精巣輸出管と精巣上体管 – 完全攻略ガイド
はじめに
精巣で作られた精子は、精巣輸出管を経て精巣上体管に入り、そこで成熟と貯蔵が行われます。この記事では、精巣輸出管と精巣上体管の構造と機能について詳しく解説します。
詳しい解説
精巣上体の区分
精巣上体は精巣の後上方に付着し、以下の3部に分けられます:
- 精巣上体頭 – 上部、精巣輸出管が入る
- 精巣上体体 – 中央部
- 精巣上体尾 – 下部、精管が始まる
精巣輸出管
構造と走行
- 精巣網より約10本前後出る
- 著しく迂曲して結合組織のしまりの中に収まっている
- 精巣上体小葉に収まる
組織構造
精巣輸出管の壁は以下の上皮で構成されます:
- 背の高い円柱上皮 – 繊毛を持つ
- 背の低い立方上皮 – 繊毛を持たない
これらが交互に配置され、内腔面が波打って見えるのが特徴です。
機能
- リポフスチン顆粒を含む(加齢とともに蓄積する色素)
- 精子の輸送を助ける
精巣上体管
構造と走行
- 長さが4mにもおよぶ単一の管
- 著しく迂曲しながら走行する
- 精巣上体の切片では多数の断面として観察される
組織構造
精巣上体管の壁は以下で構成されます:
- 背の高い円柱上皮 – 不動毛(ステレオシリア)を持つ
- 基底細胞 – 上皮の基底部に存在する小型の細胞
機能
- 精子の貯蔵 – 精巣上体は精子を貯蔵する場所
- 精子の成熟 – 精巣上体管を通過する中で精子は受精能を獲得
重要なポイント
精子が作られる場所と蓄えられる場所をよくでます
| 過程 | 場所 | 上皮 |
|---|---|---|
| 精子の産生 | 曲精細管 | 精上皮 |
| 精子の貯蔵・成熟 | 精巣上体(精巣上体管) | 不動毛を持つ円柱上皮 |
不動毛(ステレオシリア)について
- 微絨毛が長く伸びた構造
- 運動性はない(繊毛とは異なる)
- 精子の成熟や吸収に関与
絶対に覚えるべきポイント
- 精巣輸出管: 精巣網から約10本前後出る、精巣上体小葉に収まる
- 精巣上体管: 長さ約4m、単一の管が迂曲
- 精子の産生場所: 曲精細管
- 精子の貯蔵・成熟場所: 精巣上体(精巣上体管)
- 精巣上体管の上皮: 不動毛を持つ円柱上皮
一問一答
Q1. 精巣輸出管は精巣網から何本程度出るか?
【答え】 A. 約10本前後
精巣輸出管は精巣網から約10本前後出て、著しく迂曲して結合組織の中に収まります。
Q2. 精巣上体管の長さはどれくらいか?
【答え】 A. 約4m
精巣上体管は長さ4mにもおよぶ単一の管で、著しく迂曲しながら走行します。
Q3. 精子が産生される場所はどこか?
【答え】 A. 曲精細管
曲精細管の壁(精上皮)で精子形成が行われます。
Q4. 精子が貯蔵・成熟する場所はどこか?
【答え】 A. 精巣上体(精巣上体管)
精巣上体管内で精子は貯蔵され、成熟して受精能を獲得します。
Q5. 精巣上体管の上皮が持つ特徴的な構造は何か?
【答え】 A. 不動毛(ステレオシリア)
精巣上体管の円柱上皮は不動毛を持ち、これは微絨毛が長く伸びた構造です。
Q6. 精巣上体の3つの区分を上から順に述べよ。
【答え】 A. 精巣上体頭、精巣上体体、精巣上体尾
精巣上体頭に精巣輸出管が入り、精巣上体尾から精管が始まります。
Q7. 精巣輸出管の上皮にはどのような特徴があるか?
【答え】 A. 背の高い円柱上皮と背の低い立方上皮が交互に配置
これにより内腔面が波打って見えるのが特徴です。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
精子の産生場所と貯蔵場所の組み合わせで正しいものはどれか。
a) 産生:精巣上体、貯蔵:曲精細管
b) 産生:曲精細管、貯蔵:精巣上体
c) 産生:精管、貯蔵:精巣上体
d) 産生:精巣上体、貯蔵:精管
【解答と解説】 正解:b
精子は曲精細管で産生され、精巣上体(精巣上体管)で貯蔵・成熟します。
問題2(○×問題)
精巣上体管は複数の管から構成される。
【解答と解説】 正解:×
精巣上体管は長さ約4mの単一の管が著しく迂曲しながら走行しています。
問題3(穴埋め問題)
精巣上体管の内腔は( )を持つ( )上皮で覆われている。
【解答と解説】 正解:不動毛(ステレオシリア)、円柱
精巣上体管は不動毛を持つ円柱上皮で覆われ、精子の成熟に関与しています。
問題4(選択問題)
精巣輸出管について正しいものはどれか。
a) 精巣上体尾から出る
b) 約100本前後ある
c) 精巣網から約10本前後出る
d) 精管に直接連続する
【解答と解説】 正解:c
精巣輸出管は精巣網から約10本前後出て、精巣上体管に連続します。
問題5(選択問題)
不動毛(ステレオシリア)について正しいものはどれか。
a) 活発に運動する
b) 微絨毛が長く伸びた構造
c) 曲精細管に存在する
d) 繊毛と同じ構造である
【解答と解説】 正解:b
不動毛は微絨毛が長く伸びた構造で、運動性はありません。精巣上体管の上皮に存在します。
まとめ
精巣輸出管と精巣上体管の比較
| 項目 | 精巣輸出管 | 精巣上体管 |
|---|---|---|
| 数 | 約10本前後 | 1本 |
| 長さ | 短い | 約4m |
| 上皮 | 円柱上皮と立方上皮の混在 | 不動毛を持つ円柱上皮 |
| 由来 | 精巣網 | 精巣輸出管 |
| 行き先 | 精巣上体管 | 精管 |
精路における精子の状態
| 場所 | 精子の状態 |
|---|---|
| 曲精細管 | 産生 |
| 精巣輸出管 | 輸送 |
| 精巣上体管 | 貯蔵・成熟 |
確認チェックリスト
- [ ] 精子の産生場所と貯蔵場所を区別できる
- [ ] 精巣上体管の長さと構造を説明できる
- [ ] 精巣輸出管の数と特徴を述べられる
- [ ] 不動毛の特徴を説明できる
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