上皮組織の形態による分類

note 解剖学マガジン

ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント
1 とにかく図が豊富
2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

解剖学マガジン|note

 

上皮組織で一番出題されるのは、間違いなくこの分類だと思います。上皮の形態による特徴などを考え、効率良く覚えていって下さい。

<単層扁平上皮>

まず、単層扁平上皮です。薄いということは、物質の交換に向いているという特徴があります。よって、血管内皮や肺胞上皮で見られます。
毛細血管は、血管内皮と基底膜のみでできていますが、周囲の組織と酸素や二酸化炭素、栄養物や老廃物の交換を行なっています。
肺胞も二酸化炭素と酸素の交換を行なう部位です。また、胸膜や腹膜といった「漿膜」も単層扁平上皮です。一緒に覚えておいてください。

<単層立方上皮>

単層立方上皮はサイコロ状の細胞が並ぶ上皮です。甲状腺の濾胞上皮、腎の尿細管の一部、そして脳室の表面を被う上衣細胞がこの形態です。

<単層円柱上皮>

単層円柱上皮は丈が高い細胞が並んだ上皮です。細胞の丈が高いということは、それだけ多くの細胞小器官を持てるということです。特徴としては、吸収や分泌を行なう場所に向いています。消化器系でいえば、真ん中にあたる胃、小腸、大腸が単層円柱上皮です。また女性生殖器系で、子宮も単層円柱上皮。

<単層円柱線毛上皮>

卵管は卵子を運ぶための線毛付きなので、単層円柱線毛上皮です。

<重層扁平上皮>

重層扁平上皮は、薄い細胞が積み重なってできた上皮です。摩擦や機械的刺激に強いという特徴があります。皮膚(表皮)の他、口腔・咽頭・食道、肛門、膣などが重層扁平上皮です。

<多列上皮>

多列上皮は線毛があるので、多列線毛上皮とも言われます。呼吸器系の気道、つまり鼻腔、咽頭鼻部、喉頭、気管、気管支に見られる上皮です。多列上皮はところどころに粘液を分泌する杯細胞が点在していて、粘液でしっとり表面が被われています。空気中の塵などはこの粘液でとらえられます。そして、線毛の動きで吸着した塵を押し戻します。

<移行上皮>

移行上皮は腎杯・腎盂・尿管・膀胱に見られる上皮です。内容量に伴い、伸び縮みすることができる上皮です。膀胱が縮んでいるときには、移行上皮の細胞核は4、5層ほど見られます。膀胱は最大で500〜700mlの尿をためることができます。膀胱に尿が溜まると移行上皮の細胞核は2、3層となり伸びることにより膀胱が広がります。このように一見、重層に見える移行上皮ですが、全ての細胞が基底膜に接しているため、重層ではありません。移行上皮は、膀胱だけでなく「腎杯・腎盂・尿管・膀胱」と必ず4点セットで覚えてください。

関連動画:最も伸縮性の高い上皮はどれか
(単層扁平上皮, 重層扁平上皮, 単層円柱上皮, 移行上皮)

【無料】解剖生理メルマガやってます

  • 厳選した国試過去問を毎日お昼におとどけ
  • 答えだけでなく、画像付きで解説!問題を解く考え方も
  • 勉強法のアドバイスやおすすめの参考書の紹介
  • オンライン講座のお知らせ

解剖生理メールマガジン
登録フォーム

以下にお名前とアドレスを入れていただきますと、登録できます。登録解除もいつでもできるので、お気軽にお試しください。

    取得中もしくはお持ちの資格

    We respect your privacy. Unsubscribe at anytime.

    note 解剖学マガジン

    ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

    かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント

    1 とにかく図が豊富
    2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
    3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
    4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

    解剖学マガジン|note

     

    つむぐ指圧治療室・相模大野|筋膜リリースも取り入れた効果的施術

    かずひろ先生は、神奈川県相模原市で「つむぐ指圧治療室」を開業しております。

    指圧のターゲットは筋肉だけではありません。皮膚、結合組織、筋膜、そして筋肉。骨(骨膜)や、血管、神経にアプローチすることも多々あります。

    机上の解剖学だけでは面白くありません。私は手技療法家の立場から解剖学を追求し、それを施術へと活かし、そしてまた解剖学の講義へとそれを活かしていくことをライフワークとしています。環のように巡らし、痛みや不調で悩んでいる方々の助けとなり、そして医療従事者を目指す方々の力にもなれたら、こんな嬉しいことはありません。

    つむぐ指圧治療室HPへ

    指圧サブスクリプション制度

    指圧が週1回 20%オフで受けることができます

    医院ではなかなか相談できない、もしくは時間がなくて聞けないようなちょっとした健康に対する疑問もぜひご相談ください。より良い人生を送るための信頼できる健康請負人として、ぜひご指名ください。

    指圧サブスクリプション

    google mapのレビューも4.8/5 と好評価を頂いております。 解剖学講師は情熱的に、そして指圧師では誠心誠意をモットーとしています。ご来店お待ち申し上げております。

    google map|つむぐ指圧治療室

    友だち追加つむぐ指圧治療室

    note 解剖学マガジン

    ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

    かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント
    1 とにかく図が豊富
    2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
    3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
    4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

    解剖学マガジン|note

     

    最近の記事

    • 関連記事
    • おすすめ記事
    • 特集記事

    コメント

    この記事へのコメントはありません。

    スポンサードリンク
    PAGE TOP