中篩骨洞・上顎洞(前額断) – 完全攻略ガイド
はじめに
第1・第2大臼歯間の前額断は、中篩骨洞と上顎洞の関係を観察するのに適した断面です。篩骨の構造や鼻中隔との位置関係を立体的に理解することができます。この記事では、この断面で観察できる構造を詳しく解説します。
詳しい解説
前額断の位置
この断面は第1・第2大臼歯間の位置で、内面から観察したものです。
観察できる構造
頭蓋上部の構造
| 構造 | 説明 |
|---|---|
| 上矢状洞溝 | 上矢状静脈洞が走行 |
| 鶏冠 | 篩骨の突起、大脳鎌が付着 |
| 篩板 | 嗅神経が通過 |
鼻中隔の構造
| 構造 | 説明 |
|---|---|
| 垂直板 | 篩骨の一部、鼻中隔を構成 |
| 鋤骨 | 鼻中隔の後下部 |
鼻甲介と鼻道
| 構造 | 位置 |
|---|---|
| 中鼻甲介 | 中間の鼻甲介 |
| 中鼻道 | 中鼻甲介の下 |
| 下鼻甲介 | 最下部の鼻甲介 |
| 下鼻道 | 下鼻甲介の下 |
副鼻腔
| 副鼻腔 | 説明 |
|---|---|
| 中篩骨洞(篩骨蜂巣) | 篩骨内の小空洞群 |
| 上顎洞 | 最大の副鼻腔 |
上顎骨の構造
| 構造 | 説明 |
|---|---|
| 上顎骨歯槽突起 | 歯が植立する部分 |
| 上顎骨口蓋突起 | 硬口蓋を形成 |
| 頬骨前頭縫合 | 頬骨と前頭骨の縫合 |
上顎洞と歯の根の関係
この断面では、上顎洞と歯の根が非常に近接していることが分かります。
- 上顎洞底と上顎臼歯根は近接
- 歯性上顎洞炎の原因となる
- 抜歯時に注意が必要
絶対に覚えるべきポイント
- 篩骨は鶏冠・篩板・垂直板を含む
- 中篩骨洞は篩骨蜂巣とも呼ばれる
- 上顎洞は歯の根と近接
- 鋤骨は鼻中隔の後下部を構成
- 上矢状洞溝には上矢状静脈洞が走行
一問一答
Q1. 篩骨蜂巣とも呼ばれる副鼻腔は何か?
【答え】 A. 篩骨洞(中篩骨洞)
小さな空洞が蜂の巣状に集まっています。
Q2. 大脳鎌が付着する篩骨の突起は何か?
【答え】 A. 鶏冠
頭蓋腔内に突出しています。
Q3. 上矢状洞溝を走行する静脈洞は何か?
【答え】 A. 上矢状静脈洞
大脳縦裂の上縁を走行します。
Q4. 鼻中隔の後下部を構成する骨は何か?
【答え】 A. 鋤骨
篩骨垂直板と共に鼻中隔の骨性部分を形成します。
Q5. 上顎骨で歯が植立する部分を何というか?
【答え】 A. 歯槽突起
上顎歯が植わっている部分です。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
篩骨の構造に含まれないのはどれか。
a. 鶏冠
b. 篩板
c. 垂直板
d. 鋤骨
【解答と解説】 正解:d
鋤骨は独立した骨であり、篩骨の一部ではありません。
問題2(○×問題)
中篩骨洞は上鼻道に開口する。
【解答と解説】 正解:×
中篩骨洞は中鼻道に開口します。上鼻道に開口するのは後篩骨洞です。
問題3(選択問題)
上矢状静脈洞が走行する溝はどれか。
a. 横洞溝
b. S状洞溝
c. 上矢状洞溝
d. 海綿静脈洞
【解答と解説】 正解:c
上矢状静脈洞は上矢状洞溝を走行し、脳からの静脈血を集めます。
問題4(穴埋め問題)
篩骨洞は小さな空洞が多数集まっているため、( )とも呼ばれる。
【解答と解説】 正解:篩骨蜂巣
蜂の巣状の構造が名前の由来です。
まとめ
前額断構造チェックリスト
- [ ] 篩骨の各部位を覚えた
- [ ] 鼻中隔の構成を復習した
- [ ] 上顎洞と歯の関係を理解した
- [ ] 上矢状洞溝の位置を覚えた
この断面で見える構造まとめ表
| 領域 | 構造 |
|---|---|
| 頭蓋上部 | 上矢状洞溝、鶏冠、篩板 |
| 鼻中隔 | 垂直板、鋤骨 |
| 副鼻腔 | 中篩骨洞、上顎洞 |
| 上顎骨 | 歯槽突起、口蓋突起 |
#解剖学 #呼吸器系 #国試対策







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