呼吸運動 – 完全攻略ガイド
はじめに
呼吸運動は横隔膜と肋間筋の協調運動により行われます。吸気と呼気のメカニズム、主呼吸筋と補助呼吸筋の違いを理解することは、呼吸生理学の基礎となります。この記事では、呼吸運動のメカニズムを詳しく解説します。
詳しい解説
吸気のメカニズム
吸気時には以下の変化が起こります。
| 筋 | 動き | 結果 |
|---|---|---|
| 横隔膜 | 収縮(下がる) | 胸腔が広がる |
| 外肋間筋 | 収縮(肋骨を挙上) | 胸腔が広がる |
→ 胸腔が広がる → 肺が膨らむ
呼気のメカニズム
呼気時には以下の変化が起こります。
| 筋 | 動き | 結果 |
|---|---|---|
| 横隔膜 | 弛緩(上がる) | 胸腔が狭まる |
| 外肋間筋 | 弛緩 | 胸腔が狭まる |
→ 胸腔が狭まる → 肺がしぼむ
主呼吸筋
安静時の呼吸に関与する筋です。
| 呼吸 | 主呼吸筋 |
|---|---|
| 吸息 | 横隔膜(腹式呼吸)、外肋間筋(胸式呼吸) |
補助呼吸筋
努力呼吸時に動員される筋です。
| 呼吸 | 補助呼吸筋 |
|---|---|
| 補助吸息筋 | 胸鎖乳突筋群、斜角筋群、大・小胸筋、僧帽筋、肩甲挙筋 |
安静時の呼息
安静時の呼気は能動的な筋収縮を必要としません。
横隔膜と肋間筋が弛緩することにより、肺自身の弾性により呼息がおきます。
積極的な呼息時
努力呼気や咳などで使用される筋です。
- 内肋間筋
- 腹壁筋(外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、腹直筋など)
絶対に覚えるべきポイント
- 吸気:横隔膜と外肋間筋が収縮
- 呼気:横隔膜と外肋間筋が弛緩
- 安静時呼気は受動的(肺の弾性による)
- 主呼吸筋は横隔膜と外肋間筋
- 努力呼気には内肋間筋と腹壁筋
一問一答
Q1. 吸気時の横隔膜の動きは?
【答え】 A. 収縮して下がる
胸腔が広がり、肺が膨らみます。
Q2. 吸気時の外肋間筋の動きは?
【答え】 A. 収縮して肋骨を挙上
胸郭が拡大します。
Q3. 安静時の呼気はどのように起こるか?
【答え】 A. 横隔膜と外肋間筋の弛緩+肺の弾性による受動的な動き
能動的な筋収縮は必要ありません。
Q4. 主呼吸筋を2つ挙げよ。
【答え】 A. 横隔膜と外肋間筋
安静時呼吸の主役です。
Q5. 努力呼気に使用される筋を2つ挙げよ。
【答え】 A. 内肋間筋、腹壁筋(外腹斜筋など)
咳や深呼吸時に動員されます。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
吸気時に収縮する筋はどれか。
a. 内肋間筋
b. 外肋間筋
c. 腹直筋
d. 外腹斜筋
【解答と解説】 正解:b
吸気時には横隔膜と外肋間筋が収縮します。内肋間筋や腹壁筋は呼気に関与します。
問題2(○×問題)
安静時の呼気は内肋間筋の収縮で起こる。
【解答と解説】 正解:×
安静時の呼気は肺の弾性による受動的な動きで起こります。内肋間筋は努力呼気で使用されます。
問題3(選択問題)
主呼吸筋として正しい組み合わせはどれか。
a. 横隔膜と内肋間筋
b. 横隔膜と外肋間筋
c. 外肋間筋と腹直筋
d. 内肋間筋と外腹斜筋
【解答と解説】 正解:b
主呼吸筋は横隔膜と外肋間筋です。
問題4(穴埋め問題)
安静時の呼気は( )の弾性により受動的に起こる。
【解答と解説】 正解:肺
横隔膜と外肋間筋が弛緩すると、肺は自身の弾性で縮みます。
まとめ
呼吸運動チェックリスト
- [ ] 吸気時の筋の動きを覚えた
- [ ] 呼気時の筋の動きを覚えた
- [ ] 主呼吸筋を覚えた
- [ ] 安静時呼気が受動的であることを理解した
呼吸運動まとめ表
| 呼吸 | 横隔膜 | 外肋間筋 | 胸腔 |
|---|---|---|---|
| 吸気 | 収縮(下降) | 収縮(肋骨挙上) | 拡大 |
| 呼気 | 弛緩(上昇) | 弛緩 | 縮小 |
#解剖学 #呼吸器系 #国試対策







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