甲状腺 濾胞と傍濾胞細胞 – 完全攻略ガイド
はじめに
甲状腺の組織構造を理解することは、甲状腺ホルモンの産生機構を理解する上で重要です。濾胞上皮細胞と傍濾胞細胞という2種類の細胞がそれぞれ異なるホルモンを分泌しています。国家試験でも頻出のテーマです!
詳しい解説
甲状腺の組織構造
甲状腺は多数の濾胞が集まってできています。
濾胞の構造
- 濾胞上皮は単層立方上皮でできている
- 濾胞腔は甲状腺刺激ホルモン(TSH)とタンパク質が結合したコロイドで満たされている
- コロイドにはサイログロブリンが含まれる
甲状腺の2種類の細胞
| 細胞 | 位置 | 分泌するホルモン | 作用 |
|---|---|---|---|
| 濾胞上皮細胞 | 濾胞を構成 | サイロキシン(T4)、トリヨードサイロニン(T3) | 全身の代謝促進 |
| 傍濾胞細胞(C細胞) | 濾胞間に存在 | カルシトニン | 血中Ca²⁺濃度低下 |
傍濾胞細胞(C細胞)の機能
- カルシトニンを分泌
- 上皮小体より分泌されるパラソルモンとともにカルシウムイオンの調節に働く
- 「C」は「Calcitonin(カルシトニン)」のC
コロイドとは?
物質が水に溶けると透明になりますが、これを「溶解」といいます。
しかし、タンパク質などの生体高分子は水分子より大きく、完全には溶けずに濁った状態になります。これをコロイドといいます。
コロイドの例
- 牛乳(脂肪球が分散)
- 墨汁(炭素粒子が分散)
- 甲状腺濾胞腔のコロイド(サイログロブリンが分散)
絶対に覚えるべきポイント
- 濾胞上皮 = 単層立方上皮
- 濾胞腔はコロイドで満たされている
- 濾胞上皮細胞 → T3、T4を分泌
- 傍濾胞細胞(C細胞) → カルシトニンを分泌
- C細胞のCはCalcitoninのC
一問一答(5問)
Q1. 甲状腺濾胞上皮は何上皮でできているか?
【答え】 A. 単層立方上皮
甲状腺濾胞は単層立方上皮で構成されています。
Q2. 甲状腺濾胞腔を満たしている物質は何か?
【答え】 A. コロイド
コロイドにはサイログロブリンが含まれています。
Q3. 傍濾胞細胞(C細胞)から分泌されるホルモンは何か?
【答え】 A. カルシトニン
カルシトニンは血中カルシウム濃度を低下させます。
Q4. 甲状腺ホルモン(T3、T4)を分泌する細胞は何か?
【答え】 A. 濾胞上皮細胞
濾胞上皮細胞が甲状腺ホルモンの産生・分泌を担います。
Q5. C細胞の「C」は何を意味するか?
【答え】 A. Calcitonin(カルシトニン)
C細胞はカルシトニンを分泌する細胞です。
国家試験対策問題(3問)
問題1(選択問題)
甲状腺の傍濾胞細胞について正しいのはどれか。
a) 濾胞腔内に存在する
b) T3、T4を分泌する
c) カルシトニンを分泌する
d) 重層扁平上皮でできている
【解答と解説】 正解:c
傍濾胞細胞(C細胞)は濾胞間に存在し、カルシトニンを分泌します。T3、T4は濾胞上皮細胞から分泌されます。
問題2(○×問題)
甲状腺濾胞上皮は重層円柱上皮でできている。
【解答と解説】 正解:×
甲状腺濾胞上皮は単層立方上皮でできています。
問題3(穴埋め問題)
甲状腺は多数の濾胞が集まってできており、濾胞上皮は( )上皮である。濾胞腔は( )で満たされている。濾胞間に存在する( )細胞はカルシトニンを分泌する。
【解答と解説】 正解:単層立方、コロイド、傍濾胞(C)
甲状腺の組織構造の基本です。
まとめ
甲状腺の組織構造
“
甲状腺
├── 濾胞
│ ├── 濾胞上皮細胞(単層立方上皮)
│ │ └── T3、T4を分泌
│ └── 濾胞腔
│ └── コロイド(サイログロブリン)
└── 傍濾胞細胞(C細胞)
└── カルシトニンを分泌
“
甲状腺の2種類の細胞まとめ
| 細胞 | 位置 | ホルモン | 作用 |
|---|---|---|---|
| 濾胞上皮細胞 | 濾胞壁 | T3、T4 | 代謝促進 |
| 傍濾胞細胞(C細胞) | 濾胞間 | カルシトニン | Ca²⁺低下 |
学習チェックリスト
- [ ] 濾胞上皮が単層立方上皮であることを覚えた
- [ ] コロイドの意味を理解した
- [ ] 濾胞上皮細胞とC細胞の違いを説明できる
- [ ] カルシトニンの作用を覚えた
#解剖学 #内分泌系 #国試対策







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