胎盤の形成4 胎児の成長とともに胎盤も肥大 – 完全攻略ガイド
はじめに
受精後9〜10週になると、胎児の成長に伴い胎盤も肥大します。羊膜は絨毛膜を裏打ちし、胚外体腔は狭くなっていきます。やがて羊膜と絨毛膜は癒合し、被包脱落膜と壁側脱落膜も癒合します。この記事では、胎盤の発達と胎児周囲の膜の変化について詳しく解説します。
詳しい解説
受精後9〜10週の構造
この時期には以下の構造が見られます:
| 構造 | 特徴 |
|---|---|
| 基底脱落膜 | 胎盤の母体側 |
| 絨毛 | 物質交換を行う |
| 絨毛間腔 | 母体血で満たされる |
| 絨毛膜(有毛部) | 胎盤の胎児側 |
胎児周囲の構造
| 構造 | 特徴 |
|---|---|
| 卵黄嚢 | 退化していく |
| 臍帯 | 胎児と胎盤を連絡 |
| 原始腸ループ | 生理的臍帯ヘルニア |
| 羊膜腔 | 羊水で満たされる |
| 羊膜 | 胎児を直接包む |
| 胚外臓側中胚葉 | – |
| 胚外体腔 | 次第に狭くなる |
| 胚外壁側中胚葉 | – |
| 絨毛膜(無毛部) | 卵膜の一部となる |
| 被包脱落膜 | 壁側脱落膜と癒合 |
| 壁側脱落膜 | 被包脱落膜と癒合 |
胎児の主要器官
この時期の胎児には以下の器官が発達しています:
| 器官 | 状態 |
|---|---|
| 心膜(心臓) | 発達中(描かれていない) |
| 肝臓 | 発達中 |
| 膵臓 | 発達中 |
膜の癒合過程
胎児の成長に伴い以下の変化が起こります:
- 羊膜が絨毛膜を裏打ち
- 胚外体腔が狭くなる
- 羊膜と絨毛膜が癒合
- 被包脱落膜と壁側脱落膜が癒合
胚外体腔の変化
| 時期 | 胚外体腔の状態 |
|---|---|
| 受精後2〜3週 | 広い空間 |
| 受精後9〜10週 | 狭くなる |
| 受精後15週頃 | ほぼ消失(癒合直前) |
絶対に覚えるべきポイント
- 受精後9〜10週: 胎盤が肥大
- 羊膜: 絨毛膜を裏打ち
- 胚外体腔: 次第に狭くなる
- 癒合: 羊膜と絨毛膜、被包脱落膜と壁側脱落膜
- 原始腸ループ: 生理的臍帯ヘルニア
一問一答
Q1. 胎児の成長とともに狭くなる空間は何か?
【答え】 A. 胚外体腔
羊膜が絨毛膜を裏打ちし、胚外体腔は次第に狭くなります。
Q2. 羊膜と癒合する膜は何か?
【答え】 A. 絨毛膜
羊膜と絨毛膜は癒合して卵膜を形成します。
Q3. 被包脱落膜と癒合する脱落膜は何か?
【答え】 A. 壁側脱落膜
被包脱落膜と壁側脱落膜は癒合します。
Q4. 受精後9〜10週に見られる生理的臍帯ヘルニアとは何か?
【答え】 A. 原始腸ループが臍帯内に飛び出す現象
腸が一時的に腹腔内におさまりきらず、臍帯内に飛び出します。
Q5. 胎盤の母体側を構成するのは何か?
【答え】 A. 基底脱落膜
基底脱落膜は子宮内膜由来で、胎盤の母体側を形成します。
Q6. 胎児と胎盤を連絡する構造は何か?
【答え】 A. 臍帯
臍帯を通じて胎児血が胎盤に送られ、物質交換が行われます。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
羊膜と癒合する膜はどれか。
a) 基底脱落膜
b) 被包脱落膜
c) 絨毛膜
d) 壁側脱落膜
【解答と解説】 正解:c
羊膜と絨毛膜は癒合して卵膜を形成します。
問題2(○×問題)
胎児の成長とともに胚外体腔は広くなる。
【解答と解説】 正解:×
胎児の成長とともに胚外体腔は狭くなり、やがて癒合します。
問題3(穴埋め問題)
胎児の成長とともに( )は( )を裏打ちし、( )体腔は狭くなっていき、やがて癒合する。
【解答と解説】 正解:羊膜、絨毛膜、胚外
膜の癒合過程を覚えましょう。
問題4(選択問題)
被包脱落膜と癒合するのはどれか。
a) 基底脱落膜
b) 壁側脱落膜
c) 羊膜
d) 絨毛膜
【解答と解説】 正解:b
被包脱落膜と壁側脱落膜は癒合します。
まとめ
膜の癒合
| 癒合する膜 |
|---|
| 羊膜 + 絨毛膜 |
| 被包脱落膜 + 壁側脱落膜 |
胎児周囲の変化
| 時期 | 変化 |
|---|---|
| 9〜10週 | 胎盤肥大、胚外体腔が狭くなる |
| 15週頃 | 膜が癒合 |
確認チェックリスト
- [ ] 胚外体腔の変化を説明できる
- [ ] 癒合する膜の組み合わせを答えられる
- [ ] 胎盤の構成を述べられる
- [ ] 生理的臍帯ヘルニアを説明できる
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