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視床の神経核と大脳への投射部位

視床の神経核と大脳への投射部位 – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

視床核はそれぞれ特定の大脳皮質領域に投射しています。この対応関係を正確に理解することは、視床の機能を把握する上で不可欠です。本記事では、各視床核の入力元と投射先を系統的に整理し、国家試験で問われるポイントを解説します。

詳しい解説

運動性中継核と大脳の対応

視床核 入力元 投射先
前腹側核(VA) 淡蒼球(大脳基底核) 運動野
外側腹側核(VL) 小脳核 運動野

運動性中継核は、小脳や大脳基底核からの運動情報を運動野にフィードバックし、運動の調節に関与します。

  • VA核:大脳基底核ループの出力を受け、運動の開始・抑制に関与
  • VL核:小脳ループの出力を受け、運動の微調整に関与

感覚性中継核と大脳の対応

視床核 入力元 投射先
後外側腹側核(VPL) 脊髄視床路、内側毛帯 体性感覚野
後内側腹側核(VPM) 三叉神経 体性感覚野(顔面)
外側膝状体(LGB) 視神経 視覚野
内側膝状体(MGB) 下丘 聴覚野

連合核と大脳の対応

視床核 入力元 投射先
視床枕(P) 上丘、視覚連合野 後頭連合野、頭頂連合野
外側後核(LP) 二次視覚野 頭頂連合野
背内側核(DM) 前頭葉 前頭連合野
背外側核(LD) 帯状回 頭頂連合野
前核群(A) 乳頭体 帯状回

非特殊核と大脳の対応

視床核 機能 投射先
正中中心核(CM) 上行性網様体賦活系 大脳皮質全体
髄板内核群 覚醒維持 大脳辺縁系

絶対に覚えるべきポイント

  • VPL=体部の感覚、VPM=顔面の感覚
  • LGB=視覚、MGB=聴覚
  • 背内側核(DM)=前頭連合野
  • VA=淡蒼球から入力、VL=小脳から入力
  • 前核群(A)=乳頭体から入力、帯状回へ投射

一問一答

Q1. 淡蒼球からの入力を受ける視床核はどれか?

【答え】 A. 前腹側核(VA)

VA核は大脳基底核(淡蒼球)からの出力を受け、運動野に投射します。

Q2. 小脳核からの入力を受ける視床核はどれか?

【答え】 A. 外側腹側核(VL)

VL核は小脳核からの出力を受け、運動野に投射して運動の微調整に関与します。

Q3. 前頭連合野に投射する視床核はどれか?

【答え】 A. 背内側核(DM)

DM核は扁桃体や側頭葉から入力を受け、前頭連合野に投射します。

Q4. 乳頭体から入力を受ける視床核はどれか?

【答え】 A. 前核群(A)

前核群は乳頭体から入力を受け、帯状回に投射してパペッツ回路の一部を構成します。

Q5. 視覚野に投射する視床核はどれか?

【答え】 A. 外側膝状体(LGB)

LGBは視神経からの入力を受け、視放線を経て視覚野に投射します。

Q6. 大脳皮質全体に投射する視床核はどれか?

【答え】 A. 正中中心核(CM)・髄板内核群

これらの非特殊核は上行性網様体賦活系として覚醒維持に関与します。

国家試験対策問題

問題1

視床核と投射先の組み合わせで正しいのはどれか。

a. VA – 体性感覚野

b. VPL – 運動野

c. DM – 前頭連合野

d. LGB – 聴覚野

e. MGB – 視覚野

【解答と解説】 正解:c

DM(背内側核)は前頭連合野に投射します。VAとVPLは逆、LGBは視覚野、MGBは聴覚野です。

問題2

運動野に投射する視床核として正しいのはどれか。2つ選べ。

a. VPL

b. VPM

c. VA

d. VL

e. DM

【解答と解説】 正解:c、d

VA(前腹側核)とVL(外側腹側核)は運動性中継核として運動野に投射します。VPLとVPMは体性感覚野、DMは前頭連合野に投射します。

問題3

視床核と入力元の組み合わせで誤っているのはどれか。

a. VA – 淡蒼球

b. VL – 小脳核

c. VPL – 脊髄視床路

d. VPM – 視神経

e. A – 乳頭体

【解答と解説】 正解:d

VPM(後内側腹側核)は三叉神経から入力を受けます。視神経から入力を受けるのはLGB(外側膝状体)です。

問題4

帯状回に投射する視床核はどれか。

a. 視床枕

b. 外側後核

c. 背内側核

d. 前核群

e. 髄板内核群

【解答と解説】 正解:d

前核群(A)は乳頭体から入力を受け、帯状回に投射してパペッツ回路の一部を構成します。

まとめ

視床核と大脳皮質の対応関係を整理すると、運動性中継核(VA・VL)は運動野、感覚性中継核(VPL・VPM・LGB・MGB)は各感覚野、連合核は対応する連合野に投射します。特にVA核は淡蒼球から、VL核は小脳から入力を受けるという違いは重要です。これらの対応関係を正確に覚えることが国試対策の基本となります。

#解剖学 #神経系 #視床

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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