はどれか。

1.右上肢 ○ → 右鎖骨下リンパ本幹 → 右リンパ本幹

2.左上肢 → 左鎖骨下リンパ本幹 → 胸管

3.右下肢 → 右腰リンパ本幹 → 胸管

4.左下肢 → 左腰リンパ本幹 → 胸管

(解答 1)

(あマ指-6-31)
問題2-f3 胸管について誤っている記述はどれか。

1.呼吸器の一部である。× リンパ系。胸管は下半身と右上半身のリンパを集めるリンパ本幹。

2.乳ビ槽から始まる。腰リンパ本幹と腸リンパ本幹の合流部を乳び槽といい、胸管が始まる。

3.腸からのリンパが注ぐ。脂質はリンパ管に吸収されるので、食事後は腸から流れる
リンパが白濁します。これを乳びといいます。

4.左静脈角につながる。左内頚静脈と左鎖骨下静脈の合流部

(解答 1)

(あマ指-7-31)
問題2-f4 胸管が血管に連結する部位はどれか。

1.右鎖骨下動脈と右総頚動脈との合流部

2.左鎖骨下動脈と左総頚動脈との合流部

3.右鎖骨下静脈と右内頚静脈との合流部 右静脈角(右リンパ本幹が連結)

4.左鎖骨下静脈と左内頚静脈との合流部 ○ 左静脈角

(解答 4)

(あマ指-2001-30)
問題2-f5 リンパ本幹について誤っている記述はどれか。

1.乳糜槽は腰リンパ本幹と腸リンパ本幹の合流部にある。

2.右リンパ本幹は右下半身のリンパを集める。× 右上半身

3.胸管は大動脈裂孔を通過する。

4.胸管は左静脈角に入る。

(解答 2)

【横隔膜の3つのアナ】
大動脈裂孔、大動脈が通るのアタリマエ。プラス胸管と奇静脈。
食道裂孔、食道が通るのアタリマエ。プラス迷走神経。
大静脈孔は下大静脈だけ。腱裂孔を通過することに注意。

(あマ指-2009-27)
問題2-f6 リンパ系に属さないのはどれか。

1.胸管 下半身と左上半身のリンパを集める

2.胸腺 Tリンパ球を分化成熟させる(教育)

3.甲状腺 × 内分泌系。甲状腺ホルモン(サイロキシン)を分泌

4.脾臓 脾臓

(解答 3)

(あマ指-2003-32)
問題2-f7 脾臓について誤っている記述はどれか。

1.腹腔の右上部に位置する。 × 左上部

2.脾動脈は脾門を通る。 脾動静脈, 神経, リンパ管が脾門を通る

3.老朽赤血球を破壊する。 赤脾髄の働き

4.細菌の処理を行う。 白脾髄はリンパ小節。細菌の処理や抗体産生など

(解答 1)

(あマ指-2005-33)
問題2-f8 健常成人の脾臓について誤っている記述はどれか。

1.腹腔の左上部にある。腹腔の左上部。体表からみれば左側胸部 第10肋骨の下

2.表面は腹膜に包まれている。脾臓は腹膜内臓器(胃空回横S脾卵)

3.赤脾髄で赤血球が産生される。× 赤脾髄では古い赤血球の破壊が行われる。

4.白脾髄でリンパ球が産生される。白脾髄はリンパ小節。リンパ球たちは末梢で分裂することができる。(分化に関しては胸腺・骨髄)

(解答 3)

(あマ指-1994-27)
問題2-f9 胸骨の後方で心臓の前上方に位置する臓器はどれか。

1.上皮小体 甲状腺の裏側

2.松果体 第3脳室後端。(間脳の背側)

3.胸腺 ○ 心臓の前上方 = 縦隔前部〜上部

4.甲状腺 甲状軟骨の前下面

(解答 3)

(あマ指-2000-33)
問題2-f10 加齢とともに脂肪組織に変化するリンパ器官はどれか。

1.扁桃

2.リンパ節

3.脾臓

4.胸腺 ○ 胸腺は乳幼児ではよく発達しているが、思春期を過ぎると次第に退化する

(解答 4)

(あマ指-2003-28)
問題2-f11 胸腺について誤っている記述はどれか。

1.縦隔内に位置する。縦隔前部〜上部

2.思春期を過ぎると退縮する。乳幼児で発達。思春期以降退縮。

3.皮質と髄質が区別される。大脳・小脳、腎臓・副腎、卵巣、胸腺:皮質と髄質からなる

4.胸管が出入りする。× 胸腺はリンパ管は出入りしない。
骨髄で産生された未分化T細胞は血管を経由して胸腺に到達する。

(解答 4)

(鍼灸-1994-26)
問題2-f12 脾臓について誤っている記述はどれか。

1.腹腔の左上部で横隔膜に接する。体内では腹腔の左上部。体表では左側胸部。

2.内部は皮質と髄質とに分けられる。× 赤脾髄と白脾髄に分けられる

3.集められた血液は門脈に流入する。脾静脈・上腸間膜静脈・下腸間膜静脈 → 門脈

4.古い赤血球を処理する。赤血球の寿命は120日。古い赤血球は赤脾髄で破壊。

(解答 2)

(鍼灸-1996-26)
問題2-f13 脾臓について、正しい記述はどれか。

1.右上腹部にある。腹腔の左上部(左上腹部)

2.肝臓の次に大きな臓器である肝臓:1000-1300g、脾臓:90-100g

3.血小板を産生する。血小板は骨髄内で巨核球の細胞質の突起がちぎれてできる

4.古い赤血球を破壊する。○ 赤脾髄:古い赤血球を破壊 / 白脾髄:リンパ小節(抗体産生など)

(解答 4)

(鍼灸-1997-27)
問題2-f14 リンパ系について正しい記述はどれか。

1.舌扁桃は舌尖にある。舌根部

2.輸入リンパ管はリンパ節の門を通る。輸出リンパ管

3.脾洞は血液で満たされる。

4.胸腺は思春期以後発達する。退縮

(解答 3)

赤脾髄は脾洞と脾索からなる。脾洞は洞様毛細血管、脾索は細網組織。 脾動脈は脾臓内で脾柱動脈となり、白脾髄を貫く中心動脈となる。その後、筆毛動脈に枝分かれした後、莢動脈となり赤脾髄に出て、脾索に開いて終わる。莢動脈の先端から出る血液は脾索を満たした後、脾洞に吸収される。その際に、異物などは細網組織で処理される他、古い赤血球も細胞膜が硬くなり、脾洞の血管壁の隙間を通り抜けることができず、破壊される。

(鍼灸-2007-26)
問題2-f15 胸管について誤っている記述はどれか。

1.腰リンパ本幹と腸リンパ本幹の合流により形成される。

2.横隔膜の大静脈孔を通過する。× 大動脈裂孔

3.左の内頸静脈と鎖骨下静脈の合流部に注ぐ。

4.右上半身を除く全身のリンパを集める

(解答 2)

横隔膜のアナ 高さ 通過するもの
大動脈裂孔 第12胸椎 下行大動脈,胸管,奇静脈
食道裂孔 第10胸椎 食道, 迷走神経
大静脈孔 第8胸椎 下大静脈

(鍼灸-1998-27)
問題2-f16 リンパ小節をもたないのはどれか。

1.扁桃 第2次リンパ性器官

2.脾臓 第2次リンパ性器官

3.パイエル板 第2次リンパ性器官

4.胸腺 ○ 第1次リンパ性器官

(解答 4)

胸腺と骨髄はリンパ球の産生と成熟に関わる第1次リンパ性器官。幼弱なTリンパ球が集まるが、リンパ小節はもたない。
リンパ小節はリンパ球が働くための機能的単位となるもので、第2次リンパ性器官の中にふくまれる

(あマ指-1999-17)
問題2-f17 脾臓を容れている体腔はどれか。

1.頭蓋腔

2.脊柱管

3.胸腔

4.腹腔 ○ 腹腔の左上部

(解答 4)

脾臓の位置に関しては注意。体表からみた場合、左側胸部、第10肋骨(第9~第11肋骨)の深層に位置します。ですが横隔膜より下なので、身体の内部から見た場合、腹腔の左上部となります。

(理作-2005-14)
問題2-f18 リンパ系について誤っているのはどれか。

1.腸管由来のリンパ液を乳糜という。脂質はリンパ管に吸収される。食事の後は腸管由来の
リンパは脂肪滴を含むため、白濁する。これを乳糜という。

2.リンパ節は細網組織からなる。細網組織:リンパ節, 脾臓, ディッセ腔, 骨髄など

3.胸管は右側の静脈角に合流する。× 左静脈角

4.脾臓はリンパ系器官の一つである。

5.リンパ管には弁機構が存在する。太めのリンパ管は静脈と構造が似る

(解答 3)

(柔整-1998-24)
問題2-f19 左右両側に分かれていない扁桃はどれか。

1.咽頭扁桃 ○ 咽頭の天井(咽頭鼻部の咽頭円蓋)(無対性)

2.口蓋扁桃 口峡の側壁の扁桃窩(有対性)

3.舌扁桃 ○ 舌根部(無対性)

4.耳管扁桃 耳管咽頭口の周囲(有対性)

(解答 1, 3)

(鍼灸-2004-36)
問題2-f20 リンパ系の働きでないのはどれか。

1.過剰な間質液の吸収 間質液の約10%はリンパ管系に吸収

2.間質液の異物の除去 リンパ管系は分子量の大きな異物も吸収できる

3.間質液の膠質浸透圧の調節 リンパ管系はタンパク質も吸収できる

4.間質液のpHの調節

(解答 4)

リンパ管系が血管系とは別に存在する最大の理由は、毛細リンパ管は毛細血管に比べて内皮細胞間の隙間が大きいということです。これにより毛細血管では回収できない分子量の大きい異物やタンパク質なども回収することができます。余分な間質液とともに異物も回収することがメインの働きなので、リンパ管の途中にリンパ節という濾過装置が設けられています。

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    オンラインでは解剖学講師。そしてオフラインでは指圧師。 解剖学と同じくらい、指圧のひと押しにこだわっています。体重を載せるのではなく、下半身からの抗重力筋の連動動作により、足部・膝関節・股関節・背部〜肘関節にかけてのほんの少しの伸展を積み重ね反作用にて押圧いたします(反作用圧法)。この圧法の利点は、ごく軽い圧から強い圧まで正確なコントロールを保って押圧できること、そして上下に貫通するベクトルの中で押圧を行なうので、正確な垂直圧となることです。 (昨年までは反作用圧法セミナーを毎月開催していたのですが、コロナの影響で技術セミナーは自粛しております。2人集めてもらえればオンデマンドで技術セミナーを開催できますので、ご相談ください)

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