大脳内側面【暗記用】 – 完全攻略ガイド
はじめに
大脳内側面は、外側面では見えない重要な構造を観察できる視点です。特に辺縁葉(帯状回)、脳梁、間脳(視床・視床下部)、脳幹の構造が明瞭に確認できます。国家試験では、内側面特有の構造とその機能が頻出します。本記事は暗記に特化した構成で、空欄補充形式で学習した内容を確実に定着させることを目的としています。
詳しい解説
大脳の5葉(内側面から)
内側面からも5つの葉を確認できますが、特に辺縁葉が明瞭に観察できます。
| 葉 | 内側面での特徴 | 模式図での色 |
|---|---|---|
| 前頭葉 | 前方上部 | オレンジ〜茶 |
| 頭頂葉 | 中央上部 | 緑 |
| 側頭葉 | 下方(一部見える) | ピンク |
| 後頭葉 | 後方(鳥距溝が見える) | 黄 |
| 辺縁葉 | 脳梁の周囲を取り囲む | 青 |
辺縁葉の構造
辺縁葉は大脳内側面で明瞭に観察される重要な構造です。
| 構造 | 特徴 |
|---|---|
| 帯状回 | 脳梁の上を弓状に走る、情動・認知に関与 |
帯状回は辺縁系の主要構成要素であり、情動、記憶、自律神経機能に関与します。
脳梁の構造
脳梁は左右の大脳半球を連結する最大の交連線維束です。
| 部位 | 位置 |
|---|---|
| 脳梁膝 | 前端(膝のように曲がった部分) |
| 脳梁幹 | 本体部分 |
| 脳梁膨大 | 後端(最も厚い部分) |
間脳の構造
間脳は大脳と脳幹の間に位置し、内側面から明瞭に観察できます。
| 構造 | 機能 |
|---|---|
| 視床 | 感覚情報の中継核(嗅覚以外) |
| 視床下部 | 自律神経・内分泌の最高中枢 |
| 乳頭体 | 記憶に関与(パペッツ回路の一部) |
脳幹の構造
脳幹は内側面から明瞭に観察でき、上から順に並んでいます。
| 構造 | 特徴 |
|---|---|
| 中脳 | 上丘・下丘、視覚・聴覚の反射中枢 |
| 橋 | 小脳との連絡、顔面神経核など |
| 延髄 | 生命維持中枢(呼吸・循環) |
内側面で見える重要な溝
| 溝 | 位置・特徴 |
|---|---|
| 鳥距溝 | 後頭葉内側、一次視覚野(ブロードマン17野)の境界 |
| 帯状溝 | 帯状回の上縁 |
| 頭頂後頭溝 | 頭頂葉と後頭葉の境界(内側面で明瞭) |
絶対に覚えるべきポイント
- 辺縁葉の主要構造 = 帯状回
- 脳梁の3部分 = 脳梁膝(前)、脳梁幹(中)、脳梁膨大(後)
- 間脳の構成 = 視床、視床下部、乳頭体
- 脳幹の構成 = 中脳、橋、延髄(上から順に)
- 鳥距溝 = 後頭葉内側、一次視覚野の位置を示す
- 帯状回 = 脳梁の上を走り、情動に関与
一問一答
Q1. 脳梁の前端を何というか?
【答え】 A. 脳梁膝
脳梁膝は膝のように曲がった形状をしています。後端は脳梁膨大です。
Q2. 辺縁葉の主要な構造で、脳梁の上を走る回は何か?
【答え】 A. 帯状回
帯状回は情動、認知機能、痛みの処理に関与します。
Q3. 間脳を構成する3つの構造を挙げよ。
【答え】 A. 視床、視床下部、乳頭体
視床は感覚中継、視床下部は自律神経・内分泌中枢、乳頭体は記憶に関与します。
Q4. 脳幹を構成する3つの構造を上から順に挙げよ。
【答え】 A. 中脳、橋、延髄
脳幹は生命維持に重要な中枢を含みます。
Q5. 一次視覚野が位置する後頭葉内側の溝は何か?
【答え】 A. 鳥距溝
鳥距溝の周囲がブロードマン17野(一次視覚野)です。
Q6. 脳梁の本体部分を何というか?
【答え】 A. 脳梁幹
脳梁膝と脳梁膨大の間の部分です。
Q7. 左右の大脳半球を連結する最大の構造は何か?
【答え】 A. 脳梁
脳梁は交連線維の代表であり、約2億本の神経線維からなります。
国家試験対策問題
問題1
大脳内側面について正しいのはどれか。
a. 外側溝が明瞭に見える
b. 帯状回は前頭葉に属する
c. 脳梁膨大は脳梁の前端である
d. 鳥距溝は後頭葉内側に位置する
e. 辺縁葉は外側面からのみ見える
【解答と解説】 正解:d
a. 誤り。外側溝(シルビウス溝)は外側面で明瞭です。
b. 誤り。帯状回は辺縁葉に属します。
c. 誤り。脳梁膨大は後端です。前端は脳梁膝です。
d. 正しい。鳥距溝は後頭葉内側面に位置し、一次視覚野の境界となります。
e. 誤り。辺縁葉は主に内側面から観察されます。
問題2
脳梁について正しいのはどれか。
a. 投射線維に分類される
b. 脳梁膝は後端に位置する
c. 連合線維に分類される
d. 左右の大脳半球を連結する
e. 脳幹と大脳を連結する
【解答と解説】 正解:d
a. 誤り。脳梁は交連線維に分類されます。
b. 誤り。脳梁膝は前端、脳梁膨大が後端です。
c. 誤り。脳梁は交連線維です。連合線維は同側半球内を連結します。
d. 正しい。脳梁は左右の大脳半球を連結する最大の交連線維束です。
e. 誤り。脳幹と大脳を連結するのは投射線維(内包など)です。
問題3
間脳について正しいのはどれか。
a. 中脳、橋、延髄からなる
b. 視床は運動の最高中枢である
c. 視床下部は自律神経・内分泌の最高中枢である
d. 乳頭体は間脳に含まれない
e. 小脳の一部である
【解答と解説】 正解:c
a. 誤り。中脳、橋、延髄は脳幹の構成要素です。
b. 誤り。視床は感覚情報の中継核です。
c. 正しい。視床下部は自律神経系および内分泌系の最高中枢です。
d. 誤り。乳頭体は間脳(視床下部)に含まれます。
e. 誤り。間脳は大脳と脳幹の間に位置する独立した構造です。
問題4
帯状回について正しいのはどれか。
a. 前頭葉に属する
b. 大脳外側面に位置する
c. 脳梁の下を走る
d. 辺縁系の構成要素である
e. 一次運動野が存在する
【解答と解説】 正解:d
a. 誤り。帯状回は辺縁葉に属します。
b. 誤り。帯状回は大脳内側面に位置します。
c. 誤り。帯状回は脳梁の上を弓状に走ります。
d. 正しい。帯状回は辺縁系の主要構成要素であり、情動や認知に関与します。
e. 誤り。一次運動野は前頭葉の中心前回に存在します。
まとめ
大脳内側面の解剖では、辺縁葉(帯状回)、脳梁(膝・幹・膨大)、間脳(視床・視床下部・乳頭体)、脳幹(中脳・橋・延髄)の4つの構造群を確実に把握することが重要です。特に、脳梁の3部分の名称と位置、帯状回の所属(辺縁葉)と機能(情動)、鳥距溝と一次視覚野の関係は頻出ポイントです。空欄補充形式で繰り返し学習し、確実に暗記しましょう。
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