問題
膵液のpHはどれか。
- 弱アルカリ性
- 中性
- 弱酸性
- 強酸性
解答: 1(弱アルカリ性)
解説
- 正しい。膵液は弱アルカリ性(pH約8)である。重炭酸ナトリウム(NaHCO₃)を含み弱アルカリ性(pH約8)であるため、胃から送られてきた内容物を中和する。セクレチンの作用により導管細胞からHCO₃⁻が豊富に分泌されることがアルカリ性の原因である。この中和は膵液中の消化酵素(アミラーゼ、トリプシン、リパーゼなど)の至適pHが中性付近にあるため、消化作用にとって不可欠である。
- 誤り。膵液はHCO₃⁻を豊富に含むため中性ではなく弱アルカリ性である。
- 誤り。膵液は弱酸性ではない。弱酸性に近いのは唾液(pH6〜7)である。
- 誤り。強酸性は胃液(pH1〜2)の特徴であり、膵液は弱アルカリ性である。
ポイント
- 膵液はNaHCO₃を含む弱アルカリ性(pH約8)であり、胃から送られた酸性の糜粥を中和する役割を持つ
- 覚え方のコツ: 「膵液は胃酸の”消火剤”」→強酸性の胃液を中和するためにアルカリ性でなければならないと理解する
- 関連知識: セクレチンがHCO₃⁻に富む膵液の分泌を促進し、CCKが酵素に富む膵液の分泌を促進するという役割分担も頻出である
- よくある間違い: 膵液と腸液のpHを混同しやすいが、膵液はpH約8、腸液はpH7〜8.5とどちらも弱アルカリ性である
| 消化液 | pH | 性質 | 分泌量(1日) |
|---|---|---|---|
| 唾液 | 6〜7 | ほぼ中性〜弱酸性 | 0.5〜1.5L |
| 胃液 | 1〜2 | 強酸性 | 1〜3L |
| 膵液 | 約8 | 弱アルカリ性 | 1〜1.5L |
| 胆汁 | — | — | 約500mL |
| 腸液 | 7〜8.5 | 弱アルカリ性 | 1.5〜3L |
| 大腸液 | アルカリ性 | アルカリ性 | — |
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