血圧の推移 – 完全攻略ガイド
はじめに
血圧は血管の種類によって大きく変化します。大動脈では120/80mmHgあった血圧が、毛細血管では35〜15mmHg、静脈では10mmHg以下まで低下します。特に「脈圧」の概念と「平均血圧」の計算式は国家試験で頻出です。この記事では、血管別の血圧変化を詳しく解説します。
詳しい解説
血圧の基本用語
| 用語 | 定義 |
|---|---|
| 収縮期血圧 | 心臓が収縮した時の最高血圧 |
| 拡張期血圧 | 心臓が拡張した時の最低血圧 |
| 脈圧 | 収縮期血圧と拡張期血圧の差 |
| 平均血圧 | 脈圧÷3+拡張期血圧 |
平均血圧の計算式
平均血圧 = 脈圧÷3 + 拡張期血圧
例:血圧が120/80mmHgの場合
- 脈圧 = 120 – 80 = 40mmHg
- 平均血圧 = 40÷3 + 80 ≒ 93mmHg
血管別の血圧変化
| 血管 | 血圧(mmHg) | 特徴 |
|---|---|---|
| 大動脈 | 120/80 | 脈圧が大きい(約40mmHg) |
| 弾性動脈 | 110/85頃 | 総頸動脈、鎖骨下動脈など |
| 筋性動脈 | 100/90頃 | 脈圧が小さくなる |
| 細動脈 | 50頃 | 脈圧が消失 |
| 毛細血管 | 35〜15 | 動脈端から静脈端へ低下 |
| 静脈 | 10以下 | 非常に低い |
| 大静脈 | 0〜5 | ほぼゼロに近い |
脈圧が消失する理由
動脈が分岐を繰り返すことで:
- 総断面積が増加する
- 血管抵抗が増加する(特に細動脈)
- 収縮期血圧と拡張期血圧の差が縮まる
- 細動脈の途中から脈圧が消失する
血圧調節の要点
- 細動脈(抵抗血管)で血圧が大きく低下
- 細動脈の収縮・拡張により血圧を調節
- 末梢血管抵抗の主要な部位
絶対に覚えるべきポイント
- 脈圧 = 収縮期血圧 – 拡張期血圧
- 平均血圧 = 脈圧÷3 + 拡張期血圧
- 脈圧は細動脈の途中から消失
- 大動脈:120/80mmHg、毛細血管:35〜15mmHg、静脈:10mmHg以下
- 細動脈(抵抗血管)で血圧が大きく低下
一問一答
Q1. 脈圧とは何か?
【答え】 A. 収縮期血圧と拡張期血圧の差
例えば血圧が120/80mmHgの場合、脈圧は40mmHgです。
Q2. 平均血圧の簡易計算式は?
【答え】 A. 脈圧÷3+拡張期血圧
この式で平均血圧を簡便に求めることができます。
Q3. 脈圧が消失するのはどの血管か?
【答え】 A. 細動脈の途中から
動脈の分岐に伴い、細動脈の途中から脈圧が消失します。
Q4. 大動脈の血圧は?
【答え】 A. 約120/80mmHg
心臓から送り出された直後の血圧です。
Q5. 毛細血管の血圧は?
【答え】 A. 35〜15mmHg
動脈端から静脈端にかけて徐々に低下します。
Q6. 静脈の血圧は?
【答え】 A. 10mmHg以下
大静脈ではほぼ0〜5mmHgまで低下します。
Q7. 血圧が大きく低下するのはどの血管か?
【答え】 A. 細動脈(抵抗血管)
細動脈は血管抵抗が大きく、ここで血圧が大きく低下します。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
血圧が120/80mmHgの場合、脈圧はいくらか。
a. 120mmHg
b. 80mmHg
c. 40mmHg
d. 100mmHg
【解答と解説】 正解:c
脈圧は収縮期血圧と拡張期血圧の差なので、120 – 80 = 40mmHgです。
問題2(選択問題)
脈圧が消失するのはどの部位か。
a. 大動脈
b. 弾性動脈
c. 細動脈
d. 毛細血管
【解答と解説】 正解:c
動脈の分岐に伴い、細動脈の途中から脈圧が消失します。毛細血管では既に脈圧は消失しています。
問題3(計算問題)
血圧が120/60mmHgの場合、平均血圧は約何mmHgか。
a. 70mmHg
b. 80mmHg
c. 90mmHg
d. 100mmHg
【解答と解説】 正解:b
脈圧 = 120 – 60 = 60mmHg、平均血圧 = 60÷3 + 60 = 20 + 60 = 80mmHg
問題4(○×問題)
「毛細血管では脈圧が存在する」
【解答と解説】 正解:×
脈圧は細動脈の途中から消失するため、毛細血管では脈圧は存在しません。
問題5(穴埋め問題)
平均血圧は( )÷3+( )で求められる。
【解答と解説】 正解:脈圧、拡張期血圧
この計算式は簡易的に平均血圧を求める方法として重要です。
まとめ
血管別血圧一覧
| 血管 | 血圧(mmHg) | 脈圧 |
|---|---|---|
| 大動脈 | 120/80 | あり |
| 弾性動脈 | 110/85 | あり |
| 筋性動脈 | 100/90 | あり(小さい) |
| 細動脈 | 50 | 消失 |
| 毛細血管 | 35〜15 | なし |
| 静脈 | 10以下 | なし |
重要公式
- 脈圧 = 収縮期血圧 – 拡張期血圧
- 平均血圧 = 脈圧÷3 + 拡張期血圧
チェックリスト
- [ ] 脈圧の定義を覚えた
- [ ] 平均血圧の計算式を覚えた
- [ ] 脈圧は細動脈で消失することを覚えた
- [ ] 各血管の血圧値を覚えた
- [ ] 細動脈が抵抗血管であることを理解した
#解剖学 #循環器系 #国試対策







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