胸郭について正しい記述はどれか (2012年 あマ指 問題32)

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胸郭について正しい記述はどれか (2012年 あマ指 問題32)

1 × 鎖骨は胸郭の構成に関与する
鎖骨は胸郭の構成に関与しない。

 胸郭は肺と心臓を収める鳥カゴのような骨格で、胸椎 (12個), 肋骨 (12対), 胸骨 (1個) の合計37個の骨から構成される。(p.177 胸郭)

2 × 胸骨の頸切痕は対をなす
胸骨の頸切痕は対をなさない。(鎖骨切痕は対をなす)

3 × 胸骨角には第4肋骨が連結する。
胸骨角には第2肋骨が連結する。

 胸郭前部の正中にあるネクタイ型の扁平な骨で、上方から、胸骨柄・胸骨体・剣状突起の3部からなり、それぞれ軟骨性に連結する (胸骨柄結合および胸骨剣結合)。これらの軟骨結合は加齢とともに骨化する傾向にあるが、特に胸骨柄結合は成人になっても残ることが多い。
胸骨柄は胸骨上部に位置する。上縁正中部の切れ込みを頚切痕といい、体表から左右の鎖骨の間でくぼみ (頚窩) をなす。頚切痕の両側には、鎖骨との関節面である1対の鎖骨切痕がある。
胸骨体は胸骨の主体をなす部分である。胸骨柄から胸骨体の両縁には、肋骨との関節部位である肋骨切痕が7対ある。胸骨柄と胸骨体の結合縁はわずかに角度をなして前に突出し、胸骨角といい、第2肋骨の肋軟骨が付着する。(p.177 胸骨)

4 ○ 胸郭下口は横隔膜の起始部となっている。

 横隔膜は、胸腔と腹腔を隔てる横紋筋でできた膜状の隔壁である。胸郭下口の周囲から起こった筋がドーム状に集まり、第4~5肋骨の高さの頂上部に停止腱がクローバー形の腱中心をつくる。(p.214 横隔膜)


胸郭(p.177 胸郭)

肺と心臓を収める鳥カゴのような骨格で、胸椎(12個)・肋骨(12対)・胸骨(1個)の合計37個の骨から構成される。

胸骨(p.177 胸骨)

胸郭前部の正中にあるネクタイ型の扁平な骨で、上方から、胸骨柄胸骨体剣状突起の3部からなり、それぞれ軟骨結合により連結する(胸骨柄結合および胸骨剣結合)。これらの軟骨結合は加齢とともに骨化する傾向にあるが、特に胸骨柄結合は成人になっても残ることが多い。
胸骨柄は胸骨上部に位置する。上縁正中部の切れ込みを頸切痕といい、体表からも左右の鎖骨の間でくぼみ(頸窩)をなす。頸切痕の両側には、鎖骨との関節面である1対の鎖骨切痕がある。
胸骨体は胸骨の主体をなす部分である。胸骨柄から胸骨体の両縁には、肋骨との関節部位である肋骨切痕が7対ある。胸骨柄と胸骨体の結合縁はわずかに角度をなして前に突出し、胸骨角という。この部分の胸骨外側縁には、第2肋骨の肋軟骨が付着する。体表から胸骨角を外側にたどった第2肋骨を基点にして肋骨・肋間を数えることがきる。
剣状突起は、体表から見るといわゆる鳩尾(みずおち)の部分に位置する。

(注) 胸骨体は皮膚の直下にあって、内部の海綿質には生涯にわたって造血を営む赤色骨髄が含まれる。このことから太い針を胸の皮膚の上から刺して(胸骨穿刺)、骨髄を採取し骨髄検査を行う。

肋骨(p.178 肋骨)

弓なりに曲がった12対の細長い扁平な骨で、胸郭の側壁をなす。肋骨はもともと軟骨として発生し、その大部分は硬骨に置き換わって肋硬骨となるが、前端部は軟骨のまま肋軟骨として残存する。肋硬骨は肋骨頭・肋骨頸・肋骨体の3部からなる。肋骨体は肋軟骨を介して胸骨側面に連結する。
肋骨の後端を肋骨頭といい、胸椎体と関節をなす(肋骨頭関節)。肋骨頭に続く細い部分を肋骨頸という。肋骨頸はやや太くなった肋骨体に続く。肋骨頸と肋骨体との移行部の外側面はふくらんで肋骨結節と呼ばれ、胸椎の横突起先端と関節をつくる(肋横突関節)。弓なりに側方に曲がる肋骨体の弯曲度は、肋骨結節の少し外側で急に変わる。この部分を肋骨角といい、その外面(後面)はやや粗く、腸肋筋の外側縁が付着する。肋骨体の下縁には溝があり、肋骨溝という。これに沿って、肋間動静脈・神経が通る。
第1~7肋骨は、それぞれの肋軟骨を介して独立して胸骨につくので、真肋という。第8~12肋骨は各自の肋軟骨が胸骨に直接つかないので、仮肋という。第7~10肋軟骨は連結して肋骨弓をつくる。一方、第11・12肋骨は遊離して終わるので、浮遊肋という。

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