底だけど上(解剖学用語の「底」) – 完全攻略ガイド
はじめに
解剖学を学んでいると「胃底」「心底」など、「底」という名前なのに実際は上にある構造に出会います。これは解剖学用語の特徴で、国家試験でもこの理解が問われることがあります。「底」の本当の意味を理解しましょう。
詳しい解説
解剖学用語「底(fundus)」の意味
解剖学用語は元々ラテン語で、fundusという語が「底」にあたります。
日本語の「底」には「下の部分」という意味がありますが、ラテン語のfundusには「奥」という意味もあります(例:眼底)。
「円錐型の膨らんだ部分=底」
解剖学では、円錐形の器官において膨らんだ部分を「底」と呼びます。
| 器官 | 「底」の位置 | 「底」の反対側 |
|---|---|---|
| 心底 | 心臓の上部 | 心尖(下) |
| 胃底 | 胃の上部(噴門より上方) | 幽門(下) |
| 子宮底 | 子宮の上部 | 子宮頸(下) |
| 仙骨底 | 仙骨の上部 | 仙骨尖(下) |
| 膝蓋骨底 | 膝蓋骨の上部 | 膝蓋骨尖(下) |
なぜ上が「底」なのか?
円錐形の器官を逆さまにしたフラスコのようにイメージしてください。フラスコの底(膨らんだ部分)が上に位置するため、「底」が上にあるのです。
具体例
心臓
- 心底: 心臓の上部、大血管が出入りする部分
- 心尖: 心臓の下端、左第5肋間に位置
胃
- 胃底: 噴門より上方の膨らんだ部分、横隔膜に接する
- 幽門: 十二指腸への出口
子宮
- 子宮底: 卵管が付着する上部
- 子宮頸: 膣につながる下部
絶対に覚えるべきポイント
- 解剖学の「底」は上にある
- 円錐形の膨らんだ部分を「底」と呼ぶ
- 心底・胃底・子宮底・仙骨底・膝蓋骨底は全て上部
- 「底」の反対側には「尖」がある
- 眼底の「底」は「奥」の意味
一問一答
Q1. 胃底は胃のどこにありますか?
【答え】 A. 胃の上部(噴門より上方)
名前は「底」ですが、実際は胃の最も上の部分です。
Q2. 心底は心臓のどこにありますか?
【答え】 A. 心臓の上部
大血管が出入りする部分で、心尖の反対側です。
Q3. 解剖学で「底」と呼ばれる部分の特徴は?
【答え】 A. 円錐形の器官の膨らんだ部分
「底」は「奥」という意味も持ちます。
Q4. 子宮底はどこにありますか?
【答え】 A. 子宮の上部
卵管が付着する部分です。
Q5. 「底」の反対側は何と呼ばれますか?
【答え】 A. 尖(せん)
心尖、仙骨尖、膝蓋骨尖などがあります。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
胃底について正しいのはどれか。
a) 幽門の近くにある
b) 胃の下部にある
c) 噴門より上方にある
d) 十二指腸に近い部分である
【解答と解説】 正解:c
胃底は噴門より上方の膨らんだ部分で、横隔膜に接しています。名前は「底」ですが、実際は胃の最上部です。
問題2(○×問題)
「心底は心臓の下端に位置する」
【解答と解説】 正解:×
心底は心臓の上部に位置します。心臓の下端は心尖です。
問題3(穴埋め問題)
解剖学用語の「底」は、円錐形の器官の( )部分を指し、実際には( )にある。
【解答と解説】 正解:膨らんだ・上
「底」という名前に惑わされないようにしましょう。
問題4(選択問題)
「底」が上部にある器官はどれか。2つ選べ。
a) 胃
b) 食道
c) 子宮
d) 小腸
【解答と解説】 正解:a, c
胃底は胃の上部、子宮底は子宮の上部にあります。食道や小腸には「底」という構造はありません。
まとめ
「底」が上にある器官 チェックリスト
| チェック | 器官 | 「底」の位置 |
|---|---|---|
| □ | 心臓 | 上部(心底) |
| □ | 胃 | 上部(胃底) |
| □ | 子宮 | 上部(子宮底) |
| □ | 仙骨 | 上部(仙骨底) |
| □ | 膝蓋骨 | 上部(膝蓋骨底) |
覚え方のコツ
「底」という名前だけど、実際は上にある!
- 円錐形の器官の膨らんだ部分 = 底
- フラスコを逆さまにしたイメージ
- 「底」⇔「尖」の対応関係を覚える
#解剖学 #消化器系 #国試対策







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