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視覚伝導路とその側枝

視覚伝導路とその側枝 – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

視覚情報は網膜から一次視覚野へ送られるだけでなく、様々な構造にも分岐して送られます。視交叉上核(サーカディアンリズム)、上丘(視覚反射)、視蓋前域(対光反射)、視床枕(視覚の連合)など、各側枝の機能は国家試験で頻出です。

詳しい解説

主要な視覚伝導路

段階 構造 機能
1 網膜 視覚情報の受容(光→電気信号)
2 視神経 眼球から脳への伝導
3 視交叉 鼻側網膜の線維が交叉
4 視索 視交叉から外側膝状体への伝導
5 外側膝状体(LGB) 視床の視覚中継核
6 視放線 外側膝状体から視覚野への投射
7 一次視覚野(V1) 視覚情報の処理

視覚路の側枝

側枝先 位置 機能
視交叉上核 視床下部(第3脳室底) 光情報によりサーカディアンリズムを調整
上丘 中脳背側(四丘体) 視覚性運動反射の中枢、眼球・頭部運動
視蓋前域 中脳 対光反射(動眼神経副核を介して)
視床枕 視床後部 視覚の連合、注意、視覚情報の理解

各側枝の詳細

視交叉上核(SCN)

項目 詳細
位置 視床下部、第3脳室底、視交叉の直上
機能 体内時計の中枢、サーカディアンリズムの調整
入力 網膜からの光情報(網膜視床下部路)
出力 松果体へ(メラトニン分泌調節)

上丘

項目 詳細
位置 中脳背側、四丘体の上丘
機能 視覚性運動反射の中枢
反射 視野周辺の刺激に反応して眼球・頭部を動かす
出力 脊髄(視蓋脊髄路)、眼球運動核

視蓋前域

項目 詳細
位置 中脳、上丘の前方
機能 対光反射の中継
経路 網膜→視蓋前域→動眼神経副核→毛様体神経節→瞳孔括約筋

視床枕

項目 詳細
位置 視床の最後部
入力 網膜、上丘、視蓋前域
出力 頭頂葉・側頭葉・後頭葉の連合野
機能 視覚的注意、視覚情報の統合・理解

絶対に覚えるべきポイント

  • 外側膝状体(LGB)=主要な視覚中継核→視覚野へ
  • 視交叉上核=サーカディアンリズム(体内時計)
  • 上丘=視覚性運動反射(眼球・頭部運動)
  • 視蓋前域=対光反射
  • 視床枕=視覚の連合、注意

一問一答

Q1. サーカディアンリズムを調整する構造はどれか?

【答え】 A. 視交叉上核

視交叉上核は視床下部に位置し、網膜からの光情報を受けて体内時計を調整します。

Q2. 視覚性運動反射の中枢はどこか?

【答え】 A. 上丘

上丘は中脳背側に位置し、視野周辺の刺激に反応して眼球や頭部を動かす反射を担います。

Q3. 対光反射の中継核はどこか?

【答え】 A. 視蓋前域

網膜からの情報が視蓋前域を経て動眼神経副核に伝わり、対光反射が起こります。

Q4. 視覚伝導路の主要な中継核はどこか?

【答え】 A. 外側膝状体(LGB)

外側膝状体は視床にある視覚の主要な中継核で、視放線を介して視覚野に投射します。

Q5. 視床枕が出力する領域はどこか?

【答え】 A. 頭頂葉・側頭葉・後頭葉の連合野

視床枕は視覚情報の連合や注意に関与し、連合野に出力します。

Q6. 視交叉上核はどこに位置するか?

【答え】 A. 視床下部(第3脳室底、視交叉の直上)

視交叉上核は視交叉の直上に位置することからその名前がついています。

国家試験対策問題

問題1

サーカディアンリズムの調整に関与する構造はどれか。

a. 上丘

b. 視蓋前域

c. 視床枕

d. 視交叉上核

e. 外側膝状体

【解答と解説】 正解:d

視交叉上核は視床下部に位置し、網膜からの光情報を受けてサーカディアンリズム(体内時計)を調整します。

問題2

対光反射の経路で正しいのはどれか。

a. 網膜→上丘→動眼神経核→瞳孔括約筋

b. 網膜→視蓋前域→動眼神経副核→瞳孔括約筋

c. 網膜→外側膝状体→動眼神経核→瞳孔括約筋

d. 網膜→視床枕→動眼神経副核→瞳孔括約筋

e. 網膜→視交叉上核→動眼神経核→瞳孔括約筋

【解答と解説】 正解:b

対光反射は、網膜→視蓋前域→動眼神経副核→毛様体神経節→瞳孔括約筋の経路で起こります。

問題3

上丘の機能として正しいのはどれか。

a. サーカディアンリズムの調整

b. 対光反射の中継

c. 視覚性運動反射

d. 視覚情報の統合

e. 視覚の中継

【解答と解説】 正解:c

上丘は視覚性運動反射の中枢であり、視野周辺の刺激に反応して眼球や頭部を動かす反射を担います。

問題4

視覚伝導路の側枝と機能の組み合わせで誤っているのはどれか。

a. 視交叉上核 – サーカディアンリズム

b. 上丘 – 視覚性運動反射

c. 視蓋前域 – 対光反射

d. 視床枕 – 視覚の連合

e. 外側膝状体 – 対光反射

【解答と解説】 正解:e

外側膝状体は視覚伝導路の主要な中継核であり、対光反射には関与しません。対光反射は視蓋前域が中継します。

まとめ

視覚伝導路は網膜→視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→一次視覚野という主経路に加え、複数の側枝を持ちます。視交叉上核はサーカディアンリズム、上丘は視覚性運動反射、視蓋前域は対光反射、視床枕は視覚の連合と注意にそれぞれ関与します。これらの側枝の機能を区別して覚えることが重要です。

#解剖学 #神経系 #視覚伝導路

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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