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血中カルシウムイオン濃度の調節

血中カルシウムイオン濃度の調節 – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

血中カルシウムイオン濃度は、パラソルモンとカルシトニンという2つのホルモンによって厳密に調節されています。骨と腎臓への作用を理解することで、カルシウム代謝の全体像が見えてきます。国家試験では超頻出のテーマです!


詳しい解説

基本情報

  • 血漿Ca²⁺濃度は正常で10mg/dl
  • 血漿Ca²⁺濃度が正常より低下パラソルモン分泌が増加
  • 血漿Ca²⁺濃度が正常より上昇カルシトニン分泌が増加

パラソルモンとカルシトニンの作用比較

ホルモン 分泌部位 血中Ca²⁺への作用 作用機序
パラソルモン 上皮小体(副甲状腺) 上昇させる 骨吸収促進、腎でのCa²⁺再吸収促進
カルシトニン 甲状腺(傍濾胞細胞) 低下させる 骨形成促進、腎でのCa²⁺排泄促進

骨での作用

ホルモン 作用細胞 結果
パラソルモン 破骨細胞を活性化 骨吸収促進 → 骨のCaをCa²⁺として血中に遊離
カルシトニン 骨芽細胞を活性化 骨形成促進 → 血中Ca²⁺を骨に取り込む

腎臓での作用

ホルモン 作用
パラソルモン 腎尿細管でのCa²⁺再吸収を促進
カルシトニン 腎臓でのCa²⁺排泄を促進

覚え方

「骨吸収」の意味を正しく理解しよう!

「吸収」という言葉から「骨がカルシウムを吸収する」と誤解しがちですが、実際は逆です。

血液からカルシウムを吸収する」から「骨吸収

つまり、骨吸収 = 骨からカルシウムが血中に出ていく = 血中Ca²⁺上昇


絶対に覚えるべきポイント

  • 血漿Ca²⁺正常値 = 10mg/dl
  • Ca²⁺低下 → パラソルモン↑ → 破骨細胞活性化 → 骨吸収 → Ca²⁺上昇
  • Ca²⁺上昇 → カルシトニン↑ → 骨芽細胞活性化 → 骨形成 → Ca²⁺低下
  • パラソルモン:腎でCa²⁺再吸収促進
  • カルシトニン:腎でCa²⁺排泄促進

一問一答(6問)

Q1. 血漿カルシウムイオン濃度の正常値は?

【答え】 A. 10mg/dl

この値が厳密に維持されています。


Q2. 血中カルシウム濃度が低下すると分泌が増加するホルモンは?

【答え】 A. パラソルモン

パラソルモンは血中Ca²⁺濃度を上昇させます。


Q3. パラソルモンが活性化する骨の細胞は?

【答え】 A. 破骨細胞

破骨細胞による骨吸収が促進され、カルシウムが血中に放出されます。


Q4. カルシトニンが活性化する骨の細胞は?

【答え】 A. 骨芽細胞

骨芽細胞による骨形成が促進され、カルシウムが骨に取り込まれます。


Q5. パラソルモンの腎臓への作用は?

【答え】 A. カルシウム再吸収の促進

腎臓からのCa排泄を減らし、血中Ca濃度を上昇させます。


Q6. 「骨吸収」とはどういう意味か?

【答え】 A. 血液が骨からカルシウムを吸収すること

骨が溶けて血中にカルシウムが放出されることです。


国家試験対策問題(4問)

問題1(選択問題)

パラソルモンの作用として正しいのはどれか。2つ選べ。

a) 骨芽細胞を活性化する

b) 破骨細胞を活性化する

c) 腎でのCa再吸収を促進する

d) 血中Ca濃度を低下させる

e) 腎でのCa排泄を促進する

【解答と解説】 正解:b、c

パラソルモンは破骨細胞を活性化して骨吸収を促進し、腎でのCa再吸収を促進して血中Ca濃度を上昇させます。


問題2(○×問題)

骨吸収とは骨がカルシウムを取り込むことである。

【解答と解説】 正解:×

骨吸収とは「血液が骨からカルシウムを吸収する」ことで、骨からカルシウムが血中に放出されることを意味します。


問題3(選択問題)

血中カルシウム濃度を低下させる作用を持つホルモンはどれか。

a) パラソルモン

b) カルシトニン

c) アルドステロン

d) コルチゾル

【解答と解説】 正解:b

カルシトニンは骨形成を促進し、腎でのCa排泄を促進して血中Ca濃度を低下させます。


問題4(穴埋め問題)

血中Ca²⁺濃度が低下すると、上皮小体から(  )の分泌が増加し、(  )細胞を活性化して骨(  )を促進する。

【解答と解説】 正解:パラソルモン、破骨、吸収

パラソルモンによる血中Ca濃度上昇のメカニズムです。


まとめ

カルシウム調節のフローチャート

血中Ca²⁺低下

パラソルモン分泌↑

┌────┴────┐

骨 腎臓

破骨細胞活性化 Ca²⁺再吸収促進

骨吸収促進

↓ ↓

血中Ca²⁺上昇 ←─┘

血中Ca²⁺上昇

カルシトニン分泌↑

┌────┴────┐

骨 腎臓

骨芽細胞活性化 Ca²⁺排泄促進

骨形成促進

↓ ↓

血中Ca²⁺低下 ←─┘

パラソルモンとカルシトニンの比較

項目 パラソルモン カルシトニン
分泌部位 上皮小体 甲状腺(C細胞)
分泌刺激 Ca²⁺低下 Ca²⁺上昇
血中Ca 上昇 低下
骨の細胞 破骨細胞 骨芽細胞
骨への作用 骨吸収促進 骨形成促進
腎への作用 再吸収促進 排泄促進

学習チェックリスト

  • [ ] 正常Ca濃度を覚えた
  • [ ] パラソルモンとカルシトニンの作用を対比できる
  • [ ] 破骨細胞と骨芽細胞の役割を理解した
  • [ ] 「骨吸収」の意味を正しく理解した

#解剖学 #内分泌系 #国試対策

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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