副腎について正しいのはどれか (2017年 あマ指 問題23)

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副腎について正しいのはどれか (2017年 あマ指 問題23)

1 × 後面は腹膜で覆われる。
腎臓・副腎は腹膜後器官。腹膜の後なので、副腎を基準にすると前側に腹膜は位置する。また腎臓と共通の脂肪被膜に包まれているので、前面であれ後面であれ、腹膜が直接副腎を覆うことはない

2 × 内胚葉性の器官である。(副腎髄質は外胚葉性なので除外)
副腎皮質は腹膜上皮から発生する中胚葉性器官であるが、副腎髄質は交感神経細胞と起源を同じくする神経由来の細胞からなる。神経組織であるので副腎髄質は外胚葉性である。この選択肢は「副腎について」なので、髄質は内胚葉性ではないので除外される。
(p.113 副腎皮質)

3 × 上腸間膜動脈の枝が分布する。
上腸間膜動脈は腹大動脈の消化器系に至る臓側枝で、腎臓や副腎には分布しない。
参考として、副腎の栄養動脈は以下である。
上副腎動脈:下横隔動脈の枝
中副腎動脈:腹大動脈の直接の枝
下副腎動脈:腎動脈の枝

4 ○ 網状帯が髄質を取り囲んでいる。
副腎皮質は、表層から深層に向かい、その細胞の配列の特徴から球状帯束状帯網状帯の3層を区別する。それぞれの層からはアルドステロンコルチコステロン副腎アンドロジェン(男性ホルモン)が分泌される。(p.113 副腎皮質)
副腎皮質は副腎髄質を取り囲んでいるので、副腎髄質を直接取り囲むのは網状帯ということになる。


副腎(p.113 副腎)

副腎は、腎臓の上に三角形のナポレオンの帽子のようにかぶさる1対の器官で、腎上体とも呼ばれる。副腎は表層を占める皮質と、中心部の髄質に分かれ、また両者は由来も構造も機能も異なる。

副腎皮質(p.113 副腎皮質)

副腎皮質は腹膜上皮から発生する中胚葉性器官で、脂肪滴を含む大型の上皮細胞が列をつくり、その間を毛細血管が走る。皮質は、表層から深層に向かい、その細胞の配列の特徴から球状帯束状帯網状帯の3層を区別する。それぞれの層からはアルドステロンコルチコステロン副腎アンドロジェン(男性ホルモン)が分泌され、尿細管からのナトリウムイオンの吸収促進・タンパク質や脂質の糖質への変換(糖新生)・男性化の作用をそれぞれ発揮する。コルチコステロン(コルチゾール)には炎症の進行を抑える作用(抗炎症作用)もあり、治療にも利用される。

副腎髄質(p.113 副腎髄質)

副腎髄質の細胞は交感神経細胞と起源を同じくする神経由来の細胞で、交感神経細胞と同様に重クロム酸カリを含む染色液で黄褐色に染まるところからクロム親性細胞と呼ばれる。髄質細胞は分泌するホルモンの違いからアドレナリン細胞とノルアドレナリン細胞の2種類が区別される。

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