内腸骨動脈とその枝 – 完全攻略ガイド
はじめに
総腸骨動脈は内腸骨動脈と外腸骨動脈に分かれます。内腸骨動脈は骨盤内臓器と殿部・会陰部を栄養する重要な動脈です。その枝は壁側枝と臓側枝に分けられ、国家試験でも頻出のテーマです。今回は、内腸骨動脈の枝について詳しく解説します。
詳しい解説
総腸骨動脈の分岐
総腸骨動脈はL4の高さで腹大動脈から分岐し、さらに内腸骨動脈と外腸骨動脈に分かれます。
内腸骨動脈の臓側枝
内臓を栄養する枝です。
| 枝 | 栄養領域 |
|---|---|
| 下膀胱動脈 | 膀胱下部 |
| 精管動脈(男性)/子宮動脈(女性) | 精管/子宮 |
| 中直腸動脈 | 直腸中部 |
| 内陰部動脈 | 会陰部、外陰部(終枝) |
内腸骨動脈の壁側枝
体幹の壁を栄養する枝です。
| 枝 | 栄養領域 |
|---|---|
| 腸腰動脈 | 腸腰筋 |
| 外側仙骨動脈 | 仙骨部 |
| 閉鎖動脈 | 内転筋群 |
| 上殿動脈 | 中殿筋、小殿筋 |
| 下殿動脈 | 大殿筋 |
外腸骨動脈の枝
| 枝 | 栄養領域 |
|---|---|
| 下腹壁動脈 | 腹直筋(上腹壁動脈と吻合) |
| 深腸骨回旋動脈 | 腸骨稜周囲 |
外腸骨動脈は鼠径靭帯の下を通過して大腿動脈に続きます。
殿部の動脈と通過孔
| 動脈 | 通過孔 | 栄養筋 |
|---|---|---|
| 上殿動脈 | 梨状筋上孔 | 中殿筋、小殿筋 |
| 下殿動脈 | 梨状筋下孔 | 大殿筋 |
| 内陰部動脈 | 梨状筋下孔→小坐骨孔 | 会陰部 |
絶対に覚えるべきポイント
- 内腸骨動脈は骨盤内臓器と殿部・会陰部を栄養
- 上殿動脈は梨状筋上孔を通過
- 下殿動脈は梨状筋下孔を通過
- 閉鎖動脈は内転筋群を栄養
- 下腹壁動脈は外腸骨動脈の枝
一問一答
Q1. 総腸骨動脈は何と何に分かれますか?
【答え】 A. 内腸骨動脈と外腸骨動脈
総腸骨動脈は骨盤入口で内腸骨動脈と外腸骨動脈に分岐します。
Q2. 上殿動脈はどの孔を通過しますか?
【答え】 A. 梨状筋上孔
上殿動脈は梨状筋の上方(梨状筋上孔)を通過して殿部に入ります。
Q3. 下殿動脈はどの孔を通過しますか?
【答え】 A. 梨状筋下孔
下殿動脈は梨状筋の下方(梨状筋下孔)を通過して殿部に入ります。
Q4. 閉鎖動脈はどこを栄養しますか?
【答え】 A. 内転筋群
閉鎖動脈は内腸骨動脈の壁側枝で、閉鎖孔を通過して内転筋群を栄養します。
Q5. 下腹壁動脈はどの動脈の枝ですか?
【答え】 A. 外腸骨動脈
下腹壁動脈は外腸骨動脈の枝で、上腹壁動脈と吻合します。
Q6. 中直腸動脈はどの動脈の枝ですか?
【答え】 A. 内腸骨動脈
中直腸動脈は内腸骨動脈の臓側枝で、直腸中部を栄養します。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
内腸骨動脈の壁側枝はどれか。
a. 子宮動脈
b. 中直腸動脈
c. 上殿動脈
d. 下膀胱動脈
【解答と解説】 正解:c
上殿動脈は内腸骨動脈の壁側枝です。子宮動脈、中直腸動脈、下膀胱動脈は臓側枝です。
問題2(選択問題)
梨状筋上孔を通過する動脈はどれか。
a. 下殿動脈
b. 上殿動脈
c. 内陰部動脈
d. 閉鎖動脈
【解答と解説】 正解:b
上殿動脈は梨状筋上孔を通過します。下殿動脈と内陰部動脈は梨状筋下孔を通過します。
問題3(選択問題)
外腸骨動脈の枝はどれか。
a. 閉鎖動脈
b. 下腹壁動脈
c. 上殿動脈
d. 中直腸動脈
【解答と解説】 正解:b
下腹壁動脈は外腸骨動脈の枝です。他の選択肢は内腸骨動脈の枝です。
問題4(選択問題)
内腸骨動脈の臓側枝はどれか。2つ選べ。
a. 上殿動脈
b. 子宮動脈
c. 閉鎖動脈
d. 中直腸動脈
【解答と解説】 正解:b、d
子宮動脈と中直腸動脈は内腸骨動脈の臓側枝です。上殿動脈と閉鎖動脈は壁側枝です。
問題5(選択問題)
殿部の動脈について正しいのはどれか。
a. 上殿動脈は大殿筋を栄養する
b. 下殿動脈は梨状筋上孔を通過する
c. 下殿動脈は大殿筋を栄養する
d. 上殿動脈は外腸骨動脈の枝である
【解答と解説】 正解:c
下殿動脈は梨状筋下孔を通過し、大殿筋を栄養します。上殿動脈は梨状筋上孔を通過し、中殿筋・小殿筋を栄養します。
まとめ
内腸骨動脈は骨盤内臓器と殿部・会陰部を栄養する重要な動脈です。臓側枝(下膀胱動脈、子宮動脈/精管動脈、中直腸動脈、内陰部動脈)と壁側枝(腸腰動脈、外側仙骨動脈、閉鎖動脈、上殿動脈、下殿動脈)に分けられます。特に、上殿動脈は梨状筋上孔、下殿動脈は梨状筋下孔を通過することは頻出です。
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