IgE抗体 – 完全攻略ガイド
はじめに
IgE抗体は肥満細胞と結合し、I型アレルギーを引き起こす抗体です。血清中では最も少ない免疫グロブリンですが、アレルギー反応において非常に重要な役割を果たしています。今回はIgE抗体について詳しく解説します。
詳しい解説
IgE抗体とは
IgE抗体は、肥満細胞と結合し、抗原(アレルゲン)との反応によりヒスタミンを放出させ、I型アレルギーを引き起こす抗体です。
IgEの特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 構造 | 単量体(Y字型) |
| 分子量 | 約200,000 |
| 抗原結合部位 | 2個 |
| 血清中の割合 | 約0.002%(最も少ない) |
| 関与するアレルギー | I型アレルギー |
IgEによるアレルギー反応の機序
- IgE抗体が肥満細胞表面の受容体に結合(感作)
- 花粉などの抗原(アレルゲン)がIgEに結合
- 肥満細胞が脱顆粒
- ヒスタミンなどの化学伝達物質が放出
- 血管透過性亢進、アレルギー症状が出現
IgEと肥満細胞
- 肥満細胞はIgE抗体の受容体を持つ
- IgEのFc領域が肥満細胞の受容体に結合
- アレルゲンがIgEに結合すると脱顆粒が起こる
絶対に覚えるべきポイント
- IgE − 肥満細胞 − ヒスタミン − I型アレルギー
- IgEは血清中で最も少ない(0.002%)
- 単量体で抗原結合部位は2個
- I型アレルギー(即時型)の原因
一問一答
Q1. IgEはどの細胞と結合しますか?
【答え】 A. 肥満細胞
肥満細胞表面のIgE受容体に結合します。
Q2. IgEが関与するアレルギーの型は何ですか?
【答え】 A. I型アレルギー(即時型)
アナフィラキシー型とも呼ばれます。
Q3. IgEの血清中の割合はどれくらいですか?
【答え】 A. 約0.002%(最も少ない)
免疫グロブリンの中で最も少ない抗体です。
Q4. IgEが肥満細胞に結合した後、アレルゲンとの反応で放出される物質は何ですか?
【答え】 A. ヒスタミン
ヒスタミンは血管透過性亢進などを引き起こします。
Q5. IgEの構造は何量体ですか?
【答え】 A. 単量体
Y字型の基本構造を持ちます。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
I型アレルギーに関与する免疫グロブリンはどれか。
a. IgA
b. IgD
c. IgE
d. IgG
【解答と解説】 正解:c
IgEは肥満細胞と結合し、アレルゲンとの反応でヒスタミンを放出させ、I型アレルギーを引き起こします。
問題2(選択問題)
IgEについて正しいのはどれか。
a. 血清中で最も多い
b. 五量体である
c. 肥満細胞と結合する
d. 母乳に含まれる
【解答と解説】 正解:c
IgEは肥満細胞表面の受容体と結合し、I型アレルギー反応に関与します。
問題3(選択問題)
血清中で最も少ない免疫グロブリンはどれか。
a. IgA
b. IgE
c. IgG
d. IgM
【解答と解説】 正解:b
IgEは血清中の免疫グロブリンの約0.002%と最も少ない割合です。
問題4(選択問題)
IgEと肥満細胞の反応で放出される物質はどれか。
a. 抗体
b. コラーゲン
c. ヒスタミン
d. インターフェロン
【解答と解説】 正解:c
IgEとアレルゲンの反応により肥満細胞が脱顆粒し、ヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。
まとめ
IgEの特徴早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 構造 | 単量体 |
| 分子量 | 約200,000 |
| 抗原結合部位 | 2個 |
| 血清中の割合 | 約0.002%(最少) |
| 結合細胞 | 肥満細胞、好塩基球 |
| 関与するアレルギー | I型アレルギー |
IgEによるアレルギー反応
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | IgEが肥満細胞に結合 |
| 2 | アレルゲンがIgEに結合 |
| 3 | 肥満細胞が脱顆粒 |
| 4 | ヒスタミン放出 |
| 5 | アレルギー症状 |
覚え方のコツ
「IgE − 肥満細胞 − ヒスタミン − I型アレルギー」を必ず覚えましょう。
- E = allErgy(アレルギー)
- 最も少ない = でも最も重要(アレルギー)
#解剖学 #免疫学 #国試対策







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