脊髄と脊髄神経(前根・後根、前枝・後枝) – 完全攻略ガイド
はじめに
脊髄神経には「根」と「枝」という2つの重要な概念があります。ベル・マジャンディーの法則は「根」に適用されるものであり、「枝」には適用されません。この違いを理解することは国家試験で非常に重要です。
詳しい解説
前根と後根
ベル・マジャンディーの法則により、前根と後根は機能的に分離しています。
| 根 | 神経線維 | 機能 |
|---|---|---|
| 前根 | 遠心性神経線維のみ | 運動神経、交感神経(T1〜L2/3)、副交感神経(S2〜S4) |
| 後根 | 求心性神経線維のみ | 体性感覚神経、臓性感覚神経 |
前枝と後枝
前枝と後枝は「根」とは異なり、遠心性と求心性の両方が混在しています。
| 枝 | 支配領域 |
|---|---|
| 前枝 | 体幹腹側・上肢・下肢の筋と感覚を支配 |
| 後枝 | 体幹背側の筋と感覚を支配 |
根と枝の違い(超重要!)
| 項目 | 根 | 枝 |
|---|---|---|
| 位置 | 脊髄に近い | 脊髄神経節より遠位 |
| ベル・マジャンディー | 適用される | 適用されない |
| 神経線維 | 遠心性or求心性のみ | 両方混在 |
脊髄神経節
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 位置 | 後根に存在 |
| 細胞 | 感覚神経の細胞体(偽単極性ニューロン) |
| 機能 | 感覚情報の中継(シナプスなし) |
覚え方のポイント
「ベル・マジャンディーは根っこの話」と覚えましょう。枝になると遠心性と求心性が混在するため、この法則は適用されません。
絶対に覚えるべきポイント
- 前根 = 遠心性のみ、後根 = 求心性のみ
- 前枝・後枝は遠心性と求心性が混在
- ベル・マジャンディーは「根」の法則
- 脊髄神経節は後根に存在
- 前枝は体幹腹側・四肢、後枝は体幹背側を支配
一問一答(6問)
Q1. 前根を通る神経線維は?
【答え】 A. 遠心性神経線維のみ
前根は運動神経、交感神経、副交感神経(遠心性)が通ります。
Q2. 後根を通る神経線維は?
【答え】 A. 求心性神経線維のみ
後根は感覚神経(求心性)が通ります。
Q3. ベル・マジャンディーの法則は枝にも適用される?
【答え】 A. 適用されない
ベル・マジャンディーの法則は「根」の法則です。枝は遠心性と求心性が混在します。
Q4. 前枝が支配する領域は?
【答え】 A. 体幹腹側、上肢、下肢の筋と感覚
前枝は広い領域を支配し、神経叢を形成します。
Q5. 後枝が支配する領域は?
【答え】 A. 体幹背側の筋と感覚
後枝は背中の筋肉と皮膚を支配します。
Q6. 脊髄神経節はどこにある?
【答え】 A. 後根
脊髄神経節(後根神経節)には感覚神経の細胞体があります。
国家試験対策問題(4問)
問題1(選択問題)
ベル・マジャンディーの法則が適用されるのはどれか。
a. 前枝
b. 後枝
c. 前根
d. 脊髄神経
【解答と解説】 正解:c
ベル・マジャンディーの法則は「根」に適用されます。前根は遠心性のみ、後根は求心性のみです。
問題2(○×問題)
前枝は遠心性神経線維のみを含む。
【解答と解説】 正解:×
前枝は遠心性と求心性の両方が混在します。遠心性のみなのは前根です。
問題3(選択問題)
後根について正しいのはどれか。
a. 運動神経が通る
b. 脊髄神経節が付属する
c. 遠心性線維のみ含む
d. 体幹背側を支配する
【解答と解説】 正解:b
後根には脊髄神経節(後根神経節)が付属し、感覚神経の細胞体があります。
問題4(穴埋め問題)
前根は( )性神経線維のみ、後根は求心性神経線維のみを含む。これをベル・マジャンディーの法則という。
【解答と解説】 正解:遠心
「前は運動(遠心性)、後は感覚(求心性)」が基本です。
まとめ
根と枝の比較
| 項目 | 根 | 枝 |
|---|---|---|
| ベル・マジャンディー | 適用 | 非適用 |
| 前(根/枝) | 遠心性のみ | 混在 |
| 後(根/枝) | 求心性のみ | 混在 |
前根と後根
| 根 | 神経線維 | 含む神経 |
|---|---|---|
| 前根 | 遠心性のみ | 運動神経、自律神経 |
| 後根 | 求心性のみ | 感覚神経 |
チェックリスト
- [ ] 前根 = 遠心性のみ
- [ ] 後根 = 求心性のみ
- [ ] 前枝・後枝 = 混在
- [ ] ベル・マジャンディー = 根の法則
- [ ] 脊髄神経節 = 後根に付属
#解剖学 #神経系 #国試対策







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