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アドレナリンとノルアドレナリン

アドレナリンとノルアドレナリン – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

アドレナリンとノルアドレナリンは副腎髄質から分泌されるカテコールアミンですが、それぞれの作用は大きく異なります。受容体への作用の違いを理解することで、臨床での使い分けも理解できます。国家試験では超頻出のテーマです!


詳しい解説

構造の違い

  • アドレナリン: アミノ基にメチル基(-CH₃)が結合
  • ノルアドレナリン: アミノ基にメチル基なし(-NH₂)

「ノル」は「N(窒素)にメチル基がない」という意味です。

受容体への作用

ホルモン α作用 β作用
アドレナリン 強いα作用 強いβ作用
ノルアドレナリン 強いα作用 弱いβ₁作用

作用の比較(国試超頻出!)

作用 アドレナリン(強いα+強いβ) ノルアドレナリン(強いα+弱いβ₁)
心拍出量増加 ++++ +
血圧上昇 + ++++
気管支拡張 ++++ +
胃腸運動抑制 —-
基礎代謝率増加 +++ ++
血糖値上昇 ++++ +

覚え方

  • アドレナリン: 強いα作用+強いβ作用 → 心拍出量増加、気管支拡張、血糖上昇が強い
  • ノルアドレナリン: 強いα作用+弱いβ₁作用 → 血圧上昇(末梢血管収縮)が強い

臨床での使用

状況 使用薬 理由
心肺蘇生 アドレナリン 心臓への作用(β作用)が強いため
敗血症性ショック ノルアドレナリン 血管収縮(α作用)で血圧を上げるため

注意点

  • 注1: 血圧上昇に伴う反射性徐脈がβ₁作用を上回り低下する場合もある
  • 注2: アドレナリンは強力なα作用による血管収縮作用があるが、筋の血管平滑筋に存在するβ受容体にも作用し血管拡張をもたらすので、全体としての体血管抵抗は減少し、血圧上昇作用もノルアドレナリンに比べ少なくなる

絶対に覚えるべきポイント

  • アドレナリン = 強いα + 強いβ = 心拍出量↑、気管支拡張、血糖↑
  • ノルアドレナリン = 強いα + 弱いβ = 血圧上昇(血管収縮)
  • 心肺蘇生にはアドレナリン(心臓への作用が強い)
  • 構造の違い:アドレナリンはメチル基あり、ノルアドレナリンはなし

一問一答(5問)

Q1. アドレナリンとノルアドレナリンで、β作用が強いのはどちらか?

【答え】 A. アドレナリン

アドレナリンは強いα作用と強いβ作用を持ちます。


Q2. 心拍出量増加作用が強いのはどちらか?

【答え】 A. アドレナリン

β作用が強いため、心臓への作用が大きいです。


Q3. 末梢血管収縮による血圧上昇作用が強いのはどちらか?

【答え】 A. ノルアドレナリン

強いα作用により末梢血管を収縮させ、血圧を上昇させます。


Q4. 心肺蘇生時に用いられるカテコールアミンはどちらか?

【答え】 A. アドレナリン

心臓への作用(β作用)が強いため、心肺蘇生にはアドレナリンが用いられます。


Q5. ノルアドレナリンの「ノル」の意味は?

【答え】 A. N(窒素)にメチル基がないこと

アドレナリンからメチル基を除いた構造がノルアドレナリンです。


国家試験対策問題(4問)

問題1(選択問題)

アドレナリンとノルアドレナリンの比較で正しいのはどれか。

a) ノルアドレナリンの方が心拍出量増加作用が強い

b) アドレナリンの方が血圧上昇作用が強い

c) アドレナリンの方が気管支拡張作用が強い

d) ノルアドレナリンの方がβ作用が強い

【解答と解説】 正解:c

アドレナリンは強いβ作用を持つため、気管支拡張作用が強いです。ノルアドレナリンは血圧上昇作用が強く、アドレナリンは心拍出量増加作用が強いです。


問題2(○×問題)

心肺蘇生時に用いられるのはノルアドレナリンである。

【解答と解説】 正解:×

心肺蘇生時には心臓への作用(β作用)が強いアドレナリンが用いられます。


問題3(選択問題)

ノルアドレナリンの特徴として正しいのはどれか。

a) 強いβ作用を持つ

b) 末梢血管収縮による血圧上昇作用が強い

c) 気管支拡張作用が強い

d) 心拍出量増加作用が強い

【解答と解説】 正解:b

ノルアドレナリンは強いα作用により末梢血管を収縮させ、血圧上昇作用が強いです。


問題4(穴埋め問題)

アドレナリンは強いα作用と強い(  )作用を持ち、(  )増加と気管支拡張作用が強い。ノルアドレナリンは強いα作用により(  )上昇作用が強い。

【解答と解説】 正解:β、心拍出量、血圧

受容体作用と生理作用の関係を理解しましょう。


まとめ

アドレナリンとノルアドレナリンの比較

項目 アドレナリン ノルアドレナリン
構造 メチル基あり メチル基なし
α作用 強い 強い
β作用 強い 弱い
心拍出量 ++++ +
血圧上昇 + ++++
気管支拡張 ++++ +
血糖上昇 ++++ +
臨床使用 心肺蘇生 敗血症性ショック

覚え方のコツ

アドレナリン:「アっ」と驚く心臓バクバク(心拍出量↑)
ノルアドレナリン:「ノル」っと血圧グーンと上昇(血圧↑)

学習チェックリスト

  • [ ] α作用とβ作用の違いを理解した
  • [ ] 2つのホルモンの作用の違いを説明できる
  • [ ] 心肺蘇生にアドレナリンを使う理由を説明できる
  • [ ] 構造の違いを覚えた

#解剖学 #内分泌系 #国試対策

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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