問題
ATPを構成している物質はどれか。
- アデニン
- グアニン
- チミン
- シトシン
解答: 1(アデニン)
解説
- 正しい。ATPはアデニン(プリン塩基)+リボース(五炭糖)+3つのリン酸基から構成される。アデニンとリボースが結合したものがアデノシンであり、これに三リン酸が結合してアデノシン三リン酸(ATP)となる。ATPに保存されたエネルギーは必要に応じて放出され、生体内のさまざまな活動に利用される。ATPは細胞活動の普遍的なエネルギー通貨である。
- 誤り。グアニンはプリン塩基の一種でGTPの構成成分であるが、ATPの構成成分ではない。
- 誤り。チミンはピリミジン塩基の一種でDNAの構成塩基であるが、ATPの構成成分ではない。
- 誤り。シトシンはピリミジン塩基の一種でDNA・RNA両方の構成塩基であるが、ATPの構成成分ではない。
ポイント
- ATPの「A」はアデノシン(アデニン+リボース)の頭文字であり、構成塩基はアデニンである。
- 覚え方のコツ: 「ATP=A(アデニン)+T(トリ=3つの)+P(リン酸)」と分解して覚える。
- 関連知識: ミトコンドリアでの内呼吸により1モルのグルコースから合計38モルのATPが産生される。
- よくある間違い: DNAの塩基(A, G, T, C)とATPの構成塩基を混同しやすいが、ATPの「A」はアデニンのみである。
| 物質 | 構成要素 | 塩基の種類 |
|---|---|---|
| ATP | アデニン+リボース+リン酸×3 | プリン塩基 |
| GTP | グアニン+リボース+リン酸×3 | プリン塩基 |
| DNA | A・G・T・C+デオキシリボース+リン酸 | プリン(A,G)・ピリミジン(T,C) |
| RNA | A・G・U・C+リボース+リン酸 | プリン(A,G)・ピリミジン(U,C) |
表: ATP・GTP・核酸の構成成分の比較
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント