膵臓の外分泌部と内分泌部(ランゲルハンス島) – 完全攻略ガイド
はじめに
膵臓は外分泌部(腺房)と内分泌部(ランゲルハンス島)を持つ二重機能を持っています。ランゲルハンス島のα細胞・β細胞・δ細胞の機能は国家試験超頻出です。
詳しい解説
膵臓の二重機能(国試超頻出!)
外分泌部(腺房)
膵臓から1日およそ1〜1.5L分泌される、たくさんの消化酵素を含む弱アルカリ性の無色透明な液。
消化酵素
| 酵素 | 作用 |
|---|---|
| アミラーゼ | デンプンをマルトースに分解 |
| トリプシン・キモトリプシン | タンパク質をペプチドに分解 |
| リパーゼ | 脂肪を脂肪酸とモノグリセリドに分解 |
重炭酸ナトリウム(NaHCO3)
- pH8(弱アルカリ性)で、胃酸を中和する働きがある
内分泌部(ランゲルハンス島)
| 細胞 | 割合 | 分泌物 | 作用 |
|---|---|---|---|
| α細胞 | 約20% | グルカゴン | グリコーゲン分解、糖新生亢進、脂肪分解促進。血糖値を上昇 |
| β細胞 | 約70% | インスリン | グリコーゲン合成促進、糖新生抑制、グルコース取り込み増加。血糖値を下降 |
| δ細胞 | 少量 | ソマトスタチン | インスリンやグルカゴンの分泌を抑制 |
絶対に覚えるべきポイント
- α細胞: グルカゴン(血糖上昇)
- β細胞: インスリン(血糖下降)
- δ細胞: ソマトスタチン(分泌抑制)
- β細胞が最も多い(約70%)
- 膵液は弱アルカリ性で胃酸を中和
一問一答
Q1. α細胞が分泌するホルモンは?
【答え】 A. グルカゴン
血糖値を上昇させます。
Q2. β細胞が分泌するホルモンは?
【答え】 A. インスリン
血糖値を下降させます。
Q3. ランゲルハンス島で最も多い細胞は?
【答え】 A. β細胞(約70%)
インスリンを分泌します。
Q4. ソマトスタチンを分泌する細胞は?
【答え】 A. δ細胞
インスリンやグルカゴンの分泌を抑制します。
Q5. 膵液の1日分泌量は?
【答え】 A. 約1〜1.5L
消化酵素と重炭酸イオンを含みます。
Q6. 膵液のpHは?
【答え】 A. pH8(弱アルカリ性)
胃酸を中和します。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
インスリンを分泌する細胞はどれか。
a) α細胞
b) β細胞
c) δ細胞
d) 腺房細胞
【解答と解説】 正解:b
インスリンはβ細胞から分泌され、血糖値を下降させます。
問題2(○×問題)
「グルカゴンは血糖値を下降させる」
【解答と解説】 正解:×
グルカゴンは血糖値を上昇させます。血糖値を下降させるのはインスリンです。
問題3(穴埋め問題)
ランゲルハンス島の( )細胞はグルカゴンを、( )細胞はインスリンを、( )細胞はソマトスタチンを分泌する。
【解答と解説】 正解:α・β・δ
3種類の細胞の機能を覚えましょう。
問題4(選択問題)
膵臓の外分泌部から分泌される酵素でないのはどれか。
a) アミラーゼ
b) トリプシン
c) リパーゼ
d) ペプシン
【解答と解説】 正解:d
ペプシンは胃の主細胞から分泌されます。膵臓からはアミラーゼ・トリプシン・キモトリプシン・リパーゼなどが分泌されます。
問題5(選択問題)
ランゲルハンス島で最も多い細胞はどれか。
a) α細胞
b) β細胞
c) δ細胞
d) PP細胞
【解答と解説】 正解:b
β細胞が約70%と最も多く、α細胞は約20%です。
まとめ
ランゲルハンス島の細胞 チェックリスト
| チェック | 細胞 | 割合 | 分泌物 | 血糖への作用 |
|---|---|---|---|---|
| □ | α細胞 | 約20% | グルカゴン | 上昇 |
| □ | β細胞 | 約70% | インスリン | 下降 |
| □ | δ細胞 | 少量 | ソマトスタチン | 分泌抑制 |
膵臓の消化酵素
| チェック | 酵素 | 基質 |
|---|---|---|
| □ | アミラーゼ | デンプン |
| □ | トリプシン | タンパク質 |
| □ | リパーゼ | 脂肪 |
覚え方のコツ
「αはグルカゴンで上昇、βはインスリンで下降」
「βが最も多い(約70%)」
#解剖学 #消化器系 #国試対策







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