副腎のホルモン – 完全攻略ガイド
はじめに
副腎は皮質と髄質から全く異なる種類のホルモンを分泌しています。皮質の3層構造とそれぞれが分泌するホルモン、髄質のカテコールアミンの作用を整理して覚えましょう。国家試験では超頻出のテーマです!
詳しい解説
副腎皮質ホルモン(国試超頻出!)
副腎皮質は3層構造になっており、それぞれ異なるステロイドホルモンを分泌します。
| 層 | ホルモン | 作用 |
|---|---|---|
| 球状帯 | アルドステロン(電解質コルチコイド) | 集合管に作用し、Na⁺の再吸収、K⁺の排泄を促す。Na⁺再吸収に伴い、水も再吸収される(細胞外液量が増加) |
| 束状帯 | コルチゾール(糖質コルチコイド) | 糖新生を促進、血糖値を上昇させる。タンパク質分解促進。脂肪分解促進。末梢での糖取り込み抑制。グリコーゲン合成促進。抗炎症、抗アレルギー作用。胃酸分泌促進。抗ショック、抗ストレス作用 |
| 網状帯 | 副腎アンドロゲン | 副腎より分泌される男性ホルモン。女性における男性ホルモンとして恥毛、腋毛の発育に関与 |
副腎髄質ホルモン
| 細胞 | ホルモン | 作用 |
|---|---|---|
| クロム親和性細胞 | アドレナリン | 心拍出量増加と血糖上昇、気管支拡張作用が強い(強いα作用+強いβ作用) |
| ノルアドレナリン | 末梢血管収縮による血圧上昇作用が強い(強いα作用+弱いβ作用)。基礎代謝亢進、胃腸運動抑制 |
重要ポイント
- 副腎皮質のホルモンはステロイドホルモン(脂溶性)
- 副腎髄質のホルモンはカテコールアミン(水溶性)
覚え方:「球束網」
外側から:球状帯 → 束状帯 → 網状帯
分泌物:アルドステロン → コルチゾール → アンドロゲン
「球束網(きゅうそくもう)で塩砂糖(アコア)」と覚えましょう!
絶対に覚えるべきポイント
- 副腎皮質3層:球状帯(アルドステロン)、束状帯(コルチゾール)、網状帯(アンドロゲン)
- アルドステロン = Na⁺再吸収、K⁺排泄
- コルチゾール = 糖新生、抗炎症、抗ストレス
- 副腎皮質 = ステロイド(脂溶性)
- 副腎髄質 = カテコールアミン(水溶性)
一問一答(6問)
Q1. 副腎皮質の球状帯から分泌されるホルモンは何か?
【答え】 A. アルドステロン
アルドステロンはNa⁺再吸収とK⁺排泄を促進します。
Q2. 副腎皮質の束状帯から分泌されるホルモンは何か?
【答え】 A. コルチゾール
コルチゾールは糖新生促進、抗炎症作用などを持ちます。
Q3. 副腎皮質ホルモンは脂溶性、水溶性のどちらか?
【答え】 A. 脂溶性(ステロイドホルモン)
副腎皮質ホルモンはコレステロールから合成されるステロイドです。
Q4. 副腎髄質のクロム親和性細胞から分泌されるホルモンを2つ挙げよ。
【答え】 A. アドレナリンとノルアドレナリン
どちらもカテコールアミンに分類されます。
Q5. アドレナリンとノルアドレナリンで、心拍出量増加作用が強いのはどちらか?
【答え】 A. アドレナリン
アドレナリンは強いβ作用を持つため、心臓への作用が強いです。
Q6. アドレナリンとノルアドレナリンで、血圧上昇作用が強いのはどちらか?
【答え】 A. ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは強いα作用により末梢血管を収縮させます。
国家試験対策問題(4問)
問題1(選択問題)
副腎皮質ホルモンと分泌部位の組み合わせで正しいのはどれか。
a) 球状帯 – コルチゾール
b) 束状帯 – アルドステロン
c) 網状帯 – 副腎アンドロゲン
d) 髄質 – アルドステロン
【解答と解説】 正解:c
球状帯はアルドステロン、束状帯はコルチゾール、網状帯は副腎アンドロゲンを分泌します。
問題2(○×問題)
副腎髄質ホルモンはステロイドホルモンである。
【解答と解説】 正解:×
副腎髄質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン)はカテコールアミンで水溶性です。ステロイドホルモンは副腎皮質から分泌されます。
問題3(選択問題)
コルチゾールの作用として正しいのはどれか。2つ選べ。
a) 血糖値を低下させる
b) 糖新生を促進する
c) 炎症を促進する
d) 抗ストレス作用
e) K⁺の再吸収を促進する
【解答と解説】 正解:b、d
コルチゾールは糖新生を促進して血糖値を上昇させ、抗炎症・抗ストレス作用を持ちます。
問題4(穴埋め問題)
副腎皮質は外側から( )帯、( )帯、( )帯の3層に分かれ、それぞれ( )、コルチゾール、副腎アンドロゲンを分泌する。
【解答と解説】 正解:球状、束状、網状、アルドステロン
「球束網」の順序で覚えましょう。
まとめ
副腎の構造とホルモン
| 部位 | 層 | ホルモン | 主な作用 |
|---|---|---|---|
| 皮質 | 球状帯 | アルドステロン | Na⁺再吸収、K⁺排泄 |
| 束状帯 | コルチゾール | 糖新生、抗炎症 | |
| 網状帯 | 副腎アンドロゲン | 男性ホルモン作用 | |
| 髄質 | – | アドレナリン | 心拍出量↑、血糖↑ |
| ノルアドレナリン | 血圧上昇 |
ホルモンの種類
| 副腎皮質 | 副腎髄質 |
|---|---|
| ステロイドホルモン | カテコールアミン |
| 脂溶性 | 水溶性 |
学習チェックリスト
- [ ] 副腎皮質の3層構造を覚えた
- [ ] 各層のホルモンを対応させられる
- [ ] アドレナリンとノルアドレナリンの違いを説明できる
- [ ] 皮質と髄質のホルモンの種類の違いを理解した
#解剖学 #内分泌系 #国試対策







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