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大腿前側の動脈(浅層)

大腿前側の動脈(浅層) – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

大腿前側浅層では、大腿三角と大腿動脈の関係が最重要です。大腿動脈は血管裂孔を通過して大腿三角に入り、大腿神経・大腿静脈と共に走行します。「NAV」の語呂で覚える大腿三角の内容物の配列は国家試験で頻出です。

詳しい解説

大腿三角の構成

大腿三角は大腿前側上部にある三角形の領域です。

構成 詳細
上縁 鼡径靭帯
外側縁 縫工筋
内側縁 長内転筋
腸腰筋、恥骨筋、長内転筋

大腿三角の内容(NAV)

大腿三角内の構造物は、外側から内側へ以下の順に並んでいます。

構造 位置(外側→内側)
Nerve(大腿神経) 最も外側
Artery(大腿動脈) 中央
Vein(大腿静脈) 最も内側

大腿動脈の枝

詳細
浅腹壁動脈 腹壁浅層
外陰部動脈 外陰部
大腿深動脈 内側・外側大腿回旋動脈、貫通動脈を分枝
下行膝動脈 膝関節動脈網へ

大腿前側の神経

神経 詳細
大腿神経 大腿前側の運動・感覚
閉鎖神経 内転筋群を支配
閉鎖神経前枝 短内転筋の前
閉鎖神経皮枝 大腿内側の皮膚感覚
伏在神経 大腿神経の枝、膝蓋下枝

大腿前側の筋

神経支配
長内転筋 閉鎖神経
短内転筋 閉鎖神経
大内転筋 閉鎖神経、坐骨神経
薄筋 閉鎖神経

絶対に覚えるべきポイント

  • 大腿三角の内容: NAV(Nerve-Artery-Vein)=大腿神経・大腿動脈・大腿静脈
  • 血管裂孔: 鼡径靭帯の下で大腿動脈・静脈が通過
  • 筋裂孔: 鼡径靭帯の下で大腿神経・腸腰筋が通過
  • 伏在神経膝蓋下枝: 膝内側の皮膚感覚を支配

一問一答

Q1. 大腿三角の内容物を外側から内側への順で答えよ。

【答え】 A. 大腿神経、大腿動脈、大腿静脈(NAV)

「NAV」と覚えましょう。Nerve(神経)、Artery(動脈)、Vein(静脈)の順です。

Q2. 大腿三角の上縁を構成する靭帯は?

【答え】 A. 鼡径靭帯

鼡径靭帯は外腹斜筋腱膜が肥厚したもので、大腿三角の上縁を形成します。

Q3. 大腿三角の外側縁を構成する筋は?

【答え】 A. 縫工筋

縫工筋は大腿三角の外側縁を構成し、人体で最も長い筋です。

Q4. 大腿動脈は何を通過して大腿三角に入る?

【答え】 A. 血管裂孔

血管裂孔は鼡径靭帯の下にあり、大腿動脈と大腿静脈が通過します。

Q5. 大腿神経が通過するのは何?

【答え】 A. 筋裂孔

筋裂孔は血管裂孔の外側にあり、大腿神経と腸腰筋が通過します。

Q6. 伏在神経は何の枝か?

【答え】 A. 大腿神経の枝

伏在神経は大腿神経の枝で、膝蓋下枝を出して膝内側の皮膚感覚を支配します。

国家試験対策問題

問題1(選択問題)

大腿三角の内容で最も外側に位置するものはどれか。

a. 大腿動脈

b. 大腿静脈

c. 大腿神経

d. 閉鎖神経

e. 伏在神経

【解答と解説】 正解:c

大腿三角の内容物は外側から内側へNAV(Nerve-Artery-Vein)の順に並んでいます。つまり、大腿神経が最も外側、大腿動脈が中央、大腿静脈が最も内側です。

問題2(選択問題)

大腿三角の構成として正しいものはどれか。

a. 上縁は腸骨稜である

b. 外側縁は長内転筋である

c. 内側縁は縫工筋である

d. 上縁は鼡径靭帯である

e. 底は大腿四頭筋である

【解答と解説】 正解:d

大腿三角は、上縁が鼡径靭帯、外側縁が縫工筋、内側縁が長内転筋、底が腸腰筋・恥骨筋・長内転筋で構成されます。

問題3(選択問題)

血管裂孔を通過する構造はどれか。2つ選べ。

a. 大腿神経

b. 大腿動脈

c. 腸腰筋

d. 大腿静脈

e. 閉鎖神経

【解答と解説】 正解:b、d

血管裂孔を通過するのは大腿動脈と大腿静脈です。大腿神経と腸腰筋は筋裂孔を通過します。

問題4(選択問題)

膝内側の皮膚感覚を支配する神経はどれか。

a. 大腿神経本幹

b. 閉鎖神経

c. 伏在神経膝蓋下枝

d. 坐骨神経

e. 後大腿皮神経

【解答と解説】 正解:c

伏在神経膝蓋下枝は大腿神経の枝である伏在神経から分岐し、膝内側の皮膚感覚を支配します。

まとめ

大腿前側浅層で最も重要なのは、大腿三角の構成と内容物です。大腿三角は鼡径靭帯、縫工筋、長内転筋で囲まれ、その中を外側からNAV(大腿神経・大腿動脈・大腿静脈)の順で構造物が並びます。血管裂孔と筋裂孔の通過構造の違いも確実に覚えましょう。

#解剖学 #循環器系 #国試対策

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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