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アドレナリン受容体(α受容体とβ受容体)

アドレナリン受容体(α受容体とβ受容体) – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

アドレナリン受容体にはα受容体とβ受容体があり、それぞれ異なる作用を持っています。「αは収縮、βは心臓と弛緩」という覚え方で、各臓器への作用を理解しましょう。国家試験では超頻出のテーマです!


詳しい解説

α受容体とβ受容体の作用(国試超頻出!)

効果器 作用 受容体
心臓 心拍数増加、収縮力増大 β
大部分の血管 血管平滑筋収縮 α
骨格筋の動脈 血管平滑筋拡張 β
消化管平滑筋 弛緩 β
消化管括約筋 収縮 α
膀胱排尿筋 弛緩 β
膀胱括約筋 収縮 α
精嚢 収縮 α
精管 収縮 α
瞳孔散大筋 収縮(散瞳) α
気管支平滑筋 弛緩 β

覚え方(超重要!)

  • α受容体は「収縮」
  • β受容体は「心臓」+「弛緩」

なぜこのような作用になるのか?

交感神経興奮時は「闘争か逃走か(fight or flight)」の状態です。

この状況で必要なことを考えると理解できます:

  • 心臓を強く動かす → β受容体で心拍数↑、収縮力↑
  • 気管支を広げて酸素を取り込む → β受容体で気管支拡張
  • 瞳孔を開いて敵を見る → α受容体で散瞳
  • 消化管・膀胱の活動は今は不要 → 平滑筋弛緩(β)、括約筋収縮(α)

覚えるコツ:平滑筋と括約筋の違い

  • 平滑筋:臓器の壁を構成 → 弛緩すると臓器が拡張
  • 括約筋:出口を締める → 収縮すると排出を防ぐ

絶対に覚えるべきポイント

  • α受容体 = 収縮(血管収縮、括約筋収縮、散瞳)
  • β受容体 = 心臓 + 弛緩(心臓促進、気管支拡張、消化管弛緩)
  • 心臓はβ、大部分の血管はα
  • 骨格筋の血管はβ(運動時に血流を増やすため)
  • 気管支はβ(喘息薬のβ2刺激薬の根拠)

一問一答(6問)

Q1. 心臓に作用するアドレナリン受容体は?

【答え】 A. β受容体

β受容体刺激で心拍数増加、収縮力増大が起こります。


Q2. 大部分の血管に作用するアドレナリン受容体は?

【答え】 A. α受容体

α受容体刺激で血管平滑筋が収縮し、血管が収縮します。


Q3. 気管支平滑筋に作用するアドレナリン受容体は?

【答え】 A. β受容体

β受容体刺激で気管支平滑筋が弛緩し、気管支が拡張します。


Q4. 膀胱括約筋に作用するアドレナリン受容体は?

【答え】 A. α受容体

α受容体刺激で括約筋が収縮し、尿を貯めます。


Q5. 瞳孔散大筋に作用するアドレナリン受容体は?

【答え】 A. α受容体

α受容体刺激で散大筋が収縮し、瞳孔が散大(散瞳)します。


Q6. α受容体の作用を一言で表すと?

【答え】 A. 収縮

α受容体は主に「収縮」に関与します。


国家試験対策問題(4問)

問題1(選択問題)

β受容体刺激による作用はどれか。2つ選べ。

a) 血管収縮

b) 心拍数増加

c) 瞳孔散大

d) 気管支拡張

e) 消化管括約筋収縮

【解答と解説】 正解:b、d

β受容体は「心臓+弛緩」に関与し、心拍数増加と気管支(平滑筋)弛緩を引き起こします。血管収縮、瞳孔散大、括約筋収縮はα受容体の作用です。


問題2(○×問題)

交感神経興奮時、消化管平滑筋はα受容体を介して弛緩する。

【解答と解説】 正解:×

消化管平滑筋の弛緩はβ受容体を介して起こります。α受容体は消化管括約筋の収縮に関与します。


問題3(選択問題)

α受容体刺激による作用はどれか。

a) 心拍数増加

b) 気管支拡張

c) 膀胱排尿筋弛緩

d) 瞳孔散大

【解答と解説】 正解:d

瞳孔散大筋の収縮(散瞳)はα受容体を介して起こります。心拍数増加、気管支拡張、膀胱排尿筋弛緩はβ受容体の作用です。


問題4(穴埋め問題)

アドレナリン受容体のうち、(  )受容体は主に「収縮」に関与し、(  )受容体は「心臓」と「弛緩」に関与する。

【解答と解説】 正解:α、β

この覚え方で各臓器への作用を理解できます。


まとめ

アドレナリン受容体の作用一覧

効果器 α受容体 β受容体
心臓 促進(↑)
血管(大部分) 収縮
骨格筋の血管 拡張
消化管平滑筋 弛緩
消化管括約筋 収縮
膀胱排尿筋 弛緩
膀胱括約筋 収縮
瞳孔散大筋 収縮(散瞳)
気管支平滑筋 弛緩

覚え方のまとめ

α受容体 = 収縮

├─ 血管収縮

├─ 括約筋収縮

└─ 瞳孔散大(散大筋収縮)

β受容体 = 心臓 + 弛緩

├─ 心臓促進

├─ 気管支拡張(平滑筋弛緩)

├─ 消化管平滑筋弛緩

└─ 膀胱排尿筋弛緩

学習チェックリスト

  • [ ] αは収縮、βは心臓+弛緩を覚えた
  • [ ] 心臓、血管、気管支の受容体を答えられる
  • [ ] 消化管・膀胱の平滑筋と括約筋の違いを理解した
  • [ ] fight or flightの状態で必要な反応と関連付けられた

#解剖学 #内分泌系 #国試対策

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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