受精のしくみ – 完全攻略ガイド
はじめに
受精は精子と卵子が融合して受精卵となる過程です。精子は卵子を取り囲む放線冠、透明帯を通過し、卵細胞膜と融合します。この記事では、受精のメカニズムについて詳しく解説します。
詳しい解説
卵子の構造
排卵された卵子は以下の構造を持ちます:
| 構造 | 特徴 |
|---|---|
| 卵細胞 | 卵子本体 |
| 透明帯 | 卵細胞を取り囲む糖タンパク質の膜 |
| 放線冠(顆粒膜細胞) | 透明帯の外側の細胞層 |
受精の6段階
(1) 放線冠への進入
- 卵子に到達した精子は、まず卵子を取り囲む放線冠(顆粒膜細胞)へと進入
- 先体より放出させるヒアルロニダーゼは放線冠を離散させる働きがある
(2) 透明帯への接着
- 精子の頭部が透明帯へと接着
(3) 先体反応(酵素放出)
- 先体よりアクロシンを放出し、透明帯を溶かしながら進んでいく
- これを先体反応という
(4) 卵細胞膜との融合
- 精子が透明帯を通過し、卵細胞膜と癒合
(5) 表層顆粒の開口分泌、透明帯の変性
- 卵子の細胞膜表面に存在する表層顆粒より酵素が放出される
- 透明帯が変性し、他の精子進入ができなくなる
- これを透明帯反応という
(6) 遺伝子が卵細胞質に進入
- 遺伝子が卵細胞質へ進入し、雄性前核が形成される
- 卵子は第2減数分裂を完了させ、雌性前核を形成
- 両前核が融合し、受精卵(接合子)となる
透明帯反応の意義
透明帯反応は多精子受精を防ぐための重要な機構です。
絶対に覚えるべきポイント
- 放線冠: 卵子を取り囲む顆粒膜細胞
- 透明帯: 卵細胞を取り囲む糖タンパク質の膜
- 先体反応: アクロシンを放出し透明帯を溶かす
- 透明帯反応: 多精子受精を防ぐ
- 受精卵(接合子): 精子と卵子の融合
一問一答
Q1. 精子が最初に通過する卵子の構造は何か?
【答え】 A. 放線冠(顆粒膜細胞)
放線冠は透明帯の外側にある細胞層です。
Q2. 先体反応で放出される酵素は何か?
【答え】 A. アクロシン
アクロシンは透明帯を溶かす酵素です。
Q3. 透明帯反応の意義は何か?
【答え】 A. 多精子受精を防ぐ
透明帯が変性し、他の精子が進入できなくなります。
Q4. 受精卵の別名は何か?
【答え】 A. 接合子
精子と卵子が融合してできた細胞を接合子といいます。
Q5. 放線冠を離散させる酵素は何か?
【答え】 A. ヒアルロニダーゼ
ヒアルロニダーゼは先体から放出され、放線冠を離散させます。
Q6. 受精が行われる場所はどこか?
【答え】 A. 卵管膨大部
受精は卵管膨大部で行われます。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
受精について正しいものはどれか。
a) 受精は子宮で行われる
b) 先体反応で透明帯が変性する
c) 透明帯反応は多精子受精を防ぐ
d) 放線冠は透明帯の内側にある
【解答と解説】 正解:c
透明帯反応により透明帯が変性し、多精子受精が防がれます。
問題2(○×問題)
先体反応ではヒアルロニダーゼが放出される。
【解答と解説】 正解:×
先体反応ではアクロシンが放出されます。ヒアルロニダーゼは放線冠を離散させます。
問題3(穴埋め問題)
精子は( )、( )を通過して卵細胞に到達する。( )反応により透明帯が変性し、多精子受精が防がれる。
【解答と解説】 正解:放線冠、透明帯、透明帯
受精の過程を理解しましょう。
問題4(選択問題)
受精卵の別名はどれか。
a) 胚盤胞
b) 桑実胚
c) 接合子
d) 胚子
【解答と解説】 正解:c
受精卵は接合子とも呼ばれます。
まとめ
受精の6段階
| 順序 | 段階 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 放線冠への進入 | ヒアルロニダーゼで離散 |
| 2 | 透明帯への接着 | 精子頭部が接着 |
| 3 | 先体反応 | アクロシン放出 |
| 4 | 卵細胞膜との融合 | 精子と卵子の融合 |
| 5 | 透明帯反応 | 多精子受精防止 |
| 6 | 遺伝子進入 | 受精卵形成 |
確認チェックリスト
- [ ] 卵子の構造を説明できる
- [ ] 受精の6段階を述べられる
- [ ] 先体反応と透明帯反応を区別できる
- [ ] 透明帯反応の意義を説明できる
#解剖学 #生殖器系 #国試対策







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