ANPとBNP – 完全攻略ガイド
はじめに
ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)とBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)は心臓から分泌されるホルモンで、体液量と血圧の調節に重要な役割を果たしています。BNPは心不全の診断マーカーとしても臨床で広く使用されています。国家試験でも頻出のテーマです!
詳しい解説
ANPとBNPの比較(国試頻出!)
| 項目 | ANP | BNP |
|---|---|---|
| 正式名称 | 心房性ナトリウム利尿ペプチド | 脳性ナトリウム利尿ペプチド |
| 分泌部位 | 心房 | 心室 |
| 分泌刺激 | 体液が増え、静脈還流量が増加 | 心臓壁が伸展される(心臓の負荷↑) |
| 作用 | 利尿を促し、血圧を下げる | 利尿を促し、血圧を下げる |
ナトリウム利尿ペプチドの作用
- 尿量を増やす(利尿作用)
- 血圧を下げる
- レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系と拮抗する作用を持つ
つまり、ANPとBNPは体液量が増えすぎた時に分泌され、利尿により体液量を減らし、血圧を下げる働きをします。
BNPの名前の由来
- BNPは最初、ブタの脳から発見されたので「脳性ナトリウム利尿ペプチド」という名前が付いている
- その後の研究で心室から主に産生されていることが明らかになった
- 名前は「脳性」だが、実際は心室から分泌される
覚え方
- ANP:Atrial(心房)→ 心房から分泌
- BNP:Brain(脳)の名前だが、心室から分泌
臨床での意義
BNPは心室壁の伸展(心臓への負荷増大)で分泌が増加するため、心不全の診断マーカーとして広く使用されています。
絶対に覚えるべきポイント
- ANP = 心房から分泌 = Atrial(心房)
- BNP = 心室から分泌(名前は「脳性」だが心室から)
- どちらも利尿作用、血圧低下作用
- レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系と拮抗
- BNPは心不全のマーカー
一問一答(5問)
Q1. ANPはどこから分泌されるか?
【答え】 A. 心房
ANPはAtrial(心房性)Natriuretic Peptideの略です。
Q2. BNPはどこから分泌されるか?
【答え】 A. 心室
名前は「脳性」ですが、主に心室から分泌されます。
Q3. ANPとBNPに共通する作用は?
【答え】 A. 利尿作用と血圧低下作用
どちらも体液量を減らし、血圧を下げます。
Q4. ANP・BNPと拮抗するホルモン系は?
【答え】 A. レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系
両者は体液量・血圧に対して反対の作用を持ちます。
Q5. BNPが臨床で使われる目的は?
【答え】 A. 心不全の診断マーカー
心室への負荷が増大すると分泌が増加します。
国家試験対策問題(3問)
問題1(選択問題)
ANPとBNPについて正しいのはどれか。
a) ANPは心室から分泌される
b) BNPは脳から分泌される
c) どちらも利尿作用を持つ
d) どちらも血圧を上昇させる
【解答と解説】 正解:c
ANPは心房から、BNPは心室から分泌され、どちらも利尿作用と血圧低下作用を持ちます。BNPは名前は「脳性」ですが、実際は心室から分泌されます。
問題2(○×問題)
BNPは脳から分泌されるホルモンである。
【解答と解説】 正解:×
BNPは「脳性」という名前ですが、これは最初にブタの脳から発見されたためです。実際は心室から分泌されます。
問題3(穴埋め問題)
ANPは( )から分泌され、BNPは( )から分泌される。どちらも( )作用を持ち、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系と( )する。
【解答と解説】 正解:心房、心室、利尿、拮抗
ANPとBNPの分泌部位と作用の基本です。
まとめ
ANPとBNPの比較表
| 項目 | ANP | BNP |
|---|---|---|
| 名称 | 心房性ナトリウム利尿ペプチド | 脳性ナトリウム利尿ペプチド |
| 分泌部位 | 心房 | 心室 |
| 分泌刺激 | 静脈還流量増加 | 心室壁の伸展 |
| 作用 | 利尿、血圧低下 | 利尿、血圧低下 |
| 臨床応用 | – | 心不全マーカー |
ナトリウム利尿ペプチドの作用
“
体液量増加 / 心臓負荷増大
↓
ANP・BNP分泌↑
↓
┌─────┴─────┐
↓ ↓
利尿促進 血管拡張
↓ ↓
体液量減少 血圧低下
↓
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系と拮抗
“
学習チェックリスト
- [ ] ANPとBNPの分泌部位を区別できる
- [ ] BNPの名前の由来を説明できる
- [ ] 利尿作用と血圧低下作用を覚えた
- [ ] 心不全マーカーとしてのBNPを理解した
#解剖学 #内分泌系 #国試対策







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