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下垂体腺腫

下垂体腺腫 – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

下垂体腺腫はトルコ鞍に存在する良性腫瘍で、ホルモンを産生するタイプと産生しないタイプがあります。視交叉圧迫による両耳側半盲は特徴的な症状であり、国家試験でも頻出のテーマです!


詳しい解説

下垂体腺腫とは

トルコ鞍に存在する下垂体の腫瘍。ホルモンを産生するタイプと、産生しないタイプがある。

下垂体腺腫の分類(国試頻出!)

非機能性下垂体腺腫

ホルモンを産生しない下垂体腺腫。腫瘍による圧迫症状を呈する。

症状 原因
頭痛 腫瘍による圧迫
視交叉圧迫による両耳側半盲 視神経の圧迫
下垂体機能の低下 正常下垂体組織の圧迫

機能性下垂体腺腫

ホルモンを産生する下垂体腺腫。圧迫症状に加え内分泌症状を呈する。

腫瘍 症状
プロラクチノーマ 乳汁分泌、無月経
成長ホルモン産生腫瘍 巨人症(骨端線閉鎖前)、先端巨大症(骨端線閉鎖後)
ACTH産生下垂体腺腫 クッシング病
TSH産生下垂体腺腫 甲状腺機能亢進症
ゴナドトロピン産生下垂体腺腫 性腺機能異常

両耳側半盲のメカニズム

下垂体はトルコ鞍の中にあり、そのすぐ上に視交叉があります。

  • 視交叉では、両眼の鼻側網膜からの神経線維が交叉
  • 鼻側網膜は耳側視野を担当
  • 下垂体腺腫が視交叉を下から圧迫すると、交叉する線維(鼻側網膜の線維)が障害される
  • 結果として両耳側半盲(両眼の耳側の視野が欠損)が起こる

手術

下垂体腺腫の手術は、鼻腔より蝶形骨洞を経由して腫瘍摘出術が行われます(経鼻経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術)。


絶対に覚えるべきポイント

  • 下垂体腺腫の位置 = トルコ鞍
  • 非機能性:両耳側半盲(視交叉圧迫)
  • 機能性:ホルモン過剰症状
  • プロラクチノーマ = 乳汁分泌、無月経
  • GH産生腫瘍 = 巨人症/先端巨大症
  • ACTH産生腫瘍 = クッシング病
  • 手術:経鼻経蝶形骨洞アプローチ

一問一答(5問)

Q1. 下垂体腺腫はどこに存在するか?

【答え】 A. トルコ鞍

蝶形骨のくぼみであるトルコ鞍に下垂体があります。


Q2. 下垂体腺腫による視交叉圧迫で起こる視野障害は?

【答え】 A. 両耳側半盲

視交叉の交叉線維が圧迫されることで起こります。


Q3. プロラクチノーマの症状を2つ挙げよ。

【答え】 A. 乳汁分泌と無月経

プロラクチン過剰により起こります。


Q4. ACTH産生下垂体腺腫による疾患は?

【答え】 A. クッシング病

ACTHの過剰によりコルチゾルが過剰分泌されます。


Q5. 下垂体腺腫の手術アプローチは?

【答え】 A. 経鼻経蝶形骨洞アプローチ

鼻腔から蝶形骨洞を経由してトルコ鞍に到達します。


国家試験対策問題(4問)

問題1(選択問題)

下垂体腺腫による両耳側半盲の原因として正しいのはどれか。

a) 視神経の直接圧迫

b) 視交叉の圧迫

c) 外側膝状体の圧迫

d) 視放線の圧迫

【解答と解説】 正解:b

下垂体腺腫が視交叉を下から圧迫することで、交叉する神経線維が障害され、両耳側半盲が起こります。


問題2(○×問題)

非機能性下垂体腺腫は内分泌症状を呈する。

【解答と解説】 正解:×

非機能性下垂体腺腫はホルモンを産生しないため、内分泌症状は呈さず、圧迫症状(頭痛、視野障害など)のみを呈します。


問題3(選択問題)

機能性下垂体腺腫と症状の組み合わせで正しいのはどれか。

a) プロラクチノーマ – クッシング病

b) 成長ホルモン産生腫瘍 – 無月経

c) ACTH産生腫瘍 – クッシング病

d) TSH産生腫瘍 – 先端巨大症

【解答と解説】 正解:c

ACTH産生腫瘍はクッシング病、プロラクチノーマは無月経・乳汁分泌、GH産生腫瘍は巨人症/先端巨大症、TSH産生腫瘍は甲状腺機能亢進症を引き起こします。


問題4(穴埋め問題)

下垂体腺腫は(  )に存在し、(  )を圧迫すると(  )半盲が起こる。

【解答と解説】 正解:トルコ鞍、視交叉、両耳側

下垂体腺腫の解剖学的位置と症状の関係です。


まとめ

下垂体腺腫の分類

分類 ホルモン産生 症状
非機能性 なし 圧迫症状のみ(頭痛、両耳側半盲など)
機能性 あり 圧迫症状 + 内分泌症状

機能性下垂体腺腫の種類

腫瘍 過剰ホルモン 疾患/症状
プロラクチノーマ プロラクチン 乳汁分泌、無月経
GH産生腫瘍 成長ホルモン 巨人症/先端巨大症
ACTH産生腫瘍 ACTH クッシング病
TSH産生腫瘍 TSH 甲状腺機能亢進症

学習チェックリスト

  • [ ] 非機能性と機能性の違いを説明できる
  • [ ] 両耳側半盲のメカニズムを理解した
  • [ ] 各機能性腫瘍と症状を対応させられる
  • [ ] 手術アプローチを覚えた

#解剖学 #内分泌系 #国試対策

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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