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卵巣の構造

卵巣の構造 – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

卵巣は女性の生殖腺であり、卵子の産生と女性ホルモンの分泌を担っています。卵巣には種々の発達段階の卵胞が存在し、排卵後は黄体、白体へと変化します。この記事では、卵巣の構造と卵胞の発育について詳しく解説します。

詳しい解説

卵巣の基本構造

卵巣は皮質と髄質に分かれます:

  • 皮質: 卵胞、黄体、白体が存在
  • 髄質: 血管、リンパ管、神経が走行
  • 卵巣門: 血管・神経の出入り口
  • 白膜: 卵巣表面を覆う結合組織
  • 腹膜側腹膜(胚上皮): 白膜を覆う単層扁平上皮

卵胞の発育段階

卵巣には種々の発達段階の卵胞が存在します。最も成熟したグラーフ卵胞より腹腔に排卵が起こり、残った顆粒膜や卵胞膜は黄体となります。

① 原始卵胞

  • 卵胞上皮細胞が一層で扁平
  • 待機状態
  • 出生時より存在

② 一次卵胞

  • 卵胞上皮細胞が立方化
  • 成長開始

③ 二次卵胞

  • 卵胞上皮細胞が重層となり顆粒層を形成
  • 顆粒層の周囲に卵胞膜が形成される

④ 胞状卵胞

  • 顆粒層の外側に卵胞膜が形成
  • 内部に卵胞腔ができる
  • エストロゲンを産生

⑤ グラーフ卵胞(成熟卵胞)

  • 排卵直前の最も成熟した卵胞
  • 大量のエストロゲンを分泌
  • 卵丘卵母細胞を含む

⑥ 排卵

  • LHサージの後、排卵は腹腔に行われる

⑦ 黄体

  • 排卵後、卵胞は黄体に変化する
  • 顆粒層や卵胞膜が黄体細胞となる
  • プロゲステロンを分泌

⑧ 白体

  • 排卵後、受精着床しない場合、黄体は10〜12日で退化し白体となる

卵胞の構造(グラーフ卵胞)

グラーフ卵胞の構造を外側から内側へ:

  • 外卵胞膜 – 膠原線維に富む
  • 内卵胞膜 – 莢膜細胞を含む
  • 顆粒層細胞 – 卵胞上皮細胞からなる
  • 卵胞腔 – 卵胞液で満たされる
  • 卵丘 – 卵母細胞を支える顆粒層細胞の塊
  • 卵母細胞 – 将来の卵子

絶対に覚えるべきポイント

  • 原始卵胞: 出生時より存在、待機状態
  • 胞状卵胞: エストロゲン産生開始
  • グラーフ卵胞: 排卵直前、大量のエストロゲン分泌
  • 黄体: 排卵後に形成、プロゲステロン分泌
  • 白体: 黄体が10〜12日で退化したもの

一問一答

Q1. 排卵直前の最も成熟した卵胞を何というか?

【答え】 A. グラーフ卵胞(成熟卵胞)

グラーフ卵胞は大量のエストロゲンを分泌し、LHサージにより排卵が起こります。

Q2. 排卵後に形成され、プロゲステロンを分泌する構造は何か?

【答え】 A. 黄体

黄体は排卵後の卵胞から形成され、プロゲステロンを分泌して子宮内膜を分泌期に変化させます。

Q3. 黄体が退化した構造を何というか?

【答え】 A. 白体

受精着床しない場合、黄体は10〜12日で退化して白体となります。

Q4. 卵胞腔ができ、エストロゲンを産生し始める卵胞は何か?

【答え】 A. 胞状卵胞

胞状卵胞では卵胞腔が形成され、エストロゲンの産生が始まります。

Q5. 原始卵胞はいつから存在するか?

【答え】 A. 出生時より存在

原始卵胞は胎生期に形成され、出生時から卵巣皮質に存在しています。

Q6. 排卵はどこに起こるか?

【答え】 A. 腹腔

卵子は卵巣から腹腔内に排出され、卵管采によって捕捉されます。

国家試験対策問題

問題1(選択問題)

卵胞の発育段階を正しい順に並べたものはどれか。

a) 原始卵胞→二次卵胞→一次卵胞→胞状卵胞

b) 原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→胞状卵胞

c) 一次卵胞→原始卵胞→二次卵胞→胞状卵胞

d) 原始卵胞→胞状卵胞→一次卵胞→二次卵胞

【解答と解説】 正解:b

卵胞は原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→胞状卵胞→グラーフ卵胞の順に発育します。

問題2(○×問題)

黄体はエストロゲンを分泌する。

【解答と解説】 正解:×

黄体は主にプロゲステロンを分泌します。エストロゲンを大量に分泌するのはグラーフ卵胞です。

問題3(穴埋め問題)

排卵後、卵胞は(  )となり(  )を分泌する。受精着床しないと10〜12日で(  )となる。

【解答と解説】 正解:黄体、プロゲステロン、白体

黄体はプロゲステロンを分泌し、妊娠しないと白体に退化します。

問題4(選択問題)

グラーフ卵胞について正しいものはどれか。

a) プロゲステロンを大量に分泌する

b) 排卵後に形成される

c) 排卵直前の成熟卵胞である

d) 黄体の別名である

【解答と解説】 正解:c

グラーフ卵胞は排卵直前の最も成熟した卵胞で、エストロゲンを大量に分泌します。

まとめ

卵胞の発育段階

段階 卵胞 特徴
1 原始卵胞 出生時より存在、待機状態
2 一次卵胞 卵胞上皮が立方化
3 二次卵胞 顆粒層形成
4 胞状卵胞 卵胞腔形成、エストロゲン産生
5 グラーフ卵胞 成熟卵胞、大量エストロゲン
6 排卵 腹腔へ
7 黄体 プロゲステロン分泌
8 白体 黄体の退化

確認チェックリスト

  • [ ] 卵胞の発育段階を順に述べられる
  • [ ] グラーフ卵胞と黄体の違いを説明できる
  • [ ] 各卵胞が分泌するホルモンを答えられる
  • [ ] 白体の形成過程を説明できる

#解剖学 #生殖器系 #国試対策

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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