スパイロメーター(肺機能検査) – 完全攻略ガイド
はじめに
スパイロメーターは肺機能検査の基本的な機器で、肺気量分画を測定します。4つの基本気量と4つの肺気量(容量)、そして残気量がスパイロメーターで測定できないことは国試頻出です。この記事では、肺気量分画について詳しく解説します。
詳しい解説
4つの基本気量
| 名称 | 略語 | 意味 |
|---|---|---|
| 1回換気量 | TV | 安静時の1回の呼吸量(約500ml) |
| 予備吸気量 | IRV | 安静吸気位からさらに吸える量 |
| 予備呼気量 | ERV | 安静呼気位からさらに吐ける量 |
| 残気量 | RV | 最大呼気後も肺に残る量 |
4つの肺気量(容量)
複数の基本気量を組み合わせたものです。
| 名称 | 略語 | 計算式 |
|---|---|---|
| 最大吸気量 | IC | TV + IRV |
| 機能的残気量 | FRC | ERV + RV |
| 肺活量 | VC | TV + IRV + ERV |
| 全肺気量 | TLC | VC + RV |
残気量はスパイロメーターで測定できない!
残気量はスパイロメーターで測定できません!
これは非常に重要なポイントです。残気量を測定するには以下の方法が必要です。
- ヘリウム希釈法
- 窒素洗い出し法
- 体プレチスモグラフィー
残気量が測定できないため、機能的残気量(FRC)と全肺気量(TLC)もスパイロメーターでは測定できません。
代表的な数値(成人男性)
| 気量 | 目安 |
|---|---|
| 1回換気量(TV) | 約500ml |
| 肺活量(VC) | 約4,000ml |
| 残気量(RV) | 約1,500ml |
絶対に覚えるべきポイント
- 基本気量は4つ:TV、IRV、ERV、RV
- 肺気量は4つ:IC、FRC、VC、TLC
- 残気量はスパイロメーターで測定できない
- 1回換気量は約500ml
- FRCとTLCも直接測定できない
一問一答
Q1. 安静時の1回の呼吸量を何というか?
【答え】 A. 1回換気量(TV)
約500mlです。
Q2. 肺活量(VC)の計算式は?
【答え】 A. TV + IRV + ERV
最大吸気位から最大呼気位までの量です。
Q3. スパイロメーターで測定できない気量は?
【答え】 A. 残気量(RV)
これにより機能的残気量と全肺気量も測定できません。
Q4. 機能的残気量(FRC)の計算式は?
【答え】 A. ERV + RV
安静呼気位での肺内の空気量です。
Q5. 全肺気量(TLC)の計算式は?
【答え】 A. VC + RV
肺が保持できる最大の空気量です。
Q6. 1回換気量は約何mlか?
【答え】 A. 約500ml
安静時呼吸での値です。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
スパイロメーターで測定できない肺気量はどれか。
a. 1回換気量
b. 予備吸気量
c. 肺活量
d. 残気量
【解答と解説】 正解:d
残気量はスパイロメーターで測定できません。
問題2(○×問題)
機能的残気量はスパイロメーターで直接測定できる。
【解答と解説】 正解:×
機能的残気量は残気量を含むため、スパイロメーターでは直接測定できません。
問題3(選択問題)
肺活量の計算式として正しいのはどれか。
a. TV + IRV
b. ERV + RV
c. TV + IRV + ERV
d. TV + IRV + ERV + RV
【解答と解説】 正解:c
肺活量 = 1回換気量 + 予備吸気量 + 予備呼気量です。
問題4(穴埋め問題)
( )はスパイロメーターで測定できないため、ヘリウム希釈法などで測定する。
【解答と解説】 正解:残気量(RV)
残気量を含む機能的残気量と全肺気量も直接測定できません。
まとめ
スパイロメーターチェックリスト
- [ ] 4つの基本気量を覚えた
- [ ] 4つの肺気量の計算式を覚えた
- [ ] 残気量が測定できないことを覚えた
- [ ] 代表的な数値を覚えた
肺気量分画まとめ表
| 区分 | 名称 | 略語 | 測定可能 |
|---|---|---|---|
| 基本気量 | 1回換気量 | TV | 可 |
| 基本気量 | 予備吸気量 | IRV | 可 |
| 基本気量 | 予備呼気量 | ERV | 可 |
| 基本気量 | 残気量 | RV | 不可 |
| 肺気量 | 最大吸気量 | IC | 可 |
| 肺気量 | 機能的残気量 | FRC | 不可 |
| 肺気量 | 肺活量 | VC | 可 |
| 肺気量 | 全肺気量 | TLC | 不可 |
#解剖学 #呼吸器系 #国試対策







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