蝶形骨洞(翼口蓋窩での前額断) – 完全攻略ガイド
はじめに
蝶形骨洞は蝶形骨体の内部に位置する副鼻腔で、他の副鼻腔とは異なり蝶篩陥凹から鼻腔後上方に開口します。翼口蓋窩での前額断では、蝶形骨洞と周囲の複雑な構造を観察できます。この記事では、この断面で見える構造を詳しく解説します。
詳しい解説
蝶形骨洞の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 位置 | 蝶形骨体の内部 |
| 開口部 | 蝶篩陥凹(鼻腔後上方) |
| 近接構造 | 下垂体(トルコ鞍)、視神経 |
周囲の重要構造
頭蓋上部
- クモ膜顆粒小窩 – クモ膜顆粒が突出する部位
- 上矢状洞溝 – 上矢状静脈洞が走行
- 鶏冠 – 大脳鎌の付着部
蝶形骨の構造
- 蝶形骨洞開口部(蝶篩陥凹)
- 上眼窩裂 – 動眼・滑車・外転神経、三叉神経眼枝が通過
- 蝶形骨大翼大脳面
- 蝶形骨大翼頬骨縁
鼻腔構造
鼻甲介と鼻道
| 鼻甲介 | 鼻道 |
|---|---|
| 上鼻甲介 | 上鼻道 |
| 中鼻甲介 | 中鼻道 |
| 下鼻甲介 | 下鼻道 |
その他の構造
- 総鼻道 – 鼻甲介の内側
- 鼻中隔(上顎骨稜・鋤骨)
蝶形骨洞と下垂体の関係
蝶形骨洞はトルコ鞍の直下にあるため、下垂体と近接しています。
- 経蝶形骨洞手術のアプローチ経路
- 下垂体腫瘍の手術に利用
絶対に覚えるべきポイント
- 蝶形骨洞は蝶篩陥凹に開口
- 蝶形骨洞は下垂体(トルコ鞍)の直下
- 上眼窩裂を複数の神経が通過
- 蝶形骨大翼は中頭蓋窩を形成
- 鼻腔には3対の鼻甲介と鼻道がある
一問一答
Q1. 蝶形骨洞はどこに開口するか?
【答え】 A. 蝶篩陥凹(鼻腔後上方)
他の副鼻腔とは異なり、鼻道には開口しません。
Q2. 蝶形骨洞の直上にある構造は何か?
【答え】 A. トルコ鞍(下垂体)
この位置関係は経蝶形骨洞手術で利用されます。
Q3. 上眼窩裂を通過する神経を3つ挙げよ。
【答え】 A. 動眼神経・滑車神経・外転神経(三叉神経眼枝も)
眼球運動に関わる神経が通過します。
Q4. クモ膜顆粒が突出する部位を何というか?
【答え】 A. クモ膜顆粒小窩
脳脊髄液を静脈洞に排出します。
Q5. 総鼻道はどこに位置するか?
【答え】 A. 鼻甲介の内側
鼻中隔と鼻甲介の間の空間です。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
蝶形骨洞の開口部位はどれか。
a. 上鼻道
b. 中鼻道
c. 下鼻道
d. 蝶篩陥凹
【解答と解説】 正解:d
蝶形骨洞は他の副鼻腔と異なり、蝶篩陥凹に開口します。
問題2(○×問題)
蝶形骨洞はトルコ鞍の直上に位置する。
【解答と解説】 正解:×
蝶形骨洞はトルコ鞍の直下に位置します。上下の関係が逆です。
問題3(選択問題)
上眼窩裂を通過しない神経はどれか。
a. 動眼神経
b. 滑車神経
c. 視神経
d. 外転神経
【解答と解説】 正解:c
視神経は視神経管を通過します。上眼窩裂を通過するのは動眼・滑車・外転神経と三叉神経眼枝です。
問題4(穴埋め問題)
下垂体腫瘍の手術では、( )を経由するアプローチが用いられることがある。
【解答と解説】 正解:蝶形骨洞
経蝶形骨洞手術(経鼻的下垂体手術)として知られています。
まとめ
蝶形骨洞チェックリスト
- [ ] 蝶形骨洞の位置と開口部を覚えた
- [ ] トルコ鞍との位置関係を理解した
- [ ] 上眼窩裂を通過する神経を覚えた
- [ ] 鼻腔の構造を復習した
蝶形骨洞周囲構造まとめ表
| 位置 | 構造 |
|---|---|
| 上方 | トルコ鞍(下垂体) |
| 開口部 | 蝶篩陥凹 |
| 側方 | 上眼窩裂、蝶形骨大翼 |
| 前方 | 鼻腔後部 |
#解剖学 #呼吸器系 #国試対策







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