パイエル板のM細胞 – 完全攻略ガイド
はじめに
パイエル板は回腸に特徴的な集合リンパ小節で、腸管免疫の重要な場所です。M細胞は抗原を取り込み、リソソームで分解せずに免疫細胞に渡すという独特の機能を持ちます。国家試験で頻出のテーマです。
詳しい解説
パイエル板とは
回腸に特徴的な集合リンパ小節で、腸管免疫の重要な場所です。
M細胞(Microfold cell)の特徴(国試頻出!)
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 取り込み | 細菌、ウイルス、抗原性の高分子を取り込む |
| リソソーム | もたない(分解しない) |
| 放出 | 分解せずに細胞の下面から放出 |
| 役割 | マクロファージ・樹状細胞に抗原情報を伝える |
抗原提示の流れ
- M細胞が抗原を取り込む(トランスサイトーシス)
- 分解せずに下面から放出
- マクロファージ・樹状細胞が受け取る
- T細胞・B細胞に抗原提示
- IgA産生(粘膜免疫)
パイエル板の構造
| 構造 | 内容 |
|---|---|
| 粘膜上皮 | M細胞を含む |
| 粘膜固有層 | 形質細胞、リンパ系細胞 |
| リンパ小節 | T細胞、B細胞 |
M細胞の重要ポイント
- リソソームをもたない → 抗原を分解しない
- 抗原を「そのまま」免疫細胞に渡す
- 腸管免疫の「入り口」的存在
絶対に覚えるべきポイント
- パイエル板は回腸に特徴的な集合リンパ小節
- M細胞はリソソームをもたない
- M細胞は抗原を分解せずに放出
- 粘膜固有層のマクロファージ・樹状細胞に抗原を渡す
- 最終的にIgA産生につながる
一問一答
Q1. パイエル板はどこにありますか?
【答え】 A. 回腸
回腸に特徴的な集合リンパ小節です。
Q2. M細胞に欠けている細胞小器官は?
【答え】 A. リソソーム
リソソームがないため、抗原を分解せずに放出できます。
Q3. M細胞が取り込んだ抗原を受け取る細胞は?
【答え】 A. マクロファージ・樹状細胞
粘膜固有層で待機しており、抗原情報を受け取ります。
Q4. パイエル板での免疫応答で産生される抗体は?
【答え】 A. IgA
粘膜免疫の主役となる抗体です。
Q5. M細胞のMは何の略ですか?
【答え】 A. Microfold(微細なヒダ)
表面に微細なヒダ構造を持つことに由来します。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
M細胞について正しいのはどれか。
a) 空腸に多い
b) リソソームが豊富である
c) 抗原を分解せずに放出する
d) ディフェンシンを分泌する
【解答と解説】 正解:c
M細胞はリソソームを持たないため、取り込んだ抗原を分解せずにそのまま放出し、マクロファージや樹状細胞に渡します。
問題2(○×問題)
「M細胞はリソソームで抗原を分解してから免疫細胞に渡す」
【解答と解説】 正解:×
M細胞はリソソームを持たないため、抗原を分解せずにそのまま放出します。これがM細胞の重要な特徴です。
問題3(穴埋め問題)
M細胞は( )を持たないため、抗原を分解せずに下面から放出し、( )や( )に抗原情報を伝える。
【解答と解説】 正解:リソソーム・マクロファージ・樹状細胞
この流れを経て最終的にIgA産生につながります。
問題4(選択問題)
パイエル板について正しいのはどれか。
a) 孤立リンパ小節である
b) 空腸に特徴的である
c) 集合リンパ小節である
d) IgGを主に産生する
【解答と解説】 正解:c
パイエル板は回腸に特徴的な集合リンパ小節で、腸管免疫に関与しIgAを産生します。
まとめ
M細胞の特徴 チェックリスト
| チェック | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| □ | 存在部位 | パイエル板(回腸) |
| □ | リソソーム | もたない |
| □ | 機能 | 抗原を分解せずに放出 |
| □ | 相手 | マクロファージ・樹状細胞 |
抗原提示の流れ
| 順序 | 過程 |
|---|---|
| 1 | M細胞が抗原を取り込む |
| 2 | 分解せずに下面から放出 |
| 3 | マクロファージ・樹状細胞が受け取る |
| 4 | T細胞・B細胞に抗原提示 |
| 5 | IgA産生 |
覚え方のコツ
「M細胞はリソソームなし、抗原そのまま渡す係!」
- リソソームがない → 分解しない
- そのまま放出 → 免疫細胞へ
#解剖学 #消化器系 #国試対策







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