吻合と側副循環路 – 完全攻略ガイド
はじめに
血管同士が互いに連絡することを「吻合」といい、これにより血液供給の別ルート「側副循環路」が形成されます。特に関節周囲には吻合が発達しており、関節の動きに関わらず末梢への血流が確保されています。この記事では、吻合の意義と具体例を解説します。
詳しい解説
吻合と側副循環路の定義
| 用語 | 定義 |
|---|---|
| 吻合 | 血管どうしが相互に連絡すること |
| 側副循環路 | 血液供給の別ルート |
吻合の意義
| 意義 | 詳細 |
|---|---|
| 血流の確保 | 関節の動きに関わらず末梢への血流を確保 |
| 側副循環 | 主要血管が閉塞しても別ルートで血流を維持 |
肘関節周囲の動脈吻合
肘関節の周囲には多数の動脈吻合があり、関節の屈伸に関わらず手への血流が維持されます。
| 動脈 |
|---|
| 上腕深動脈 |
| 尺側側副動脈 |
| 橈側側副動脈 |
| 橈側反回動脈 |
| 尺側反回動脈 |
上肢の主な動脈
| 動脈 | 位置 |
|---|---|
| 鎖骨下動脈 | 鎖骨下 |
| 腋窩動脈 | 腋窩 |
| 上腕動脈 | 上腕 |
| 橈骨動脈 | 前腕橈側 |
| 尺骨動脈 | 前腕尺側 |
| 浅掌動脈弓 | 手掌浅層 |
| 深掌動脈弓 | 手掌深層 |
吻合が発達している部位
- 関節周囲:肘関節、膝関節、肩関節
- 腹腔内:胃周囲、腸管
- 骨盤内:直腸周囲
- 脳底部:ウィリス動脈輪
絶対に覚えるべきポイント
- 吻合=血管どうしの連絡
- 側副循環路=血液供給の別ルート
- 肘関節周囲には動脈吻合が発達
- 吻合により関節の動きに関わらず末梢への血流が確保
- 上肢の動脈:鎖骨下動脈→腋窩動脈→上腕動脈→橈骨・尺骨動脈
一問一答
Q1. 吻合とは何か?
【答え】 A. 血管どうしが相互に連絡すること
これにより側副循環路が形成されます。
Q2. 側副循環路とは何か?
【答え】 A. 血液供給の別ルート
主要血管が閉塞しても血流を維持できます。
Q3. 肘関節周囲に吻合が発達している意義は?
【答え】 A. 関節の動きに関わらず手への血流を確保するため
屈伸しても末梢への血流が途絶えません。
Q4. 上腕動脈は何に分岐するか?
【答え】 A. 橈骨動脈と尺骨動脈
肘窩で分岐します。
Q5. 手掌の動脈弓を2つ挙げよ。
【答え】 A. 浅掌動脈弓と深掌動脈弓
これらも吻合の一例です。
Q6. 鎖骨下動脈はどこで腋窩動脈になるか?
【答え】 A. 第1肋骨の外側縁
この部位で名前が変わります。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
吻合について正しいのはどれか。
a. 血管と神経の連絡
b. 血管どうしの連絡
c. 動脈の終末部
d. 静脈弁の構造
【解答と解説】 正解:b
吻合は血管どうしが相互に連絡することで、側副循環路を形成します。
問題2(選択問題)
肘関節周囲の動脈吻合の意義として正しいのはどれか。
a. 血圧を上昇させる
b. 関節の可動域を広げる
c. 関節の動きに関わらず末梢への血流を確保する
d. 静脈還流を促進する
【解答と解説】 正解:c
肘関節周囲の動脈吻合により、関節の屈伸に関わらず手への血流が維持されます。
問題3(○×問題)
「上肢の動脈は、鎖骨下動脈→上腕動脈→腋窩動脈の順に連続する」
【解答と解説】 正解:×
正しくは、鎖骨下動脈→腋窩動脈→上腕動脈の順です。
問題4(穴埋め問題)
血管どうしが相互に連絡することを( )といい、これにより血液供給の別ルートである( )が形成される。
【解答と解説】 正解:吻合、側副循環路
吻合は血流確保の重要な仕組みです。
問題5(選択問題)
上腕動脈が分岐する動脈として正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 鎖骨下動脈
b. 腋窩動脈
c. 橈骨動脈
d. 尺骨動脈
【解答と解説】 正解:c、d
上腕動脈は肘窩で橈骨動脈と尺骨動脈に分岐します。
まとめ
吻合の意義
| 意義 | 内容 |
|---|---|
| 血流確保 | 関節運動時の末梢血流維持 |
| 側副循環 | 閉塞時の代替ルート |
上肢の動脈の流れ
鎖骨下動脈 → 腋窩動脈 → 上腕動脈 → 橈骨動脈・尺骨動脈 → 浅掌・深掌動脈弓
肘関節周囲の吻合
- 上腕深動脈
- 尺側側副動脈・橈側側副動脈
- 尺側反回動脈・橈側反回動脈
チェックリスト
- [ ] 吻合と側副循環路の定義を覚えた
- [ ] 吻合の意義を理解した
- [ ] 上肢の動脈の流れを覚えた
- [ ] 肘関節周囲の吻合を理解した
- [ ] 手掌の動脈弓を覚えた
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