腸絨毛 – 完全攻略ガイド
はじめに
腸絨毛は小腸粘膜表面にある指状の突起で、栄養素の吸収を効率的に行うための重要な構造です。糖質・アミノ酸は毛細血管へ、脂質は中心リンパ管へという吸収経路の違いは国家試験超頻出です。
詳しい解説
腸絨毛の構造
小腸粘膜表面にある指状の突起です。
| 構成要素 | 説明 |
|---|---|
| 絨毛の粘膜上皮 | 単層円柱上皮 |
| 杯細胞 | 粘液を分泌 |
| 微絨毛 | 吸収上皮細胞の表面 |
| 毛細血管 | 動脈・静脈 |
| 中心リンパ管 | 中心乳糜腔とも呼ばれる |
表面積増大の構造
| 構造 | 説明 | 増大倍率 |
|---|---|---|
| 輪状ヒダ | 小腸粘膜のヒダ | 約3倍 |
| 腸絨毛 | 根本に腸腺(腸陰窩)が開く | 約10倍 |
| 微絨毛 | 単層円柱上皮の表面に密生 | 約20倍 |
| 合計 | – | 約600倍 |
栄養素の吸収経路(国試超頻出!)
| 栄養素 | 吸収経路 | 最終到達先 |
|---|---|---|
| 糖質(単糖) | 毛細血管 | 門脈へ |
| アミノ酸 | 毛細血管 | 門脈へ |
| 脂質 | 中心リンパ管 | 胸管へ |
吸収のポイント
- 水溶性の栄養素(糖質・アミノ酸)→ 毛細血管 → 門脈 → 肝臓
- 脂溶性の栄養素(脂質)→ 中心リンパ管 → 胸管 → 左静脈角
絶対に覚えるべきポイント
- 腸絨毛は指状突起で小腸粘膜表面にある
- 糖質・アミノ酸は毛細血管に吸収され門脈へ
- 脂質は中心リンパ管に吸収され胸管へ
- 中心リンパ管 = 中心乳糜腔
- 表面積約600倍: 輪状ヒダ×腸絨毛×微絨毛
一問一答
Q1. 腸絨毛の粘膜上皮は何上皮ですか?
【答え】 A. 単層円柱上皮
微絨毛をもつ吸収上皮細胞と杯細胞で構成されています。
Q2. 糖質とアミノ酸はどこに吸収されますか?
【答え】 A. 毛細血管(→門脈へ)
水溶性の栄養素は毛細血管に吸収され、門脈を経て肝臓に運ばれます。
Q3. 脂質はどこに吸収されますか?
【答え】 A. 中心リンパ管(→胸管へ)
脂溶性の栄養素はリンパ管を経由します。
Q4. 中心リンパ管の別名は?
【答え】 A. 中心乳糜腔
脂質を吸収するとミルク状(乳糜)に見えることから名付けられました。
Q5. 腸絨毛の根本に開く構造は?
【答え】 A. 腸腺(腸陰窩)
腸液を分泌する外分泌腺です。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
栄養素の吸収経路で正しいのはどれか。
a) 糖質 ― 中心リンパ管
b) アミノ酸 ― 中心リンパ管
c) 脂質 ― 毛細血管
d) 脂質 ― 中心リンパ管
【解答と解説】 正解:d
脂質は中心リンパ管に吸収され、胸管を経て血液循環に入ります。糖質とアミノ酸は毛細血管に吸収され門脈へ向かいます。
問題2(○×問題)
「アミノ酸は中心リンパ管に吸収される」
【解答と解説】 正解:×
アミノ酸は毛細血管に吸収され、門脈を経て肝臓に運ばれます。中心リンパ管に吸収されるのは脂質です。
問題3(穴埋め問題)
糖質とアミノ酸は( )に吸収され( )へ、脂質は( )に吸収され( )へ向かう。
【解答と解説】 正解:毛細血管・門脈・中心リンパ管・胸管
吸収経路の違いは国試超頻出です。
問題4(選択問題)
腸絨毛の構成要素でないのはどれか。
a) 杯細胞
b) 毛細血管
c) 中心リンパ管
d) パイエル板
【解答と解説】 正解:d
パイエル板は回腸にある集合リンパ小節であり、腸絨毛の構成要素ではありません。
まとめ
栄養素の吸収経路 チェックリスト
| チェック | 栄養素 | 吸収先 | 経路 |
|---|---|---|---|
| □ | 糖質 | 毛細血管 | 門脈→肝臓 |
| □ | アミノ酸 | 毛細血管 | 門脈→肝臓 |
| □ | 脂質 | 中心リンパ管 | 胸管→左静脈角 |
腸絨毛の構成要素
| チェック | 構成要素 |
|---|---|
| □ | 単層円柱上皮 |
| □ | 杯細胞 |
| □ | 微絨毛 |
| □ | 毛細血管 |
| □ | 中心リンパ管 |
覚え方のコツ
「水溶性は血管、脂溶性はリンパ管」
- 糖質・アミノ酸(水溶性)→ 毛細血管 → 門脈
- 脂質(脂溶性)→ 中心リンパ管 → 胸管
#解剖学 #消化器系 #国試対策







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