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頭蓋内出血の分類

頭蓋内出血の分類 – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

頭蓋内出血は出血部位により硬膜外血腫、硬膜下血腫、クモ膜下出血、脳内出血に分類されます。各出血の原因、臨床的特徴、画像所見は異なり、適切な診断と治療に直結するため、国家試験で超頻出です。

詳しい解説

出血部位と特徴

項目 硬膜外血腫 硬膜下血腫 クモ膜下出血 脳内出血
出血部位 頭蓋骨と硬膜の間 硬膜とクモ膜の間 クモ膜と軟膜の間 脳実質内

硬膜外血腫

項目 詳細
主な原因 外傷による頭蓋骨骨折に伴う中硬膜動脈の損傷
出血の性質 動脈性出血で急速に拡大
臨床的特徴 受傷直後の意識清明期、その後急速な意識障害。頭蓋内圧亢進症状(頭痛、嘔吐)、脳ヘルニア
画像所見 凸レンズ形(レンズ状)

硬膜下血腫

項目 詳細
主な原因 硬膜とクモ膜の間にある架橋静脈の損傷
出血の性質 静脈性出血で進行が緩徐
臨床的特徴 数時間から数日かけて緩徐に進行。急性と慢性がある
画像所見 三日月形

クモ膜下出血

項目 詳細
主な原因 脳動脈瘤破裂が最多、脳動静脈奇形(AVM)破裂、外傷
臨床的特徴 突然の「雷鳴頭痛」(激烈)、項部硬直、意識障害
検査所見 キサントクロミー陽性(黄色調の脳脊髄液)
画像所見 脳表面や脳槽内の血液貯留

脳内出血

項目 詳細
主な原因 高血圧性出血が最多(レンズ核、内包、視床など)
出血血管 レンズ核線条体動脈(外側線条体動脈)が多い
臨床的特徴 出血部位に応じた神経症状(片麻痺、失語、意識障害)が急激に発症
画像所見 脳実質内の血腫像

画像所見の比較

出血 CT所見の形状
硬膜外血腫 凸レンズ形(両凸)
硬膜下血腫 三日月形(凹凸)
クモ膜下出血 脳槽・脳溝に沿った高吸収域
脳内出血 脳実質内の高吸収域

絶対に覚えるべきポイント

  • 硬膜外血腫=凸レンズ形、中硬膜動脈、意識清明期
  • 硬膜下血腫=三日月形、架橋静脈
  • クモ膜下出血=雷鳴頭痛、脳動脈瘤破裂
  • 脳内出血=高血圧性、レンズ核線条体動脈
  • 硬膜外血腫は動脈性、硬膜下血腫は静脈性

一問一答

Q1. 硬膜外血腫の原因となる血管は?

【答え】 A. 中硬膜動脈

側頭部の外傷で中硬膜動脈が損傷し、急速に血腫が増大します。

Q2. 硬膜下血腫の原因となる血管は?

【答え】 A. 架橋静脈

硬膜とクモ膜の間の架橋静脈が損傷し、静脈性出血を起こします。

Q3. 硬膜外血腫のCT所見の特徴は?

【答え】 A. 凸レンズ形(レンズ状)

動脈性出血のため、血腫が限局して凸レンズ形を呈します。

Q4. 硬膜下血腫のCT所見の特徴は?

【答え】 A. 三日月形

静脈性出血で脳表面に沿って広がり、三日月形を呈します。

Q5. クモ膜下出血の最も多い原因は?

【答え】 A. 脳動脈瘤破裂

突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)で発症することが多いです。

Q6. 高血圧性脳内出血で最も好発する部位は?

【答え】 A. 被殻(レンズ核)

レンズ核線条体動脈の破裂により、被殻出血が最多です。

国家試験対策問題

問題1

硬膜外血腫について正しいのはどれか。

a. 架橋静脈の損傷が原因

b. 三日月形のCT所見

c. 意識清明期がある

d. 脳動脈瘤破裂が原因

e. 緩徐に進行する

【解答と解説】 正解:c

硬膜外血腫は中硬膜動脈の損傷が原因で、受傷直後に意識清明期があり、その後急速に意識障害が進行します。CT所見は凸レンズ形です。

問題2

硬膜下血腫の原因となる血管はどれか。

a. 中硬膜動脈

b. 架橋静脈

c. 脳動脈瘤

d. レンズ核線条体動脈

e. 内頸動脈

【解答と解説】 正解:b

硬膜下血腫は硬膜とクモ膜の間の架橋静脈の損傷が原因です。静脈性出血のため進行は緩徐です。

問題3

CT所見と頭蓋内出血の組み合わせで正しいのはどれか。

a. 凸レンズ形 – 硬膜下血腫

b. 三日月形 – 硬膜外血腫

c. 凸レンズ形 – 硬膜外血腫

d. 脳槽内出血 – 脳内出血

e. 脳実質内血腫 – クモ膜下出血

【解答と解説】 正解:c

硬膜外血腫は凸レンズ形、硬膜下血腫は三日月形のCT所見を呈します。

問題4

クモ膜下出血について正しいのはどれか。

a. 中硬膜動脈の損傷が最多

b. 緩徐な頭痛で発症

c. 脳動脈瘤破裂が最多

d. 意識清明期が特徴

e. 三日月形のCT所見

【解答と解説】 正解:c

クモ膜下出血は脳動脈瘤破裂が最多の原因で、突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)で発症します。

まとめ

頭蓋内出血は出血部位により4つに分類されます。硬膜外血腫は中硬膜動脈の損傷による動脈性出血で、凸レンズ形CT所見と意識清明期が特徴です。硬膜下血腫は架橋静脈の損傷による静脈性出血で、三日月形CT所見と緩徐な進行が特徴です。クモ膜下出血は脳動脈瘤破裂が最多で、雷鳴頭痛と項部硬直が特徴です。脳内出血は高血圧性が最多で、レンズ核線条体動脈の破裂により被殻出血が好発します。

#神経学 #神経系 #頭蓋内出血

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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