ビタミンDの生成と活性化 – 完全攻略ガイド
はじめに
ビタミンDはカルシウム代謝に不可欠なビタミンで、皮膚での合成から肝臓・腎臓での活性化まで、独特の代謝経路を持っています。活性型ビタミンD₃の産生過程と作用を理解しましょう。国家試験では超頻出のテーマです!
詳しい解説
ビタミンDの活性化経路
Step 1:原料の取得
ビタミンDは2つの経路で体内に入ります。
| 経路 | 物質 |
|---|---|
| 食事より | プレビタミンD₃(魚、卵、きのこなど) |
| 皮膚で合成 | プロビタミンD₃(7-デヒドロコレステロール)が日光の紫外線で変換 |
Step 2:体温による熱異性化
皮膚で合成されたプレビタミンD₃は体温により熱異性化を受けてビタミンD₃(コレカルシフェロール)になります。
Step 3:肝臓での水酸化
ビタミンD₃は肝臓の25-水酸化酵素により25(OH)ビタミンD₃(25-ヒドロキシコレカルシフェロール)に変換されます。
Step 4:腎臓での水酸化
25(OH)ビタミンD₃は腎臓の1α-水酸化酵素により活性型ビタミンD₃(1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール)に変換されます。
活性型ビタミンD₃の作用
腸管からのCa²⁺の吸収を促進させ、血中Ca²⁺濃度を高めます。
パラソルモンと協調して血中Ca濃度を維持します。
ビタミンD欠乏症
ビタミンD欠乏により骨の石灰化が障害されます。
| 対象 | 疾患 |
|---|---|
| 小児 | くる病 |
| 成人 | 骨軟化症 |
絶対に覚えるべきポイント
- ビタミンDは皮膚で紫外線により合成される
- 活性化経路:皮膚 → 肝臓(25位水酸化) → 腎臓(1位水酸化) → 活性型
- 活性型ビタミンD₃ = 1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール
- 作用:腸管でのCa吸収促進
- 欠乏症:小児 = くる病、成人 = 骨軟化症
一問一答(6問)
Q1. ビタミンDが皮膚で合成されるために必要なものは何か?
【答え】 A. 紫外線(日光)
プロビタミンD₃が紫外線によりプレビタミンD₃に変換されます。
Q2. ビタミンD₃の25位水酸化が行われる臓器はどこか?
【答え】 A. 肝臓
肝臓の25-水酸化酵素により25(OH)ビタミンD₃が産生されます。
Q3. ビタミンD₃の1α位水酸化が行われる臓器はどこか?
【答え】 A. 腎臓
腎臓の1α-水酸化酵素により活性型ビタミンD₃が産生されます。
Q4. 活性型ビタミンD₃の主な作用は何か?
【答え】 A. 腸管からのカルシウム吸収促進
血中Ca²⁺濃度を高める作用があります。
Q5. 小児のビタミンD欠乏症は何か?
【答え】 A. くる病
骨の石灰化障害により骨の変形が起こります。
Q6. 成人のビタミンD欠乏症は何か?
【答え】 A. 骨軟化症
骨が軟らかくなり、変形や骨折を起こしやすくなります。
国家試験対策問題(4問)
問題1(選択問題)
ビタミンDの活性化について正しいのはどれか。
a) 皮膚で1α位が水酸化される
b) 肝臓で25位が水酸化される
c) 腎臓で25位が水酸化される
d) 活性化に紫外線は不要である
【解答と解説】 正解:b
ビタミンDは肝臓で25位、腎臓で1α位が水酸化されて活性化されます。皮膚での合成には紫外線が必要です。
問題2(○×問題)
活性型ビタミンD₃は腸管からのカルシウム吸収を抑制する。
【解答と解説】 正解:×
活性型ビタミンD₃は腸管からのカルシウム吸収を促進し、血中Ca濃度を上昇させます。
問題3(選択問題)
ビタミンD欠乏症について正しいのはどれか。
a) 小児では骨軟化症が起こる
b) 成人ではくる病が起こる
c) 血中カルシウム濃度が上昇する
d) 小児ではくる病が起こる
【解答と解説】 正解:d
小児のビタミンD欠乏はくる病、成人では骨軟化症を引き起こします。
問題4(穴埋め問題)
ビタミンDは( )で25位が水酸化され、( )で1α位が水酸化されて活性化される。活性型ビタミンD₃は( )からのCa吸収を促進する。
【解答と解説】 正解:肝臓、腎臓、腸管
ビタミンDの活性化経路と作用の基本です。
まとめ
ビタミンDの活性化経路
“
食事由来 or 皮膚での合成(紫外線)
↓
ビタミンD₃(コレカルシフェロール)
↓ 肝臓(25-水酸化酵素)
25(OH)ビタミンD₃
↓ 腎臓(1α-水酸化酵素)
活性型ビタミンD₃
(1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール)
↓
腸管でのCa²⁺吸収促進
↓
血中Ca²⁺濃度上昇
“
ビタミンD欠乏症
| 年齢層 | 疾患 | 特徴 |
|---|---|---|
| 小児 | くる病 | 骨の成長障害、O脚・X脚 |
| 成人 | 骨軟化症 | 骨の軟化、変形、骨折 |
学習チェックリスト
- [ ] 活性化経路(肝臓→腎臓)を覚えた
- [ ] 皮膚での合成に紫外線が必要なことを理解した
- [ ] 活性型ビタミンD₃の作用を説明できる
- [ ] くる病と骨軟化症の違いを覚えた
#解剖学 #内分泌系 #国試対策







コメント