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視床の運動性中継核

視床の運動性中継核 – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

視床は感覚の中継だけでなく、運動のフィードバックにも重要な役割を果たしています。運動性中継核であるVA核とVL核は、大脳基底核と小脳からの出力を受けて運動野に投射し、スムーズな運動の実現に貢献しています。本記事では、小脳ループと大脳基底核ループの詳細を解説します。

詳しい解説

運動性中継核

正式名 主な入力元
VA核 前腹側核 大脳基底核(淡蒼球)
VL核 外側腹側核 小脳(小脳核)

両核とも運動野に投射し、運動の計画・調節に関与します。

小脳ループ(VL核が関与)

小脳は運動の微調整と協調運動に関与し、その出力はVL核を経て運動野にフィードバックされます。

順序 経路 詳細
1 運動野 → 橋核 皮質橋核路
2 橋核 → 小脳皮質 橋核小脳路(中小脳脚)
3 小脳皮質 → 小脳核 小脳皮質から小脳核へ
4 小脳核 → VL核 小脳核視床路(上小脳脚)
5 VL核 → 運動野 視床皮質投射

小脳ループにより、運動の微調整や協調運動が可能になります。

大脳基底核ループ(VA核が関与)

大脳基底核は運動の開始・抑制・選択に関与し、その出力はVA核を経て運動野にフィードバックされます。

順序 経路 詳細
1 運動野 → 線条体 皮質線条体路
2 線条体 → 淡蒼球 直接路・間接路
3 淡蒼球 → VA核 淡蒼球視床路
4 VA核 → 運動野 視床皮質投射

大脳基底核ループにより、適切な運動の選択と不要な運動の抑制が行われます。

視床核と入力元の対応まとめ

視床核 主な入力元 機能
VL核 小脳核 運動の微調整
VA核 淡蒼球 運動の開始・抑制
VPL 脊髄視床路 体性感覚(体部)
VPM 三叉神経 体性感覚(顔面)

絶対に覚えるべきポイント

  • VL核小脳からの入力(運動の微調整)
  • VA核大脳基底核(淡蒼球)からの入力(運動の開始・抑制)
  • 両核とも運動野へ視床皮質投射
  • 小脳ループ:運動野→橋核→小脳→VL核→運動野
  • 基底核ループ:運動野→線条体→淡蒼球→VA核→運動野

一問一答

Q1. 小脳からの入力を受ける視床核はどれか?

【答え】 A. VL核(外側腹側核)

VL核は主に小脳核からの入力を受け、運動の微調整に関与します。

Q2. 淡蒼球からの入力を受ける視床核はどれか?

【答え】 A. VA核(前腹側核)

VA核は大脳基底核(淡蒼球)からの入力を受け、運動の開始・抑制に関与します。

Q3. 小脳ループで小脳核から視床への経路を何というか?

【答え】 A. 小脳核視床路(上小脳脚を通る)

小脳核から視床VL核への経路は上小脳脚を通ります。

Q4. 大脳基底核ループで淡蒼球から視床への経路を何というか?

【答え】 A. 淡蒼球視床路

淡蒼球からVA核への投射線維を淡蒼球視床路といいます。

Q5. VL核の機能は何か?

【答え】 A. 運動の微調整

小脳からの情報を受けて、運動の協調性や正確性を調節します。

Q6. VA核の機能は何か?

【答え】 A. 運動の開始・抑制

大脳基底核からの情報を受けて、運動の開始と不要な運動の抑制を調節します。

国家試験対策問題

問題1

視床の運動性中継核について正しいのはどれか。

a. VPLが運動性中継核である

b. VA核は小脳から入力を受ける

c. VL核は淡蒼球から入力を受ける

d. VA核とVL核は運動野に投射する

e. MGBが運動性中継核である

【解答と解説】 正解:d

VA核とVL核はともに運動性中継核であり、運動野に投射します。VA核は淡蒼球から、VL核は小脳から入力を受けます。VPLは感覚性中継核、MGBは聴覚の中継核です。

問題2

小脳ループの経路として正しいのはどれか。

a. 運動野 → 線条体 → 小脳 → VL核 → 運動野

b. 運動野 → 橋核 → 小脳 → VL核 → 運動野

c. 運動野 → 淡蒼球 → 小脳 → VA核 → 運動野

d. 運動野 → 赤核 → 小脳 → VL核 → 運動野

e. 運動野 → 橋核 → 小脳 → VA核 → 運動野

【解答と解説】 正解:b

小脳ループは、運動野→橋核→小脳→VL核→運動野の経路をたどります。

問題3

大脳基底核ループについて正しいのはどれか。

a. VL核を経由する

b. 小脳核を経由する

c. 淡蒼球からVA核へ投射する

d. 橋核を経由する

e. 赤核を経由する

【解答と解説】 正解:c

大脳基底核ループは、運動野→線条体→淡蒼球→VA核→運動野の経路をたどり、淡蒼球からVA核へ投射します。

問題4

VL核について誤っているのはどれか。

a. 外側腹側核の略である

b. 小脳から入力を受ける

c. 運動野に投射する

d. 運動の微調整に関与する

e. 体性感覚を中継する

【解答と解説】 正解:e

VL核は運動性中継核であり、体性感覚の中継は行いません。体性感覚はVPL(体部)とVPM(顔面)が中継します。

まとめ

視床の運動性中継核であるVA核とVL核は、それぞれ大脳基底核と小脳からの出力を受けて運動野に投射します。VL核は小脳ループを通じて運動の微調整に、VA核は大脳基底核ループを通じて運動の開始・抑制に関与します。これらの回路を理解することで、パーキンソン病などの運動障害の病態も理解しやすくなります。

#解剖学 #神経系 #視床

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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