上肢の動脈と走行部位との組合せで正しいのはどれか (2013年 鍼灸 問題26)

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ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

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上肢の動脈と走行部位との組合せで正しいのはどれか (2013年 鍼灸 問題26)

1 × 肩甲回旋動脈 ─── 外側腋窩隙 内側腋窩隙
腋窩後壁にある大円筋と小円筋の間には隙間があり、上腕三頭筋長頭によって内側・外側腋窩隙に二分される。外側腋窩隙には後上腕回旋動脈と腋窩神経、内側腋窩隙には肩甲回旋動脈が通り抜ける。(p. 254 腋窩, p.263 図10–110 腋窩神経と橈骨神経)

2013-h26-1-quarrangular-space-and-triangular-space.jpg

2 × 上腕動脈 ───── 外側二頭筋溝 内側二頭筋溝
腋窩の下縁 (大胸筋の下縁) を境に、腋窩動脈は上腕動脈となり上腕二頭筋の内側縁 (内側二頭筋溝) を肘窩に向かって縦走する。(p.258 上肢の動脈)

2013-h26-上腕動脈1.jpg

3 × 橈骨動脈 ───── 手根管 手根管は通らない。
解剖学的嗅ぎたばこ入れを通り手背側(大菱形骨と第1中手骨の背側)へと回り深掌動脈弓へと移行する(p.256 図10–104 手根管)

4 ◯ 尺骨動脈 ───── ギヨン管

  • 手根管を通るもの(p.256 屈筋支帯と手根管)
    • 長母指屈筋・浅指屈筋・深指屈筋・橈側手根屈筋正中神経
      橈側手根屈筋は屈筋支帯を貫いて途中から屈筋支帯の深層に潜る。鍼灸の第2回国家試験で手根管を通るものとして橈側手根屈筋が選択肢に出されたことがある。(第2回 鍼灸師 問題32)
  • 手根管を通らないもの
    • 尺骨神経・尺骨動脈・・・屈筋支帯の浅層の尺骨神経管 (ギヨン管) を通る
    • 長掌筋・・・屈筋支帯の浅層(上)を通る

2013-h26-the ulnar artery and ulnar nerve run through the Guyon's canal (Ulner tunnel).jpg


上肢の動脈(p.257 上肢の動脈)

上肢の動脈の根幹は鎖骨下動脈である。鎖骨下動脈は、右は腕頭動脈から、左は大動脈弓から直接出る太い血管である。この血管は胸郭上口を出た後、第1肋骨上面で、前斜角筋と中斜角筋との間にできた隙間(斜角筋隙)を通って、鎖骨の下に出る。鎖骨下動脈は上肢の動脈の本幹であるとともに、頸部(脳)・肩・胸部に枝を送る血管でもある。胸郭上口を出た直後(斜角筋隙を貫通する前)では、まず脳の血管にもなる椎骨動脈を出したのち、斜角筋隙を出て内胸動脈甲状頸動脈肋頸動脈を分枝する。
第1肋骨より外側で鎖骨下動脈はそのまま腋窩動脈に移行し、胸筋・肩甲骨周囲など、腋窩壁に分枝しながら上腕二頭筋の内側縁に向かう。腋窩中央では腋窩動脈の拍動が触れる。 腋窩の下縁(大胸筋の下縁)を過ぎると、腋窩動脈は上腕動脈と名前をかえて上腕二頭筋の内側縁(内側二頭筋溝)を肘窩に向かって縦走する。
上腕動脈の拍動は内側二頭筋溝から肘窩までの全域で触れ、よく血圧の計測にも用いられる。内側二頭筋溝の下端では、上腕動脈は正中神経とともに上腕二頭筋の停止腱膜の下をくぐって肘窩に入り、橈骨動脈と尺骨動脈に分れる。橈骨動脈と尺骨動脈は前腕を下行して手の中に入り、ともに吻合して浅掌動脈弓および深掌動脈弓という2つの動脈ループを形成する。
手首において橈側手根屈筋の外側で橈骨動脈を、橈骨の茎状突起に押し付けると脈を触れる。この枝は手の中で浅掌動脈弓に合流する。橈骨動脈の枝の一部は手首の背側にもまわり、「解剖学的嘆ぎタバコ入れ」の中でも拍動を触れる。この枝は深掌動脈弓を構成する。
尺骨動脈は、尺側手根屈筋の深層で尺骨神経と伴行しながら手首に向かう。豆状骨付近で、尺骨動脈は尺側手根屈腱の橈側に出てくるので脈を触れる。その後、尺骨神経とともに尺骨神経管を通って手内に入り、浅・深掌動脈弓に合流する。

<h4>次の問題</h4>
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<h3>参考画像出典元</h3>
3D4Medical社 Complete Anatomy


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