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運動失調症(ataxia)

運動失調症(ataxia) – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

運動失調症は運動の協調性が障害され、滑らかな運動ができなくなる状態です。深部感覚性(脊髄性)失調と小脳性失調に分けられ、ロンベルグ徴候による鑑別は国家試験で超頻出です。

詳しい解説

運動失調の概念

項目 詳細
定義 運動の遂行において、協調性なく円滑に行えない状態
原因 複数の筋や関節を適切に調節する能力の減退
影響 姿勢、歩行、言語(構音)などが障害される

運動失調の分類

分類 障害部位 特徴
深部感覚性失調(脊髄性) 脊髄後索・後根 視覚代償が可能、閉眼で悪化
小脳性失調 小脳・小脳脚 視覚代償が不可能、閉眼で変化なし

深部感覚性失調症(脊髄性失調症)

項目 詳細
原因 脊髄の後索・後根の障害により深部知覚が障害
メカニズム 視覚の助けで深部知覚障害が代償される
特徴 閉眼すると失調症状が出現・悪化(ロンベルグ徴候陽性)
原因疾患 脊髄癆、ビタミンB12欠乏、糖尿病性神経障害など

小脳性失調症

項目 詳細
原因 小脳および小脳に出入りする神経経路(小脳脚)の障害
特徴 視覚代償ができない(ロンベルグ徴候陰性)
症状 企図振戦、変換運動障害、測定障害、小脳性構音障害
原因疾患 小脳梗塞、脊髄小脳変性症、多発性硬化症など

失調症の検査と鑑別

検査 方法 意義
ロンベルグ徴候 両足を揃えて起立、開眼/閉眼で比較 陽性→脊髄性、陰性→小脳性
反跳現象 前腕屈曲に抗して力を入れさせ、突然手を離す 小脳障害で陽性
指-鼻試験 検者の指→自分の鼻を繰り返す 測定障害の検出
指-指試験 両示指を前方で合わせる 測定障害の検出
踵-膝試験 一側の踵で対側の膝から足首まで滑らせる 測定障害の検出

小脳性失調の特徴的症状

症状 詳細
企図振戦 随意運動を企図した際に出現する振戦(動作時振戦)
変換運動障害 拮抗筋の交互運動を規則正しく迅速に行えない
測定障害 目標に対する運動の距離・速度の調節障害
小脳性構音障害 断綴性言語(爆発性、不規則な発話)

絶対に覚えるべきポイント

  • ロンベルグ徴候陽性脊髄性(深部感覚性)失調
  • ロンベルグ徴候陰性小脳性失調
  • 脊髄性失調=閉眼で悪化(視覚代償が効かなくなる)
  • 小脳性失調=企図振戦変換運動障害
  • 深部感覚性失調は後索・後根の障害

一問一答

Q1. ロンベルグ徴候陽性の場合、どの失調が考えられるか?

【答え】 A. 深部感覚性失調(脊髄性失調)

閉眼すると視覚による代償ができなくなり、失調症状が悪化します。

Q2. ロンベルグ徴候陰性の場合、どの失調が考えられるか?

【答え】 A. 小脳性失調

小脳性失調では視覚による代償ができないため、開眼・閉眼で差がありません。

Q3. 深部感覚性失調の障害部位は?

【答え】 A. 脊髄の後索・後根

深部感覚(位置覚、振動覚)が障害されることで失調が生じます。

Q4. 企図振戦はどの失調で見られるか?

【答え】 A. 小脳性失調

随意運動を企図した際に振戦が出現するのは小脳障害の特徴です。

Q5. 変換運動障害とは何か?

【答え】 A. 拮抗筋の交互運動を規則正しく迅速に行えない状態

小脳障害で見られ、手の回内・回外運動などで評価します。

Q6. 指-鼻試験で評価するのは何か?

【答え】 A. 測定障害(dysmetria)

目標に対する運動の距離・速度の調節障害を評価します。

国家試験対策問題

問題1

ロンベルグ徴候について正しいのはどれか。

a. 小脳性失調で陽性となる

b. 深部感覚性失調で陰性となる

c. 閉眼で症状が悪化すると陽性

d. パーキンソン病の評価に用いる

e. 筋力の評価に用いる

【解答と解説】 正解:c

ロンベルグ徴候は開眼・閉眼で起立の安定性を比較し、閉眼で悪化すれば陽性です。深部感覚性失調で陽性、小脳性失調で陰性となります。

問題2

小脳性失調の特徴として正しいのはどれか。

a. ロンベルグ徴候陽性

b. 閉眼で症状が悪化

c. 深部感覚障害による

d. 企図振戦

e. 視覚で代償可能

【解答と解説】 正解:d

小脳性失調では企図振戦、変換運動障害、測定障害が見られます。ロンベルグ徴候は陰性(視覚代償ができない)です。

問題3

深部感覚性失調について正しいのはどれか。

a. 小脳の障害で生じる

b. ロンベルグ徴候陰性

c. 企図振戦が見られる

d. 脊髄後索の障害で生じる

e. 閉眼で症状が改善する

【解答と解説】 正解:d

深部感覚性失調は脊髄の後索・後根の障害により深部知覚が障害されて生じます。視覚代償が可能なため、閉眼で悪化(ロンベルグ徴候陽性)します。

問題4

運動失調の検査と評価内容の組み合わせで正しいのはどれか。

a. ロンベルグ徴候 – 筋力

b. 指-鼻試験 – 測定障害

c. 反跳現象 – 深部感覚

d. 踵-膝試験 – 筋緊張

e. 変換運動障害 – 深部感覚

【解答と解説】 正解:b

指-鼻試験は測定障害(目標への運動調節障害)の評価に用います。ロンベルグ徴候は深部感覚性/小脳性の鑑別、反跳現象は小脳機能の評価です。

まとめ

運動失調症は深部感覚性(脊髄性)失調と小脳性失調に分類されます。深部感覚性失調は後索・後根の障害で深部知覚が障害され、視覚代償が可能なためロンベルグ徴候陽性(閉眼で悪化)となります。小脳性失調は小脳・小脳脚の障害で、企図振戦、変換運動障害、測定障害が特徴的で、ロンベルグ徴候は陰性です。

#神経学 #神経系 #運動失調

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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