クリアランス – 完全攻略ガイド
はじめに
クリアランスは腎臓の排泄能力を表す重要な指標です。1分間に血液中から特定の物質をどれだけ除去できるかを示し、腎機能の評価に使われます。この記事では、クリアランスの概念と各物質のクリアランス値について詳しく解説します。
詳しい解説
クリアランスとは
- 腎臓の排泄能力を表す指標
- 1分間に何mlの血液から、特定の物質を除去できるかを表す
- 「腎臓のお掃除力」とも表現できる
クリアランスの計算式
“
物質Sのクリアランス(ml/分) = Sの尿中濃度 × 尿量(ml/分) / Sの血漿濃度
“
各物質のクリアランス
| 物質 | クリアランス | 特徴 |
|---|---|---|
| ブドウ糖 | 0 (ml/分) | すべて再吸収される |
| Na+ | 2.5 | ほとんど再吸収される |
| 尿素 | 70 | 濾過量の約1/2が再吸収される |
| クレアチニン | 120 | 濾過のみ。糸球体濾過量(GFR)の指標 |
| パラアミノ馬尿酸(PAH) | 650 | 濾過+分泌でほぼ除去される。腎血漿流量(RPF)の指標 |
具体例で理解する
ブドウ糖のクリアランスが0の意味
- 「腎臓は1分間に0mlの血液からブドウ糖を除去できる」
- つまり、腎臓は血液からブドウ糖を除去できない
- ブドウ糖は有用なので近位尿細管ですべて再吸収される
クレアチニンのクリアランスが120ml/分の意味
- 「腎臓は1分間に120mlの血液からクレアチニンを除去できる」
- クレアチニンは濾過のみされ、再吸収も分泌もされない
- この値がGFRに相当する
絶対に覚えるべきポイント
- クリアランスの意味:1分間に除去できる血液量
- ブドウ糖のクリアランス = 0(すべて再吸収)
- クレアチニンのクリアランス = 120ml/分(GFRの指標)
- PAHのクリアランス = 650ml/分(RPFの指標)
一問一答(5問)
Q1. クリアランスとは何を表す指標か?
【答え】 A. 腎臓の排泄能力(1分間に血液中から物質を除去できる量)
クリアランスは「腎臓のお掃除力」を示します。
Q2. ブドウ糖のクリアランスはいくらか?
【答え】 A. 0 ml/分
ブドウ糖は近位尿細管ですべて再吸収されるため、クリアランスは0です。
Q3. クレアチニンのクリアランスはいくらか?
【答え】 A. 約120 ml/分
この値がGFRに相当します。
Q4. PAHのクリアランスはいくらか?
【答え】 A. 約650 ml/分
この値がRPFに相当します。
Q5. ブドウ糖のクリアランスが0である理由は?
【答え】 A. 近位尿細管ですべて再吸収されるため
ブドウ糖は有用な物質なので、すべて再吸収されます。
国家試験対策問題(3問)
問題1(選択問題)
クリアランスが0である物質はどれか。
- 尿素
- クレアチニン
- ブドウ糖
- PAH
【解答と解説】 正解:3
ブドウ糖は近位尿細管ですべて再吸収されるため、クリアランスは0です。
問題2(○×問題)
クレアチニン・クリアランスは腎血漿流量の指標である。
【解答と解説】 正解:×
クレアチニン・クリアランスは糸球体濾過量(GFR)の指標です。腎血漿流量の指標はPAHです。
問題3(穴埋め問題)
クレアチニン・クリアランスの正常値は約( )ml/分で、これは( )に相当する。ブドウ糖のクリアランスは( )ml/分である。
【解答と解説】 正解:120、GFR(糸球体濾過量)、0
クレアチニンは濾過のみ、ブドウ糖はすべて再吸収されることを覚えましょう。
まとめ
クリアランスチェックリスト
- [ ] クリアランスの意味を理解した
- [ ] ブドウ糖のクリアランスが0であることを覚えた
- [ ] クレアチニン・クリアランスの正常値を覚えた
- [ ] PAHのクリアランスがRPFの指標であることを覚えた
クリアランスまとめ表
| 物質 | クリアランス | 臨床的意義 | 理由 |
|---|---|---|---|
| ブドウ糖 | 0 | – | すべて再吸収 |
| Na+ | 2.5 | – | ほとんど再吸収 |
| 尿素 | 70 | – | 約1/2再吸収 |
| クレアチニン | 120 | GFR | 濾過のみ |
| PAH | 650 | RPF | 濾過+分泌 |
#解剖学 #泌尿器系 #国試対策







コメント