核の数について – 完全攻略ガイド
はじめに
多くの細胞は1個の核を持っていますが、実は複数の核を持つ細胞や、核を持たない細胞も存在します。これらの例外的な細胞は国家試験で頻出です。今回は核の数に関する知識を詳しく解説します。
詳しい解説
通常の細胞
ほとんどの細胞は1個の核を持っています。核にはDNA(遺伝情報)が格納され、細胞の活動を制御しています。
多核細胞
複数の核を持つ細胞があります。
骨格筋細胞
- 多数の核を持つ
- 理由:発生過程で筋芽細胞が融合することで形成される
- 核は細胞の辺縁部に位置する
破骨細胞
- 多核巨細胞(数個〜数十個の核)
- 単球・マクロファージが融合して形成
- 骨を吸収する働き
肝細胞
- 約30%が二核を持つ
- 通常の細胞より多くのタンパク質合成を行う
無核細胞
核を持たない細胞もあります。
赤血球
- 核を持たない
- 成熟過程で脱核:骨髄で網状赤血球から成熟赤血球になる際に核が失われる
- 核を失うことで変形能が高まり、毛細血管を通過できる
- 酸素運搬に特化した構造
血小板
- 核を持たない
- 厳密には細胞ではなく、巨核球の細胞質の一部が千切れたもの
- 止血に関与
絶対に覚えるべきポイント
- 赤血球:核なし(成熟過程で脱核)
- 血小板:核なし(巨核球の細胞質断片)
- 骨格筋細胞:多核(筋芽細胞の融合)
- 破骨細胞:多核巨細胞
- 肝細胞:二核のものもある
一問一答
Q1. 赤血球が核を持たない理由は何ですか?
【答え】 A. 成熟過程で脱核するため
骨髄で網状赤血球から成熟赤血球になる際に核が失われます。
Q2. 骨格筋細胞が多核である理由は何ですか?
【答え】 A. 発生過程で筋芽細胞が融合するため
複数の筋芽細胞が融合して1つの筋線維を形成するため、多数の核を持ちます。
Q3. 血小板が核を持たない理由は何ですか?
【答え】 A. 巨核球の細胞質の一部が千切れたものだから
血小板は厳密には細胞ではなく、細胞質の断片です。
Q4. 破骨細胞はどのようにして形成されますか?
【答え】 A. 単球・マクロファージが融合して形成される
多核巨細胞として骨吸収を行います。
Q5. 肝細胞の核の数に関する特徴は何ですか?
【答え】 A. 約30%が二核を持つ
活発なタンパク質合成を行うため、二核のものも存在します。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
核を持たない血液成分はどれか。2つ選べ。
a. 好中球
b. 赤血球
c. リンパ球
d. 血小板
【解答と解説】 正解:b、d
赤血球は成熟過程で脱核し、血小板は巨核球の細胞質断片のため、どちらも核を持ちません。
問題2(選択問題)
多核細胞として正しいのはどれか。
a. 赤血球
b. 骨格筋細胞
c. 神経細胞
d. 血小板
【解答と解説】 正解:b
骨格筋細胞は筋芽細胞の融合により形成され、多数の核を持ちます。
問題3(○×問題)
破骨細胞は単核細胞である。
【解答と解説】 正解:×
破骨細胞は単球・マクロファージが融合して形成される多核巨細胞です。
問題4(穴埋め問題)
赤血球は骨髄で成熟する過程で( )する。
【解答と解説】 正解:脱核
脱核することで変形能が高まり、効率的な酸素運搬が可能になります。
まとめ
核の数による細胞の分類
| 分類 | 細胞の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 単核細胞 | ほとんどの細胞 | 1個の核 |
| 二核細胞 | 一部の肝細胞 | 2個の核 |
| 多核細胞 | 骨格筋細胞、破骨細胞 | 多数の核 |
| 無核細胞 | 赤血球、血小板 | 核なし |
覚え方のポイント
「赤血球と血小板は核なし」「骨格筋は多核(融合)」を確実に覚えましょう。特に赤血球の脱核は頻出です。
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