眼神経 V1 (ophtalmic nerve)

note 解剖学マガジン

ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント
1 とにかく図が豊富
2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

解剖学マガジン|note

 

眼神経 V1 (ophtalmic nerve)

三叉神経の第1枝で、三叉神経節より前上方に向かい、上眼窩裂を通って眼窩に至る。眼窩内、上眼瞼、前頭部、鼻腔の一部、眉間、鼻根、鼻尖などに分布して、皮膚知覚を司る。

2014-29a01眼神経(V1)2048-1536.png
眼神経 V1 (ophtalmic nerve)

眼神経の線維構成

  • GSA 顔面部の温痛覚・粗大な触圧覚→三叉神経節→三叉神経脊髄路核
  • GSA 顔面部の識別性触圧覚→三叉神経節→三叉神経主知覚核
  • GSA 眼筋、咀嚼筋、歯根膜の深部感覚→三叉神経中脳路核

眼神経の枝

  • テント枝 tentorial branch:上眼窩裂を通る前に頭蓋内で枝分かれして、後方に走り小脳テントや大脳鎌に分布する。三叉神経の他の硬膜枝および迷走神経の硬膜枝などとともに、頭痛の発生に関係を持つといわれる。
    2014-29a02テント枝2048-1536.png

    テント枝 tentorial branch

  • 涙腺神経 lacrimal nerve:眼窩の上外側縁に沿って涙腺動・静脈とともに前進し、上眼瞼の外側部、涙腺、結膜に分布する。
    *※涙腺神経には涙腺の分泌を促進する副交感成分GVEも合流する。このGVE成分(副交感性成分)の経路は、上唾液核(副交感性節前ニューロン)→中間神経(VII 顔面神経)→大錐体神経→翼突管神経→翼口蓋神経節(副交感性節後ニューロン)→頬骨神経(V2)→涙腺神経との交通枝→涙腺神経(V3)→涙腺である。 *

    2014-29a04涙腺神経2048-1536.png

    涙腺神経 lacrimal nerve

  • 前頭神経 frontal nerve: 上眼瞼挙筋の上を前進し、眼窩上神経と滑車上神経に分かれる。
  • 眼窩上神経 supraorbital nerve:外側枝と内側枝に分かれ、それぞれ眼窩上孔と前頭切痕を通って、前頭部の皮膚に分布する。
  • 滑車上神経 supratrochlear nerve:滑車の上方を通って上眼瞼内側部、鼻根の皮膚に分布する。
    2014-29a03前頭神経2048-1536.png

    前頭神経 frontal nerve

  • 鼻毛様体神経 nasociliary nerve:上直筋の下を前内方に向かって走り、以下の枝をだして、眼球、涙囊、鼻粘膜の一部や鼻背に分布する。
  • 毛様体神経節との交通枝(知覚根) communicating branch with ciliary ganglion (sensory root): 毛様体神経節に知覚性成分を送る。
  • 長毛様体神経 long ciliary nerves:通常2本ある。眼球の後極の視神経の近くで強膜を貫き眼球内に進入し、強膜と脈絡膜の間を前走し、毛様体と虹彩の付近まで至る。眼球の知覚を司る。
  • 後篩骨神経 posterior ethmoidal nerve:後篩骨孔を通過して篩骨洞後部に入り、篩骨洞や蝶形骨洞の知覚を司る。
  • 前篩骨神経 anterior ethmoidal nerve:前篩骨孔を通過して再び頭蓋内に入り、さらに篩骨篩板の前端を貫いて鼻腔に入り、鼻粘膜の前上部と鼻背、鼻尖の知覚を司る。なお鼻翼の皮膚知覚は三叉神経第2枝(上顎神経)の支配であることに注意する。
  • 滑車下神経 infratrochlear nerve:上斜筋の滑車の下方を前進し、上眼瞼や内眼角の皮膚の知覚を司る。
    2014-29a05鼻毛様体神経2048-1536.png

    鼻毛様体神経 nasociliary nerve

    【一問一答】8.4.1.5 神経系 – 末梢神経系 脳神経 V 三叉神経

【一問一答】8.4.1.5 神経系 – 末梢神経系 脳神経 V 三叉神経

note 解剖学マガジン

ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント
1 とにかく図が豊富
2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

解剖学マガジン|note

 

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

スポンサードリンク
PAGE TOP