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間脳の機能まとめ

間脳の機能まとめ – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

間脳の機能を系統的に理解することは、神経系の学習において極めて重要です。本記事では、間脳の4つの区分(視床上部、視床、腹側視床、視床下部)それぞれの機能を詳しく解説し、国家試験で問われるポイントを整理します。

詳しい解説

視床上部の機能

構造 機能
松果体 メラトニン分泌によるサーカディアンリズムの調節
手綱 大脳辺縁系との連絡

視床の機能

視床は感覚情報の中継所として重要な役割を果たします。

1. 感覚の中継(特殊投射系)

感覚 視床核 投射先
体性感覚(頭部以外) 後外側腹側核(VPL) 体性感覚野(中心後回)
体性感覚(顔面) 後内側腹側核(VPM) 体性感覚野
聴覚 内側膝状体(MGB) 一次聴覚野(側頭葉)
視覚 外側膝状体(LGB) 一次視覚野(後頭葉)

重要:嗅覚は視床を経由しない

2. 意識の覚醒(非特殊投射系)

上行性網様体賦活系により、大脳皮質全体に投射して覚醒状態を維持します。

3. 運動の調節(運動性中継核)

大脳基底核や小脳からの入力を受け、運動野へ出力します。

腹側視床の機能

構造 機能 障害時の症状
視床下核 大脳基底核回路の構成要素 ヘミバリスムス(対側)

視床下核は大脳基底核の間接路において重要な役割を果たし、その障害では対側の投げ出すような大きな不随意運動(ヘミバリスムス)が生じます。

視床下部の機能

機能 詳細 関連する核
自律神経高位中枢 体温調節、血糖調節 前視床下野、後視床下野
本能行動の中枢 摂食行動、飲水行動 外側野、腹内側核
性行動調節 性行動の調節 視索前野
サーカディアンリズム 概日リズムの形成 視交叉上核
情動行動 情動行動の調節 乳頭体
下垂体機能調節 ホルモン分泌調節 室傍核、視索上核

絶対に覚えるべきポイント

  • 視床は嗅覚以外のすべての感覚を中継
  • 視床下核障害=ヘミバリスムス
  • 視床下部=自律神経・内分泌の最高中枢
  • 松果体=メラトニン=サーカディアンリズム
  • 視床の非特殊投射系=覚醒維持

一問一答

Q1. 視床が中継する感覚として誤っているのはどれか?

【答え】 A. 嗅覚

嗅覚のみ視床を経由せず、直接大脳皮質に投射されます。

Q2. 体性感覚(頭部以外)を中継する視床核は何か?

【答え】 A. 後外側腹側核(VPL)

VPLは後索内側毛帯路と脊髄視床路からの入力を受け、体性感覚野に投射します。

Q3. 視床下核の障害で生じる症状は何か?

【答え】 A. ヘミバリスムス

視床下核の一側性障害により、対側に投げ出すような大きな不随意運動が生じます。

Q4. 視床下部の視交叉上核が調節するものは何か?

【答え】 A. サーカディアンリズム(概日リズム)

視交叉上核は光情報を受け取り、体内時計として機能します。

Q5. 視床で意識の覚醒に関与する投射系は何か?

【答え】 A. 非特殊投射系(上行性網様体賦活系)

髄板内核群から大脳皮質全体に投射し、覚醒状態を維持します。

Q6. 視覚を中継する視床核は何か?

【答え】 A. 外側膝状体(LGB)

外側膝状体は視神経からの入力を受け、視放線を経て視覚野に投射します。

国家試験対策問題

問題1

間脳の構造と機能の組み合わせで正しいのはどれか。

a. 松果体 – 運動の調節

b. 視床 – 内分泌の調節

c. 視床下核 – 感覚の中継

d. 視床下部 – 自律神経の最高中枢

e. 手綱 – 体温調節

【解答と解説】 正解:d

視床下部は自律神経系と内分泌系の最高中枢です。松果体はメラトニン分泌、視床は感覚の中継、視床下核は大脳基底核回路に関与します。

問題2

視床の感覚中継核について正しいのはどれか。

a. VPLは顔面の感覚を中継する

b. VPMは体幹の感覚を中継する

c. LGBは聴覚を中継する

d. MGBは聴覚を中継する

e. 嗅覚はすべて視床で中継される

【解答と解説】 正解:d

MGB(内側膝状体)は聴覚を中継します。VPLは体幹・四肢の感覚、VPMは顔面の感覚、LGBは視覚を中継します。嗅覚は視床を経由しません。

問題3

視床下部の機能として正しいのはどれか。2つ選べ。

a. 運動の微調整

b. 体温調節

c. 感覚の中継

d. サーカディアンリズムの調節

e. 意識の覚醒

【解答と解説】 正解:b、d

視床下部は体温調節(前視床下野・後視床下野)とサーカディアンリズムの調節(視交叉上核)を行います。運動の微調整は小脳、感覚の中継と意識の覚醒は視床の機能です。

まとめ

間脳の4区分とその機能を整理すると、視床上部はメラトニン分泌、視床は感覚中継と覚醒維持、腹側視床(視床下核)は大脳基底核回路への関与、視床下部は自律神経・内分泌の最高中枢としての役割を担います。特に「嗅覚は視床を経由しない」「視床下核障害でヘミバリスムス」は頻出事項です。

#解剖学 #神経系 #間脳

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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