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再吸収と分泌 4つの様式

再吸収と分泌 4つの様式 – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

物質によって腎臓での扱われ方は異なります。濾過のみ、濾過・再吸収、濾過・分泌、濾過・再吸収・分泌の4つの様式があり、それぞれ代表的な物質があります。この記事では、4つの様式とクリアランスについて詳しく解説します。

詳しい解説

4つの様式

様式 代表物質 特徴 臨床的意義
濾過・再吸収 グルコース 糸球体で濾過された後、尿細管で100%再吸収される
濾過のみ クレアチニン 糸球体で濾過されるが、再吸収も分泌もされない 糸球体濾過量(GFR)の指標
濾過・分泌 PAH(パラアミノ馬尿酸) 濾過に加えて尿細管から分泌される 腎血漿流量(RPF)の指標
濾過・再吸収・分泌 尿素 濾過され、一部再吸収、一部分泌される

クリアランスの臨床的意義

  • クレアチニンのクリアランスは正常値100〜120ml/分
  • クレアチニンは糸球体で濾過された後、尿細管で再吸収も分泌もされないので、その数値は糸球体濾過量に相当する
  • クリアランスは1分あたりに血液中から、その物質を除去できる「腎臓のお掃除力」を示す指標

各物質の特徴

グルコース(濾過・再吸収)

  • 濾過される
  • 近位尿細管で100%再吸収される
  • クリアランス = 0(尿中に排出されない)

クレアチニン(濾過のみ)

  • 濾過される
  • 再吸収も分泌もされない
  • GFRの指標として使用

PAH(濾過・分泌)

  • 濾過される
  • さらに尿細管から分泌される
  • ほぼすべてが除去される
  • 腎血漿流量(RPF)の指標として使用

絶対に覚えるべきポイント

  • グルコース:濾過→再吸収(クリアランス0)
  • クレアチニン:濾過のみ(GFRの指標)
  • PAH:濾過+分泌(RPFの指標)
  • クレアチニン・クリアランスの正常値:100〜120ml/分

一問一答(6問)

Q1. 糸球体濾過量(GFR)の指標となる物質は何か?

【答え】 A. クレアチニン

クレアチニンは濾過のみされ、再吸収も分泌もされないため、GFRの指標になります。

Q2. 腎血漿流量(RPF)の指標となる物質は何か?

【答え】 A. PAH(パラアミノ馬尿酸)

PAHは濾過+分泌でほぼすべてが除去されるため、RPFの指標になります。

Q3. グルコースのクリアランスはいくらか?

【答え】 A. 0

グルコースは100%再吸収されるため、クリアランスは0です。

Q4. クレアチニン・クリアランスの正常値は?

【答え】 A. 100〜120ml/分

これがGFRの正常値に相当します。

Q5. 濾過・再吸収・分泌すべてが行われる物質は何か?

【答え】 A. 尿素

尿素は濾過され、一部再吸収、一部分泌されます。

Q6. クリアランスとは何を表す指標か?

【答え】 A. 腎臓の排泄能力(1分間に血液中から物質を除去できる量)

「腎臓のお掃除力」を示す指標です。

国家試験対策問題(4問)

問題1(選択問題)

糸球体濾過量(GFR)の指標として用いられる物質はどれか。

  • グルコース
  • クレアチニン
  • 尿素
  • アルブミン

【解答と解説】 正解:2

クレアチニンは濾過のみされ、再吸収も分泌もされないため、GFRの指標として用いられます。

問題2(○×問題)

グルコースのクリアランスは120ml/分である。

【解答と解説】 正解:×

グルコースは100%再吸収されるため、クリアランスは0です。

問題3(選択問題)

PAHのクリアランスが表すのはどれか。

  • 糸球体濾過量
  • 腎血漿流量
  • 尿細管再吸収量
  • 心拍出量

【解答と解説】 正解:2

PAHは濾過+分泌でほぼすべてが除去されるため、腎血漿流量(RPF)の指標になります。

問題4(穴埋め問題)

(  )は濾過のみされ(  )の指標となり、(  )は濾過+分泌され(  )の指標となる。

【解答と解説】 正解:クレアチニン、GFR(糸球体濾過量)、PAH、RPF(腎血漿流量)

クレアチニンとPAHの臨床的意義を覚えましょう。

まとめ

4つの様式チェックリスト

  • [ ] 4つの様式と代表物質を覚えた
  • [ ] クレアチニンがGFRの指標であることを覚えた
  • [ ] PAHがRPFの指標であることを覚えた
  • [ ] グルコースのクリアランスが0であることを理解した

4つの様式まとめ表

様式 代表物質 クリアランス 臨床的意義
濾過・再吸収 グルコース 0
濾過のみ クレアチニン 120ml/分 GFRの指標
濾過・分泌 PAH 650ml/分 RPFの指標
濾過・再吸収・分泌 尿素 70ml/分

#解剖学 #泌尿器系 #国試対策

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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