胃・十二指腸と膵臓の栄養血管(腹腔動脈と上腸間膜動脈)

note 解剖学マガジン

ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント
1 とにかく図が豊富
2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

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上腹部の臓器は腹腔動脈と上腸間膜動脈が分布しています。胃は腹腔動脈の3つの枝全てが分布しています。
膵臓と十二指腸は腹腔動脈系と上腸間膜動脈系の双方が分布しています。発生的に前腸が腹腔動脈に栄養され、中腸が上腸間膜動脈に栄養されます。そして前腸と中腸の境界域は大十二指腸乳頭の辺りです。よって、大十二指腸乳頭が腹腔動脈と上腸間膜動脈の境界域であると理解すると、分布域がわかりやすくなります。

腹腔動脈

  1. 左胃動脈:胃の小弯に沿い左から右に走り、右胃動脈と交通します。胃の小弯並びに噴門に分布します。
  2. 総肝動脈:右胃動脈と胃十二指腸動脈を出した後に、固有肝動脈となり肝臓を栄養します。
    • 右胃動脈:胃の小弯に沿い、右から左に走り、左胃動脈と交通します。幽門部に分布します。
    • 胃十二指腸動脈:幽門、十二指腸上部の後ろを下行し、右胃大網動脈と上膵十二指腸動脈に分かれます。
      • 上膵十二指腸動脈:十二指腸上部で胃十二指腸動脈より分かれ、さらに前上膵十二指腸動脈と後上膵十二指腸動脈に分かれます。十二指腸上部、膵頭に分布し、上腸間膜動脈の枝である下膵十二指腸動脈と交通します。
      • 右胃大網動脈:大弯付近と大綱に分布します
    • 固有肝動脈:総肝動脈の終枝。小網の肝十二指腸間膜中を走り、肝門にいたり、肝臓に分布します。
  3. 脾動脈:胃の後側から膵臓の上縁を左方に走り、脾臓に達します。
    • 膵枝:膵体部から膵尾部にかけて分布
    • 短胃動脈:胃底部に分布
    • 左胃大網動脈:胃の大弯に沿い左から右に走り、右胃大網動脈と交通します。胃の大弯部の両面および大網に分布します。
    • 脾枝:脾臓に分布

上腸間膜動脈

  1. 下膵十二指腸動脈:上腸間膜動脈の上部で右側から出て、前下膵十二指腸動脈と後下膵十二指腸動脈に分かれます。上膵十二指腸動脈と交通し、膵頭部における動脈アーケードを形成します。
  2. 空腸動脈回腸動脈:合わせて15〜20枝あり、分岐や吻合を繰り返しながら動脈網をつくり、空腸・回腸に分布します。
  3. 中結腸動脈:横行結腸に分布する動脈で、その右枝と左枝は右および左結腸動脈と交通します。
  4. 右結腸動脈:上行結腸に分布する動脈で、その上行枝は中結腸動脈と、下行枝は回結腸動脈と交通します。
  5. 回結腸動脈:回盲部、上行結腸初部に分布します。虫垂に向かう虫垂動脈を分岐します。

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ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

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